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今日も頑張って普通を演じ切った子が、あなたの近くにいたかもしれないという事を、お忘れなきよう。
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「しっかり者」と言われる子どもは、「しっかりしなきゃ」と思い詰めているかもしれません。
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自分の話に興味を持ってくれて、深く頷いてくれて、前のめりに話を聞いてくれる人に出会えたら幸せです。
そして、この出会いが子ども時代にあったとしたら、かなり幸せです。
だからこそ、私は子どもの話をひたすらに聞くのです。そして話の最後に「話を聞かせてくれてありがとう」と伝えるのです。
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私の経験上ほぼ間違いなく言えるのは、「子どもを変えようと思えば思うほど上手くいかない」という事です。
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その子が今できている事は、その子ができるようになった事です。お忘れなきよう。
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「苦しまないと成長できない」
「痛い目に遭わないと成長できない」
「傷つく事で成長できる」
こんな感じで子どもの成長を語る大人を見た時、私の頭の中のノブさんが、「苦痛に耐えたり、傷ついたりして成長するのは筋肉だけでええんじゃ…、心は壊れても元通りにならんど?」とつっこむのです。
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子どもの「疲れた」は多義語です
・助けて
・甘えたい
・悲しい
・ムカつく
・見捨てないで
・自分が嫌だ
・折れそう
・死にたい
子どもの「疲れた」は「(こころが)疲れた」かもしれません。子どもからポロッとこぼれた「疲れた」は直ちに拾い上げ、その子の今までの頑張りを認めて労いましょう。
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「疲れたら休もう」を子どもに伝えることも大切ですが、疲れたら休む大人の姿を見せることも大切だと思います。
なので皆さま、どうか無理せずに、ご自愛ください。
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「叱っても言う事を聞かない」と思っているその子は、叱っているから言う事を聞かないのかもしれません。
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「何度言ったらわかるんだ!」を子どもに言わず、「何と言ったらわかるのか?」と自問するのが子どもの支援者だと思います。
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子どもに怒りを感じ、強い言葉を使いそうになった時は、「その言葉をこの子が他の子に使うかもしれないけど大丈夫?」と自問するようにしています。
自分を『叱責モード』から『諭すモード』に切り替え、自分の為の言葉ではなく、その子の為の言葉を使った柔らかい関わりにつなげる私なりの工夫です。
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厳しいことを言います。
「愛情不足」と言う支援者は、理解不足なんじゃないかなと思います。
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「言いたいことがあるなら言いなさい」と言われて、言いたいことを言える子ども0人説。
あると思います。
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子どもとする『くだらない話』はくだらなくないのです。
肩の力を抜いて、その子がその子として話せる『くだらない話』の時間は、その子が「自分でいいんだ」と感じられる大切な時間です。
『くだらない話』を大切にすることは、その子を大切にすることでもある。私は本気でそう思っています。
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児童精神科医の先生方にお願いです。
病棟診察をする時、診察室に呼ぶのではなく、子どもの所に行き、声をかけてから診察室へ一緒に入って下さい。
子ども達は『主治医に呼ばれた診察』には不安を感じ、『主治医が来てくれた診察』には安心を感じます。
子ども達の安心の為に、宜しくお願いします。
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私が子どもをほとんど叱らずに褒めまくるのは、叱ることに意味を持たせたいからです。
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普段「疲れた」と言わない子が突然「疲れた」と言った時。全ての行動を完全にストップして、その子の話を聞かせてもらいましょう。
その際、「疲れた」と言えたその子の勇気を讃え、今までの苦労をねぎらいましょう。
その「疲れた」は、深く思い悩んだ末に、ようやく言えた一言かもしれないので。
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子どもの「もういい」は多義語です。
・助けて
・怖い
・不安だ
・消えたい
・見捨てないで
・頑張りを認めて
・自分はダメだ
・ダメな自分も認めて
子どもの「もういい」は、大人を苛立たせやすい言葉です。しかしその裏には、言葉にならない複雑で純粋な子どもの気持ちが確かに隠れているのです。
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子どもに「昨日眠れた?」とだけ伝えると、「ん?眠れたって言ってほしい感じ?」と、言葉の裏にある大人の期待を感じさせ、眠れてないのに「眠れた」と答えさせてしまう可能性があります。
なので、「眠いわぁ…、〇〇君は昨日眠れたりしたの?」と、フリートーク感丸出しで睡眠状態を聞いています。
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勇気を振り絞ってSOSを出した子どもに、「もっと早く言ってくれればよかったのに」と言ったのならば、その子からのSOSはそれで最後になるかもしれません。