戦史の探求(@noitarepootra)さんの人気ツイート(新しい順)

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失礼、6射目10秒が混ざっていました。5秒と10秒間隔で気持ち悪い位きっかり着弾させてます。 この近距離に着弾できる技術なら、突入時にも同様に弾幕のすぐ後ろを続いて歩兵と車両が来るソ連のやり方できそうですが…見かけませんね。 歩兵を随伴していないのは敵を釣るためと破片被弾を避けるため?
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場所はセヴェロドネツク南のNovotoshkovka、攻撃はLPR第4自動車化歩兵旅団の一部隊。本当に戦車は単独突出すごいしてる(1枚目) 同旅団の4月22日の動画の部隊と同じと思われる。町の中へ突入する時は、戦車が先頭で押さえておきながら歩兵と戦闘車が突入する通常の戦術を実行している。(2,3枚目)
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最近距離で戦車の約100mに友軍砲兵が攻撃している。遠くても300m以内。 全砲撃箇所が事前に狙いを定められており、戦車は最速連射ができるラインを割り当てられてる。 且つドローンでリアルタイム観測。 恐らく戦車を囮にして、敵が遮蔽陣地から対戦車攻撃に出ようとするタイミングで砲弾を降らす戦術
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戦車停車後、20秒で道沿いの戦車を攻撃できそうな防御位置に砲兵の1射目着弾。 2発目が10秒後、そこからきっかり5秒ずつ砲撃が道沿いにふりそそぐ。計9発。 戦車は砲兵2発目と同じタイミングで砲撃開始、以後斜線を殆ど変えず9~14秒以内に連射を5発。 停車から105秒で戦車は離脱。全14発。
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…この戦法とても、とても興味深い。 ・戦車1輌の単独が、面砲撃済みの小村へ近づく。それも野原ではなく危険な街道を真正面から。 ・同部隊の歩兵戦闘車はいるが後方待機。友軍降車歩兵確認できない。 ・村付近にあるであろう敵隠蔽陣地からのATGM有効射程に入っても前進。非常に危険な近距離で停止.
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普通に敵のジャベリンを持つ歩兵隊を狩るためのチームの基本編制と交戦距離まで書いてある。 既知の戦闘法としてもどれを採用してるかは秘匿すべきだと思うんですが…この程度ならすぐばれるから気にせず自軍に浸透させるのを優先したのか。 あ、例の傘の話もありますよ!
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ようやく読めたがこれは驚いた。ロシア軍作戦-戦術研究者のかたはロシア国防省の陸軍集誌2022年5月号いますぐ読んだほうがいいです。 ウクライナ戦争と言う単語は避けていますが、明らかにその戦闘経験に基づく教訓の論考が複数載っています。2月号にあったジャベリン対策も5月号で新記事がでています
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5/15にゼレンスキーは郷土防衛隊司令官を解任した。これは兵器不足のままで前線への動員を急かされた結果発生している不満が高まり、大統領と司令官に軋轢が発生したことが原因の1つと思われる。 president.gov.ua/documents/3372… ただ政治部はNATO諸国へ砲と重車両の支援を求め続けており全力を尽くしている
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ウ軍は兵数70万、ロ軍の前線展開数は14万というウ側の発表で明示したのは数的優位を彼らが得ており、しかし兵器が不足していること。 ウ軍は4月末~5月に前線の旅団から兵器不足で攻撃命令は遂行不可能という訴えが複数出ている。第79空中強襲旅団もあるが、その訴えは主に郷土防衛隊から出ている
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4月中に議会の説得を開始し、郷土防衛隊をその地元から強制的に引き離し前線へ動かすことができるよう法的な整備を始め、5/4に承認を得た。 twitter.com/KyivIndependen… 4/20時点でアレストビッチは陣地戦への移行を確信している。 だから砲と戦車をすぐに欲しがってる。 kanaldom.tv/ozhidaetsya-po…
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大量の郷土防衛隊に代表される戦力が縦深に散らばるウクライナ軍は前線への集中度が低かった。これは縦深に戦力不足で突進したロシア軍には良かったが、第2作戦の砲撃戦では純粋に不利になった。 ウクライナ側は運動戦から陣地戦への移行が起きることを3/24にはわかっていた rus.lsm.lv/statja/novosti…
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ロシア軍の最大の変化は、第1作戦での機略戦を夢見た運動戦を行い、兵数不足で物理的距離をカバーできないことが明らかになり、 第2作戦では陣地戦(位置戦)へ方式そのものを変更したことであり、故に前線周辺の戦力量、特に火力がものを言うようになってきていることかと。 postfactum.info/society/voyna-…
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2020年度版のロシア軍の士官学校基礎教練課程で使われている教本『砲兵戦術』に基づけば、砲撃配置についた自走砲の距離は図のように30~40m間隔です。偵察ポストは最低でも両脇に1つずつ。ご参考までに。 弾薬運ぶのやルート整備が面倒だからサボってもっと近づけたくなるのでしょう
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ウェストポイント現代戦研究所市街戦研究局ジョン・スペンサー局長の市街戦の防御側がすべきことの簡易冊子、日本語版作ってくれたようです。 正規軍人だけでなく市民含めてやれることが書かれています。 twitter.com/SpencerGuard/s…
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また基本戦術には、攻勢において敵の強固な陣地に直面した部隊は正面に陣地展開し火力投射を最大化、その間に翼部隊が回り込んで包囲/側面攻撃というマニューバがあります。より規模が大きい編制だと要警戒です。 ロシア軍の教本中ならこの図が(正面も突撃するパターンとの)差異を説明しています。
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まぁ普通科出身者は上官にヘイト貯めまくった土掘りだと思いますが本当にこれは大切で。 ソ連も止まったらしっかり掘れと言ってたのにさぼっていてドイツ軍の逆襲を浴びて脆弱性を晒した教訓があり、これを反映したのが1943末ジトミルの戦い。マンシュタイン最後の逆襲を途中で止めれた理由の1つです
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これは陸軍畑でない方の誤認ですね。 地上部隊は作戦的攻勢時にも進んだらどこかで戦術的停止と再編が必ず起きるので、そこで野戦築城/陣地構築を毎回すぐにするように叩き込まれます 米海兵隊ではSAFE(security, automatic weapons, fields of fire, entrenchment)の標語で昔覚えさせていたものです twitter.com/hms_compassros…
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ソ連の軍事的能力は最初から1945年の赤軍のようであったわけではなく、実戦で様々な欠点を露呈し膨大な犠牲をだしながら戦訓を戦中に取り込み続け「成長していった」軍隊ということに留意すべきと思っています。
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現在のロシア軍の断片化した戦場は少なくとも3つの要素から特徴づけられる。 ・戦術単位の独立性(BTGはそれを加速した) ・柔軟な機動性と縦深の突進(Forward Detachmentの再評価) ・空挺を含む航空戦力による縦深の戦力投射 対ゲリラだけでなく、限定戦という条件付きだが正規軍相手にも使える
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断片化戦場(fragmented battlefield)とは、ソ連が将来臨むことになると考えていた戦場の様態について米英が分析し名付けたものである。 『断片化された戦場』の概念は、Grau博士の論考で紹介されたようにロシア連邦軍が現在部分的に、そして将来よりその性質が濃くなった戦場に臨むと予想されている。
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ポーランドのKrzyżtopór城 17世紀に五芒星の星型城塞式を採択したが、大きくない内部にむき出しの宮殿が詰まっていて防御は微妙。 1年の日数と同じ365の窓、週数と同じ52の部屋、四季を表す4つの塔、そして八角形の中央ホールを持つ。軍事合理性よりも城主のオカルト的趣味が強い城たまにありますよね
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『降伏史 ―戦闘は如何にして終わるのか―』How Fighting Ends: A History of Surrender(2012,オックスフォード大学出版局) 噂には聞いていましたが素晴らしい本です。軍事史というより社会文化/歴史の学術書。和訳が出るの待ち遠しい。 oxford.universitypressscholarship.com/view/10.1093/a…
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このソ連軍戦例集は基本的に戦術原則に則った事例を紹介しているが、同時に不明瞭で多様な戦場の中では原則から外れた異常な戦闘が行われることも注意喚起している。 その1つが第22例:1943年3月クルスク域での戦闘。 本図は周辺部隊を省略しているのではなく、本当に2個戦車中隊のみで攻撃を実施した twitter.com/noitarepootra/…
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敵が単一層だと誤認し、ダミー陣地を突破してきた所を事前に準備された打撃と火力集中砲火を複数方向から行う。 密接2層型は密度が高くより前面が突破されにくい反面、1個大隊が受け持てる戦線幅が小さくなってしまう。そこで意図的に隙間を開け、尚且つ戦術的にそこをカバーする計画とする。
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2層型防御陣地をソ連が定めて以来現在のロシア陸軍に到るまで使い続けていますが、それに加えて教本中で何度も何度も作れと言われているのがダミー陣地。 これが三角形の2層型防御と相性が良い。 よく見かけるのが前列層の2つの部隊陣地の中間にある隙間を意図的に開ける方式。必須ではないが推奨