こちらの女性も雨に降られて裸足になっています。傘があってもずぶ濡れになる大雨だったようです。画中文字は「夕たちもあしのしたなり不字の山」。太田記念美術館「江戸の天気」6/26~8/29(前後期全点展示がえ)にて展示予定。
こちらも雨に降られた女性。袖から手ぬぐいを通して濡れてしまった背中を拭いています。太田記念美術館「江戸の天気」6/26~8/29(前後期全点展示がえ)にて展示予定。
『デカメロン』という小説は、伝染病から逃れるために引き籠もった男女が、退屈しのぎに物語を披露しあったという設定です。明治29年、その一部を尾崎紅葉が翻案し、富岡永洗が口絵を描きました。女性はヘレナという名前ですが日本人の姿になっています。「鏑木清方と鰭崎英朋」展で6/20まで展示中。
虫籠と団扇を手にして踊る美しい女性。その正体は、醜い姿となったお岩の亡霊でした。女性の後ろに、その姿がうっすらと見えています。歌川国芳の作。太田記念美術館の公式noteで実施中のオンライン展覧会「異世界への誘いー妖怪・霊界・異国」(有料800円)で紹介しています。otakinen-museum.note.jp/n/n3a7456974703
女性がメインで描かれることの多い木版口絵ですが、男性の姿も。江見水蔭の小説『鎌わぬ坊』の口絵です。鎌吉が、暴風雨の中、船の帆柱を折る場面。彫物、雷、波しぶき、いずれも木版画とは思えない表現となっています。絵師は富岡永洗。太田記念美術館の「鏑木清方と鰭崎英朋」展にて6/20まで展示。
「五月雨(荒川)」と題された川瀬巴水の作品。女性は傘をさしていますが、雨はそれほど降っていないようです。男性の横の花をつけた鉢植えが、ささやかな彩りを添えています。太田記念美術館「江戸の天気」6/26~8/29(前後期全点展示がえ)にて展示予定。
陰陽師・安倍晴明の母親とされる葛の葉。その正体が狐であることが知られ、葛の葉は幼い晴明(童子丸)を残して、信太の森へと帰ります。そんな母子の別れの場面を、歌川国芳と月岡芳年が絵画化。オンライン展覧会「異世界への誘いー妖怪・霊界・異国」にて有料800円で配信中。otakinen-museum.note.jp/n/n3a7456974703
ヤマタノオロチがスサノオにさばかれ、蒲焼きとなって販売されています。さばいている刀は天羽々斬剣で、調理している最中に尻尾から草薙剣が出てくるのでしょうか。太田記念美術館の公式noteでも詳しく紹介しています→otakinen-museum.note.jp/n/n7acddad03800
【書籍紹介】可愛くて、ゆかいな動物たちが大集合した『浮世絵動物園』。太田記念美術館が誇る、動物の浮世絵コレクションが1冊の画集にまとまりました。B5判128頁、小学館より税込2640円で発売中。お近くの本屋さんかネット通販にてamazon.co.jp/%E6%B5%AE%E4%B…
「川口善光寺雨晴」と題された小林清親による作品。青色と茜色が混在する、雨上がりの夕焼け空を描きます。太田記念美術館「江戸の天気」6/26~8/29(前後期全点展示がえ)にて展示予定。
世界で最も有名な浮世絵。葛飾北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」をじっくりと鑑賞したことはありますか?北斎の波の細部に迫って鑑賞してみた|太田記念美術館 @ukiyoeota #note otakinen-museum.note.jp/n/n04c44025350c
北斎が自分の孫を「悪魔」と呼んだ話|太田記念美術館 @ukiyoeota #note otakinen-museum.note.jp/n/n9f59105a7e29
晴れた暑い日、今も昔も子供たちは水遊びが大好き。亀をもった少年も見えますね。太田記念美術館「江戸の天気」6/26~8/29(前後期全点展示がえ)にて展示予定。
1月に開催した「和装男子ー江戸の粋と色気」展がオンライン展覧会として復活→otakinen-museum.note.jp/n/nfd18e8189eb1。展示作品67点+αの画像と解説が800円でご覧いただけます。浴衣を粋に着こなす歌舞伎役者たちも登場。#おうちで浮世絵
気温が30度をこえる所も多い本日、雪景色の浮世絵で涼をお届けいたします。太田記念美術館「江戸の天気」6/26~8/29(前後期全点展示がえ)にて展示予定。
水野年方による、小栗風葉の小説『恋慕流し』の口絵。師匠に破門され、貧しい生活を送る尺八の演奏家・純之介。日銭を稼ぐため、妻の葉子と流しの演奏をしています。背景の人通り、筆で描いているように見えますが、木版画です。太田記念美術館の「鏑木清方と鰭崎英朋」展にて6/20まで展示。
明日6月9日は月岡芳年の命日。明治25年(1892)に亡くなりましたので、今年は没後129年となります。こちらは芳年の美人画の代表作である「風俗三十二相」より「つめたさう」。寒い夜の季節、女性が冷たい水で手を洗っています。新型コロナ感染予防のために、しっかりとした手洗いはかかせませんね。
明日6月9日は月岡芳年の命日。1892年に亡くなりましたので、今年は没後129年です。芳年が描いた、ネコが大好き過ぎる花魁をご紹介します。otakinen-museum.note.jp/n/na9bcc6b4a334
本日6/9は月岡芳年の命日ということで、芳年の描いた少女と猫の絵をご紹介。タイトルに「うるさそう」とあるように、少女は騒ぎながら大好きな猫に抱きついています。猫も「やれやれ仕方ないな」といった表情。太田記念美術館監修『浮世絵動物園』(小学館)に掲載しています→amazon.co.jp/%E6%B5%AE%E4%B…
6/9は月岡芳年の命日なので「月百姿」をご紹介。笛の名手である源博雅が、朱雀門の鬼と言葉を交わすことなく笛を吹き合い、互いの笛を交換するという逸話。月の輝く静かな夜、二人の笛の音だけが美しく響き渡ります。背中を向けている方が源博雅。オンライン展覧会でも紹介→otakinen-museum.note.jp/n/n9bb628ce688a
鰭崎英朋の木版口絵をご紹介。離縁を決意した女性が、涙ぐみながら家を立ち去るシーン。髪の毛の部分、単に黒一色に見えますが、斜めから光を当てると線が浮かび上がるという、木版画ならではのテクニックが用いられています。太田記念美術館の「鏑木清方と鰭崎英朋」展にて6/20まで展示中。
【展覧会紹介】少し先ですが、7/10(土)より町田市立国際版画美術館では「浮世絵風景画ー広重・清親・巴水 三世代の眼ー」展を開催。3人の表現を比較しながら江戸から昭和、100年にわたる日本の風景が楽しめます。詳しくは→hanga-museum.jp/exhibition/sch…
太田記念美術館は本日6/11(金)、10時30分より開館しております。「鏑木清方と鰭崎英朋 近代文学を彩る口絵」展を開催中。6/20までですのでお見逃しなく。事前予約は不要。会場は空いておりますので、密になることなくご鑑賞できます。入館は16時まで、閉館は16時30分となります。
まるで半島のような地形の上野付近。右はその感じが良くわかる歌川豊春の作品。地形図と一緒に浮世絵を見ると、新たな世界が見えてきます。2019年に太田記念美術館で開催の「江戸の凸凹」展がオンライン展覧会で復活!→otakinen-museum.note.jp/n/n1e5bbc983fa… 有料800円で全作品と解説が無期限でご覧いただけます。
北斎による夕景。対岸の富士山や両国橋は輪郭線を用いずに摺られており、少しずつ夕闇に包まれていくなか、次第に物の色の形が失われていく様子が表現されています。太田記念美術館「江戸の天気」6/26~8/29(前後期全点展示がえ)にて展示予定。