経験上、子どもから「イライラする」と相談された時、子どもは「イライラをどうにかしてほしい」よりも、「何でイライラしてるのかよく分からないから一緒に考えてほしい」と思っている事が多かったりします。 なので、相談の場では『イライラを一緒に眺めて考える』という意識を大切にしています。
子どもが頑張っている時、大人にしてほしいのは『叱咤激励』ではなく、『現在への肯定』です。
笑っている子どもを見た時に、「笑ってるから大丈夫だな」と判断をせず、「笑ってるけど大丈夫かな」と関心を向けるのが子どもの支援者だと思います。
「そんな事で落ち込まないの」 「そんな事で泣かないの」 この『そんな事で〇〇しないの』シリーズは経験ある大人ならではの言葉です。大人にとっての『そんな事』は子どもにとっての『一大事』かもしれません。 「そんな事で」と言われたら、子どもは落ち込めないし、泣けなくなってしまいますよ。
子どもに怒りを感じた時、自分の感情に集中すると、そこには『裏切られ感』があったりする。 更にこの『裏切られ感』に集中すると、『子どもへの過度な期待』を持っていた自分に気づいたりする。 なので、子どもに怒りを感じた時は「怒りの種を持ち、撒いていたのは自分なのでは?」と自問してます。
子どもの「疲れた」は多義語です ・助けて ・甘えたい ・悲しい ・ムカつく ・見捨てないで ・自分が嫌だ ・折れそう ・死にたい 子どもの「疲れた」は「(こころが)疲れた」かもしれません。子どもからポロッとこぼれた「疲れた」は直ちに拾い上げ、その子の今までの頑張りを認めて労いましょう。
子どもが「死にたい」と言ってきた時、「命を大切にしなさい」と説くのはやめましょう。 その子は今まさに「死にたい」のです。その時必要なのは、説教ではなく傾聴です。 「死にたい」と言えた勇気を讃え、「死にたい」をありのまま聞き、「あなたが大切なんだ」を子どもに感じてもらいましょうよ。
私が子どもをほとんど叱らないのは、「叱らない方が効果的!」と考えているからではなく、「叱ってもあんま意味ないな…」と経験的に理解しているからです。
大人には話したくない理由 ・大人はすぐ決めつける ・大人は正論ばっかり言う ・大人はルールだからって言う ・大人は大人の事ばっかり考えてる この子どもの声に、「でも」と反論したくなりますが、そんな時にこそ「子どもの話を最後まで聞けているか」と自問し、子どもの話を最後まで聞くのです。
今日も頑張って普通を演じ切った子が、あなたの近くにいたかもしれないという事を、お忘れなきよう。
大人は「話さないとわからないよ?」と言う。 子どもは「話せないの。わからないの?」と思う。 このすれ違いに気づいていますか?
「子どものためにやっている!」と言う前に、「子どものためになっている?」と自問するのが子どもの支援者だと思います。
「自分は子どもを変えられない」と自覚する事が、子どもを支援するための第一歩なのかもしれません。
子どもに怒りを感じた時、自分の感情に集中すると、そこには『裏切られ感』があったりする。 更にこの『裏切られ感』に集中すると、『子どもへの過度な期待』を持っていた自分に気づいたりする。 なので、子どもに怒りを感じた時は「怒りの種を持ち、撒いていたのは自分なのでは?」と自問してます。
子どものさまざまなSOSに関してはこちらの定期画像ツイートでまとめています。参考までにどうぞ。 特徴的な字に関してはお察しください。
子ども達に早くから知っておいてほしい事は、『懸命に頑張る精神論』ではなく、『賢明に逃げる方法論』です。
経験上、子どもは「自分を大切にしなさい」と言われても、「自分なんか大切じゃない」「大切にするほどの価値は自分にない」と思う事が多いと感じます。 なので私は、「ん?大切にされてるっぽいぞ?」「自分って案外大切な存在なのか?」と子どもが感じられる看護を、ひたすらに提供し続けるのです。
今日の一言
大人は「話さないとわからないよ?」と言う。 子どもは「話せないの。わからないの?」と思う。 このすれ違いに気づいていますか?
頑張り過ぎている子に「頑張らなくていいよ」とだけ伝えると、「今までの頑張りを認めてもらえなかった」と感じさせる可能性があるので、現場では「かなり頑張っているし、少し休んでもいいんじゃない?って思っているんだけど…正直休んでもいいと思えてる?」的な感じで子どもに休息を促しています。
勇気を振り絞ってSOSを出した子どもに、「もっと早く言ってくれればよかったのに」と言ったのならば、その子からのSOSはそれで最後になるかもしれません。
私は子どもに「生きてりゃいい事あるよ」を言いません。 ・生きる事に疲れてしまった子 ・生まれてきた事を後悔している子 ・生きたい気持ちを認めてもらえない子 こんな子ども達もいるのです。 「生きてりゃいい事あるよ」と言える人は、生きてていい事があった人です。生きるって、大変なんです。
子どもに怒りを感じ、強い言葉を使いそうになった時は、「その言葉をこの子が他の子に使うかもしれないけど大丈夫?」と自問するようにしています。 自分を『叱責モード』から『諭すモード』に切り替え、自分の為の言葉ではなく、その子の為の言葉を使った柔らかい関わりにつなげる私なりの工夫です。
子どもとの意味のない会話ほど、意味のある事はないと思うんです。
子どもの成長を感じた時は、自分自身も褒めてあげてください。 子どもが成長したという事は、あなたがその子を日々、懸命に支えているという事でもあるのです。 だからこそ、自分で自分を褒めてあげましょう。そして、自分で自分を休ませてあげましょう。 皆様どうか、年末年始も、ご自愛ください。