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先ほどプリゴジンによる対ロシア国防省への軍事クーデターの宣言がプリゴジン肉声で確認された。進軍するから妨害するなと言っています。
vk.com/wall-177427428…
①ディープフェイクの可能性は低い。露国防省が反応している。
t.me/mod_russia/278…
②プリゴジンの標的は露国防省ショイグ
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ロマンチュク大将は、現代の戦場はWW2よりも
・長射程
・高精度
・分散化
・戦場の透明化
・移動力の向上
が顕現し『分散的防御』の時代となったと述べる。
ポジショナル防御で完全に跳ね返すのを理想としながらも現実として「必要な時に必要な量の戦力を与えられない」という政治的条件を前提にし、 twitter.com/noitarepootra/…
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この鹵獲されたという教範について、国防省の布告(教範への追加個別レポート)が昨年時点でウェブ上にアップロードされており、幾つかのルートで入手可能です。下記リンクはその1つです。
…大して長くもないし読んでくれたらいいですが、数点だけ注記します。
topuch.com/metodicheskie-… twitter.com/Tatarigami_UA/…
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2022年8月21日の攻撃で、DPR・ロシア軍の塹壕への接近及び突入の手法がはっきりとわかる形で動画が出て来たため、関連情報と分析を作成しました。
戦車、BMP、歩兵、UAV、砲兵が塹壕強襲時にどう連携とるかが確認できます。
場所はPisky西の街道沿いの強固な防御陣地帯の一部
warhistory-quest.blog.jp/22-Aug-23
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7月、アウディーイウカ戦線、DPR軍の戦車2輌が突出しウクライナ軍陣地への偵察を行う動画。
戦法はUAV観測しながら戦車を囮にして露出させた敵位置へ砲撃するやり方。戦車は短時間攻撃後即後退。
戦車がその機械性能をいかんなく発揮して生存しているのだが、それはともかく色々と運用面がまずい。
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WW2後半期の攻勢作戦で、ソ連の戦車軍が出した損失とそこからの回復速度に関する資料を試訳しました。
第1項が混成部隊の編成、第2項が車両の損失数と修理に関する記録です。軽度~復旧不可までの損傷度合別や、砲や地雷といった損傷原因別、故障率などの表も作られています
warhistory-quest.blog.jp/22-Aug-12
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ソ連の場合他に2つの予備戦力即席生産手法があった。
1つが進軍先の住民を即前線兵員に組み込む手法。1944年3月攻勢で第4親衛戦車軍が実施した記録がある。
もう1つが後方業務つまり兵站事務その他軍属の非戦闘員を配属変えして前線投入するもの。
だがいずれも訓練問題があり負傷兵復帰の方が望ましい
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WW2で倒しても倒してもやってくるソ連の人的資源が無限に思えたとドイツ軍は回顧してますが、実際には予備兵力の最大の源は傷病者の復帰だった。1943年以降の11度の攻勢作戦における戦車軍の記録に基づくと、負傷者のうち23%が重症、中度37%、軽傷40%。
この軽~中77%こそが訓練済みの予備兵になった
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ウクライナ軍の開戦前からの練度の高い契約軍人は多くが死傷したのは確かでしょうけど、損失というのは負傷や病気も含み、数割は一時的な離脱であり1~6か月で前線戻ってきますので、まだまだ巧く闘うベテランは残存していると思いますよ。今が続々と復帰してくる時期です。
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綾部編集の依頼により寄稿しました記事の一部に、ロシア陸軍集誌5月号に記された対戦車兵狩りを行うスナイパー・コマンドーの運用を書いていますが、スナイパーに関し他の運用もウクライナ戦争で確認されつつあるので、少し記します。
5月、露側の最前線スナイパーのインタビューで興味深い証言がでた twitter.com/Col_AYABE/stat…
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ウクライナ軍もローテーションに苦しむ。職業軍人の大量消耗がドンバス戦線から報告され大半が予備役/徴兵となっている。
交代で基幹となるのは開戦後開始された高性能機器訓練人員であり、彼らの到着まで外国人部隊投入などで急場を凌いでいる。
医療人員の休暇の訴えも妥当
news.sky.com/story/ukraine-…
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前線の人員は心身の疲労によりパフォーマンスが低下していく。現代軍は3か月前後である程度の休暇を与えねば能率悪く兵員を消耗してしまう
twitter.com/noitarepootra/…
露軍も2~3か月で順次実施しているようだ。第1作戦に失敗し、意図したものでなかったが戦線が縮小しローテーションの負荷が減少した。
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ウ政府が年いっぱい戦争が続き得ると述べたことは正しく、ロシア軍の継戦能力がまだまだあることを示す兆候は複数ある。その内の1つが兵員のローテーション。
露陸軍の報道は限定されているが、遅くとも4月後半から特殊部隊、国家親衛軍、義勇兵の帰還が確認され始め、6月いっぱいまで途切れていない twitter.com/CRSVDV/status/…
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ドンバスでの戦闘でT-80BVとBTR-82で交互にカルーセル戦法(どちらかというと交互進退射撃Tank Trousers)を行っている。
戦車は前進してからほぼ停車せず低速で移動しながら側方射撃、撃ち終わったら即時後退。BTRが入れ替わりで前に出てきて同じ射撃位置で停車して攻撃、即後退。
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また追撃戦の心的な重要性を説いている。「一度打ち負かした敵兵には、休息が自軍兵にとって良いものでも、休息を与えてはならない。恐怖が新鮮なうちに再攻撃をするべきである。敵指揮官が規律を緩めない限り敵兵は立て直してまた闘いに戻ってくるからだ。」
死の恐怖は伝播しパニックを引き起こす。
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過去の栄光は実際にこの戦争の強弱に関係なくても、それどころか真実でなくても兵士の士気を上げるのに役立った。
いざ戦闘となると通常は静かな事を好み統制をとった。
また、自軍の死体は夜間に埋葬することで、恐怖が広がるのを防止し、陽の下に敵兵の死体ばかりを晒すことで戦況情報を偏向させた。
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ベテラン兵の戦闘の話を見聞きすることで新兵は少しずつ戦場の雰囲気に慣れ知識を得ていく。
会戦前になると将軍は演説を行う。戦闘陣形をとってからその前で話すのではなく、キャンプ場で皆がしっかり聞けて敵急襲の危険が無い時に行うのが多いようだ。内容は激励、王の伝言、報酬、過去の戦勝例。
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まずベテラン兵の遊撃戦やパトロールによって小競り合いで戦果を挙げる度に野営地に戻ってきたら彼らの武勇伝を広める。信憑性が低くても彼らの戦闘の話はゴシップの如く急激に広まり、戦勝気分を戦う前に上げる。
捕虜を得ることは重要で彼らを兵士の前で屈しさせたり証言させると更に士気は上がる。
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東ローマ軍が士気を上げるために将軍が行っていた自軍兵士への心理戦を紹介した良論文。
researchgate.net/publication/28…
まず戦場の恐怖に耐えるためには『慣れ』こそが重要であるとする。動員力があっても事実上多くの素人兵がおり、彼らは戦闘前にすら恐怖によって心的に敗北しかねない。それ故に
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機甲科編制の大部隊をいきなり先頭で突っ込ませると、目立つ車両が敵迎撃火力の集中を受けその力を充分に発揮できないまま損害が増大する。
まず歩兵部隊→次に機甲集団の拡張の流れはWW2の戦訓と全く同じです。
ただし歩兵科編制が部隊内に有する機甲を、戦術的状況に合わせて先頭にするのはあり得る
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2020年ナゴルノ・カラバフ戦争の戦訓と戦後のアゼルバイジャン軍の改革について追記しました。
warhistory-quest.blog.jp/21-Oct-27
要点
・険しい地形や町村の戦闘は複数の小集団で行われ、鍵になったのが高練度の軽歩兵小集団。
・突破先頭は歩兵。崩した敵防御を重機械化部隊の後続投入で殲滅する流れが適切。
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5月22日だった…。誤字が多過ぎるすいません。
フル動画はより広い範囲が見られます。
t.me/Z4LPR/6