夜の「眠れない」は共感され、朝の「起きれない」は共感されない。そんな事が多い気がします。 なのでもし、朝起きれない子がいた時は、「起きなさい!」と強引に起こさず、「起きれないのしんどいね」と穏やかに声をかけてあげてください。 「起きたいのに起きれない」も、かなりしんどいんです。
私の経験上ほぼ間違いなく言えるのは、「自分からSOSを出せる子はほとんどいない」という事です。
大人を怒らせることで、自分の怒りを伝えようとする子もいるということを、お忘れなきよう。
YouTubeではこんな感じの動画を投稿しています。こちらはダイジェスト版です。 もし、子どもから「死にたい」と言われたら、あなたはどうしますか? youtu.be/HU06O2waXP0
暴言を何度も吐く子を見た時は、「暴言を何度も受けてきた子なのかもしれない」と考え、暴言という行為ではなく、暴言を吐く事によってその子はどうなりたかったのかに心を寄せています。 暴言はいただけない行動ではありますが、その子にとっては唯一にして最大の防御方法なのかもしれないのです。
甘えたいけど甘えたくない。 認めてほしいけど認めてほしくない。 死にたいけど生きたい。 こういった子どもの気持ちを目の当たりにした時、「結局どっちなの?」と言いたくなりますが、その子自身も「結局どっちなの?」と頭を抱えていたりするので、「どっちもなんだな」と理解してあげてください。
今日の一言
子どもがこれから進む道を舗装するのではなく、子どもがこれから進む道に休憩所と逃げ道をめっちゃ設置しまくるイメージで看護を展開しています。
子どものゆっくりとした歩みに焦りを感じた時は、「丁寧に土を耕して種を蒔く。そして毎日水をやるのさ。芽が出て花が咲く瞬間はお目にかかれないかもしれねぇけどよぉ、それが子どもを支援するって事だろ?気づいたか?アンタがいなきゃ花は咲かないんだぜ…?」と自分を励ましています。アンタ誰だ。
子どもの「〇〇」は多義語 〜総集編〜
子ども達に聞く「嫌な看護師はこれやってる」集 ・すぐ感情的になる ・大声で注意してくる ・変に煽ってくる ・知ったかぶりする ・「それ言う?」的な一言が多い ・脅してコントロールしようとする ・ちょっとした事でも全部注意してくる 「偉そうな看護師はムリ」だそうです。現場からは以上です。
子どもから自傷を告白された時に忘れないでほしいことがあります。 それは、『その子が自分でつけた目に見える傷』の裏には、『その子が自分ではつけたくなかった目に見えない傷』があるということです。 だからこそ、まずは「よく来たね」と穏やかに労い、丁寧に傷の手当てをしてほしいのです。
子どもを日々支えているあなたは最高です。 子どもの安全を願い、子どもの将来を憂い、時に自分を責め、神経と体力をすり減らす毎日。 それでも子どもを信じて、一生懸命に支え続けている。 そんなあなたは最高ですので、寝る前に「私ってマジ最高だな」と自画自賛しましょう。どうかご自愛下さい。
『悪い行動を減らす』という意識でいると、子どもの問題行動に意識が向き、厳しい態度や冷たい言葉を用いる関わりになりやすい。 『良い行動を増やす』という意識でいると、子どもの良い行動に意識が向き、優しい態度や温かい言葉を用いる関わりになりやすい。 どちらを選ぶかは、あなた次第です。
子どもがこれから進む道を舗装するのではなく、子どもがこれから進む道に休憩所と逃げ道をめっちゃ設置しまくるイメージで看護を展開しています。
子どもがルールを守らない時は、「その子が守れないルールを作っていないか」と自問しています。 「その子が守れないルールを一方的に作る」という事は、「その子をルールが守れない子にする」という事です。 守れないルールを一方的に作るくらいなら、そもそもルールなんか作らない方が良いんです。
「生きてりゃいいことあるよ」という言葉を聞くと、希望ではなく絶望を感じる子もいるということをお忘れなきよう。
よ〜く考えよ〜♪ 大人も未熟だよ〜♪
子どもから「死にたい」と言われた時は、『TALKの原則』を思い出して下さい。 『Tell Ask Listen Keep safe』 T:言葉で心配していると伝える A:「死にたい」について尋ねる L:絶望的な気持ちを傾聴する K:安全を確保する 子どもの勇気ある「死にたい」を讃え、感謝する事から始めましょう。
「他の子はできてるよ?」と他の子と比較して指摘すると、子どもは「自分はダメだ」と自信を失うかもしれません。 「他の子よりできてるよ!」と他の子と比較して褒めると、子どもは「他の子より頑張らなきゃ」と無理をするかもしれません。 比較するのは『その子の過去と今』でいいと思うんですよ。
子どもを叱る前に確認している事 ・叱る以外の方法はないか ・自分の感情は揺れていないか ・自分の感情をぶつけようとしていないか ・誰のために叱るのか ・ユーモアを忘れていないか こんな感じで「叱りたいから叱ろうとしていないか」と自問し、穏やかな気持ちを持って子どもに声をかけています。
子どもを助けてあげて下さい。 子どもに「助けて」と言われたら助けてあげて下さい。子どもが「助けて」と言えなくても助けてあげて下さい。そして、子どもが「助けて」と言える事を助けてあげて下さい。 辛い時ほど「助けて」を言うのが怖くなるんです。「助けて」を誰かに言うって、大変なんです。
過去は変えられません。だからこそ、子ども達の過去となる今を大切にしたいと思っています。 子ども達の過去に、「大切にされた」「尊重された」「認めてもらえた」という事実をたくさん残し、いずれ子どもが大人になった時、「そういや大切にされてた」と子ども時代を思い出してもらえたら本望です。
「この人、たぶん敵じゃないっぽい」と子どもに感じてもらうために意識している事 ・感情を否定しない ・趣味を批判しない ・呼び捨てにしない ・語気は常にやや弱め ・強みは即フィードバック いきなり味方になろうとするより、まず子どもから【敵じゃない認定】をもらう事が大切だと思います。
今日の一言