高田純次さんが「歳とってやっちゃいけないことは説教と昔話と自慢話」という言葉を残しています。 私はこの言葉を「子どもからの説教と昔話と自慢話は真剣に聞きなさい」と勝手に解釈して、病棟の子ども達の話を真剣に聞いています。
「そんな事で泣かないの/怒らないの」について ①大人の「そんな事」は子どもの「そんな事」ではない ②「泣かないの/怒らないの」は感情表出の自由を制限する 言われた子どもは泣きたいのに泣けない、怒りたいのに怒れない状態となり、「泣きたい/怒りたい自分が悪いんだ」と自分を責めてしまう。
子どもに笑ってほしい時は 「自分は笑えているか」と自問し、 子どもに安心してもらいたい時は 「自分は安心できているか」と自問し、 子どもに無理をさせたくない時は 「自分は無理をしていないか」と自問する。 子どもの幸せを願う時にこそ、自分の今を確認する事が大切だと思うんです。
あなたが使う言葉は、子どもが使う言葉です。
【定期】 子どものSOSに気づいた時や、子どもから「死にたい」と言われた時は、『TALKの原則』を思い出してください。
子どもの「めんどくさい」は多義語です。 ・怖い ・ムカつく ・自信がない ・不安だ ・困ってる ・悩んでる ・そばにいて ・頑張りを認めて ・自分はダメだ ・消えたい 子どもの「めんどくさい」はSOSかもしれません。どうかめんどくさがらずに、子どもの「めんどくさい」を受け止めてあげて下さい。
子どもの成長を感じた時は、自分の頑張りも労ってあげてください。
子どもの攻撃的な言動は、最大の防御行動なのかもしれません。
〈定期〉 子どものさまざまなSOS集 〜総集編〜
子どもを助けてあげて下さい。 子どもに「助けて」と言われたら助けてあげて下さい。 子どもが「助けて」と言えなくても助けてあげて下さい。 子どもが「助けて」と言えることを助けてあげて下さい。 辛い時ほど「助けて」を言うのが怖くなるんです。「助けて」を誰かに言うって、大変なんです。
子どもの成長を感じた時は、自分自身も褒めてあげてください。 子どもが成長したという事は、あなたがその子を日々、懸命に支えているという事でもあるのです。 だからこそ、自分で自分を褒めてあげましょう。そして、自分で自分を休ませてあげましょう。 皆様どうか、今週末も、ご自愛ください。
子どもの「死にたい」は多義語です。 ・死にたくない ・話がしたい ・認めてほしい ・助けて ・1人にしないで ・甘えたい ・ムカつく ・寂しい ・自分が嫌だ 子どもからの「死にたい」を聞いた時、「死にたい」気持ちを認めて受け止め、どうしてそう感じているのかに心を寄せて話を聞いています。
子どもは『未熟で未完成な存在』なのかもしれませんが、大人も『未熟で未完成な存在』である事をお忘れなきよう。
子どもに使う言葉は、子どもが使う言葉になり得ます。更に言えば、その子がその子自身に向けて使う言葉にもなり得るのです。 自分を労い、励まし、休ませる為には、自分を認める言葉を、自分にかける必要があります。だからこそ、私は子ども達に言うのです。「本当によくやってるよ、君は最高だ」と。
〈定期〉 子どものさまざまなSOS集 〜総集編〜
子どもからの相談は『生モノ』です ・相談を受けたら全動作ストップ ・「相談受けます」とその場で保証 ・話が聞かれない場所へ移動 ・相談を一度で終わらせようとしない ・相談に来た子どもの勇気を讃える 現場では相談の鮮度を落とさないよう、なるべく早く、丁寧に取り扱う事を意識しています。
大人の不機嫌は子どもを良い子にさせます。 大人の不機嫌を見ると、「大人を怒らせないようにしよう」と子どもは自分の事を二の次にして大人の為に頑張るので、周りからは良い子に見えるのです。 なので「良い子にしてるな」と思った時、自分は不機嫌を子どもに向けていないかな?と自問しています。
子どもを日々支えているあなたは最高です。 子どもの安全を願い、子どもの将来を憂い、時に自分を責め、神経と体力をすり減らす毎日。 それでも子どもを信じて、一生懸命に支え続けている。 そんなあなたは最高ですので、寝る前に「私ってマジ最高だな」と自画自賛しましょう。どうかご自愛下さい。
経験上、子どもから「イライラする」と相談された時、子どもは「イライラをどうにかしてほしい」よりも、「何でイライラしてるのかよく分からないから一緒に考えてほしい」と思っている事が多かったりします。 なので、相談の場では『イライラを一緒に眺めて考える』という意識を大切にしています。
『子どもがおびやかされない環境』は、『大人がおびやかされていない環境』だと思います。
子どもからの相談は『生モノ』です ・相談を受けたら全動作ストップ ・「相談受けます」とその場で保証 ・話が聞かれない場所へ移動 ・相談を一度で終わらせようとしない ・相談に来た子どもの勇気を讃える 現場では相談の鮮度を落とさないよう、なるべく早く、丁寧に取り扱う事を意識しています。
目の前の子どもを「良い子」と感じた時にする事は、「自分は不機嫌になっていないか」という自問です。
私の経験上ほぼ間違いなく言えるのは、大人のゆとりを確保する事は、子どもの長期的な安心感につながるという事です。
『子どものために何ができるのか』を考える場面で真っ先にする事は、『子どものために何をしないのか』を考える事です。
大人「大丈夫?」 子ども「大丈夫」 大人「疲れてない?」 子ども「疲れてない」 大人「無理してない?」 子ども「無理してない」 この様に、言い返すだけで大人が安心しちゃう系のワードは、子どもの『心配させちゃいけないモード』発動を引き起こします。 便利な言葉ですが、多用は禁物です。