326
高田純次さんが「歳とってやっちゃいけないことは説教と昔話と自慢話」という言葉を残しています。
私はこの言葉を「子どもからの説教と昔話と自慢話は真剣に聞きなさい」と勝手に解釈して、病棟の子ども達の話を真剣に聞いています。
327
「そんな事で泣かないの/怒らないの」について
①大人の「そんな事」は子どもの「そんな事」ではない
②「泣かないの/怒らないの」は感情表出の自由を制限する
言われた子どもは泣きたいのに泣けない、怒りたいのに怒れない状態となり、「泣きたい/怒りたい自分が悪いんだ」と自分を責めてしまう。
328
子どもに笑ってほしい時は
「自分は笑えているか」と自問し、
子どもに安心してもらいたい時は
「自分は安心できているか」と自問し、
子どもに無理をさせたくない時は
「自分は無理をしていないか」と自問する。
子どもの幸せを願う時にこそ、自分の今を確認する事が大切だと思うんです。
329
あなたが使う言葉は、子どもが使う言葉です。
331
子どもの「めんどくさい」は多義語です。
・怖い
・ムカつく
・自信がない
・不安だ
・困ってる
・悩んでる
・そばにいて
・頑張りを認めて
・自分はダメだ
・消えたい
子どもの「めんどくさい」はSOSかもしれません。どうかめんどくさがらずに、子どもの「めんどくさい」を受け止めてあげて下さい。
332
子どもの成長を感じた時は、自分の頑張りも労ってあげてください。
333
子どもの攻撃的な言動は、最大の防御行動なのかもしれません。
335
子どもを助けてあげて下さい。
子どもに「助けて」と言われたら助けてあげて下さい。
子どもが「助けて」と言えなくても助けてあげて下さい。
子どもが「助けて」と言えることを助けてあげて下さい。
辛い時ほど「助けて」を言うのが怖くなるんです。「助けて」を誰かに言うって、大変なんです。
336
子どもの成長を感じた時は、自分自身も褒めてあげてください。
子どもが成長したという事は、あなたがその子を日々、懸命に支えているという事でもあるのです。
だからこそ、自分で自分を褒めてあげましょう。そして、自分で自分を休ませてあげましょう。
皆様どうか、今週末も、ご自愛ください。
337
子どもの「死にたい」は多義語です。
・死にたくない
・話がしたい
・認めてほしい
・助けて
・1人にしないで
・甘えたい
・ムカつく
・寂しい
・自分が嫌だ
子どもからの「死にたい」を聞いた時、「死にたい」気持ちを認めて受け止め、どうしてそう感じているのかに心を寄せて話を聞いています。
338
子どもは『未熟で未完成な存在』なのかもしれませんが、大人も『未熟で未完成な存在』である事をお忘れなきよう。
339
子どもに使う言葉は、子どもが使う言葉になり得ます。更に言えば、その子がその子自身に向けて使う言葉にもなり得るのです。
自分を労い、励まし、休ませる為には、自分を認める言葉を、自分にかける必要があります。だからこそ、私は子ども達に言うのです。「本当によくやってるよ、君は最高だ」と。
341
子どもからの相談は『生モノ』です
・相談を受けたら全動作ストップ
・「相談受けます」とその場で保証
・話が聞かれない場所へ移動
・相談を一度で終わらせようとしない
・相談に来た子どもの勇気を讃える
現場では相談の鮮度を落とさないよう、なるべく早く、丁寧に取り扱う事を意識しています。
342
大人の不機嫌は子どもを良い子にさせます。
大人の不機嫌を見ると、「大人を怒らせないようにしよう」と子どもは自分の事を二の次にして大人の為に頑張るので、周りからは良い子に見えるのです。
なので「良い子にしてるな」と思った時、自分は不機嫌を子どもに向けていないかな?と自問しています。
343
子どもを日々支えているあなたは最高です。
子どもの安全を願い、子どもの将来を憂い、時に自分を責め、神経と体力をすり減らす毎日。
それでも子どもを信じて、一生懸命に支え続けている。
そんなあなたは最高ですので、寝る前に「私ってマジ最高だな」と自画自賛しましょう。どうかご自愛下さい。
344
経験上、子どもから「イライラする」と相談された時、子どもは「イライラをどうにかしてほしい」よりも、「何でイライラしてるのかよく分からないから一緒に考えてほしい」と思っている事が多かったりします。
なので、相談の場では『イライラを一緒に眺めて考える』という意識を大切にしています。
345
『子どもがおびやかされない環境』は、『大人がおびやかされていない環境』だと思います。
346
子どもからの相談は『生モノ』です
・相談を受けたら全動作ストップ
・「相談受けます」とその場で保証
・話が聞かれない場所へ移動
・相談を一度で終わらせようとしない
・相談に来た子どもの勇気を讃える
現場では相談の鮮度を落とさないよう、なるべく早く、丁寧に取り扱う事を意識しています。
347
目の前の子どもを「良い子」と感じた時にする事は、「自分は不機嫌になっていないか」という自問です。
348
私の経験上ほぼ間違いなく言えるのは、大人のゆとりを確保する事は、子どもの長期的な安心感につながるという事です。
349
『子どものために何ができるのか』を考える場面で真っ先にする事は、『子どものために何をしないのか』を考える事です。
350
大人「大丈夫?」
子ども「大丈夫」
大人「疲れてない?」
子ども「疲れてない」
大人「無理してない?」
子ども「無理してない」
この様に、言い返すだけで大人が安心しちゃう系のワードは、子どもの『心配させちゃいけないモード』発動を引き起こします。
便利な言葉ですが、多用は禁物です。