201
これはですね,みなさんも含めた社会全体が「じゅうぶん働ける18-22歳に与える仕事と給料がないから,学生の身分にして親に養わせている」のですラジよ。そこで搾取されているのは親世代です。
202
世の中には「人にされた嫌なことは自分はしないようにしよう」と思う人と「人にされて嫌だったから自分が嫌なことをする側になろう」と思う人がいるラジよ。
204
「コロナ期間中に生まれた子どものIQの平均が78」なんて話,心理学者なら即座に「ウソだな」あるいは「測定になにか問題があるな」と思うラジよね。
205
自動車学校で偶然一緒になった学生が、学科試験に落ちて泣いてる若者を見て「あの人たちぜんぜん勉強しないで落ちて泣いてるのおかしいですよ、なんで勉強しないんだろう」と不思議そうにしていたけど、世の中の半分くらいはそんな感じなのラジよね。
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学校の外の世界が予測不能で努力が報われないことに耐えられなくてそれで「社会全体を学校のようにしてしまおう」という動きがどんどん進む。いつのまにか結婚も子育ても「終活」も学校の勉強のように「テキストを買って勉強するもの」になってるしテキストを売ってるのは教育産業。
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大学教員になるような人はだいたい義務教育の時期に先生から「世間を舐めるな」とか「お前みたいのは碌な人間にならない」とか言われている。
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言論や表現の自由も「右派のもの」になってしまった。30年前には左派が標榜していたようなものがどんどん右派のものになっていく。
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「これからは実力主義で」と言われるとなぜかみんな「自分は高く評価されて給料が上がる」と思うのラジよね。
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「子どもを産む資格のある人だけが子どもを産むべき」とみんなが考えるようになればあっという間に誰も子どもを産まなくなるラジよね。
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「家が田舎で貧乏でも学者になれた稀有な時代」が終わったんだと思うラジね。よくも悪くもそういう経験をバックグラウンドにした言説が受け入れられなくなっている。
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日本の中高年と中国の若者だったら中国の若者の方がもう間違いなくお行儀よろしいですよ。
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「大学に入学して哲学の授業を取ったときに,自分には全く理解できない言葉を90分間,大教室いっぱいの学生に喋り続けている先生を見て,ああ自分は大学に入学したんだなあと実感しました,いままでそんな人に会ったことがなかったので」みたいな感想が昔ほんとにあったのラジよ。
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武田鉄矢も「誰にも叱ってもらえない」からどんどんこうなる。
215
教養がどうしたでなく、いろんなことを知ってるほうがだいたい人生は楽しいですよ。それに尽きる。
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「ベストヒットUSA」が毎週放送されていた頃の高校生や大学生の「みんなが洋楽を聴いている」という感じ,「若者の興味のトップにくるのが音楽,それも洋楽」という感じというのは今はもう想像もできないだろうと思う。
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女性限定公募というのを何度かやって、結婚している女性研究者に田舎の大学に赴任してもらうことがどんなに難しいか、地方大学の人事が男性研究者の配偶者が一緒に田舎に来てくれることにどれだけ依存してきたかというのがわかったラジね。
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維新が反対しているということはいい総理大臣なのかもしれない。
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「間違った質問」に答えようとするとまんまと嵌められてしまうのラジよね。「そもそもその質問がおかしいし、おかしい質問には答えない」と言わないといけない場面って人生には何度かあるラジよ。
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今みたいにチェーン店で「外食の平均レベル」がすごく上がった時代からは「今のコンビニで買うよりはるかにまずい店」が個人飲食店でふつうに成立していた時代というのはおとぎ話みたいに聞こえると思う。
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昔は「組織」から派遣されて大学に入学してくる学生がいた。そういう学生は18歳よりも年上で、数年在学しながら自治会のない大学に自治会を作ったり、弱体化した自治会をテコ入れしたりしていた。そういう「仕事」の合間に興味のある授業を聴講して楽しんでいる人もいた。
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ツイッターは非喫煙者のタバコ。
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「ホームドア的解決法」の議論でもいつもそうなるけど,多くの人は必ずしも「統計的な意味で犯罪を減らしたい」とは思ってなくて「犯罪者を懲らしめたい」とだけ思っているのラジよね。
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「ひどい親が虐待する」のではなくて「虐待した親がひどい親」なので,前もってひどい親を判別して子どもを産ませなければ虐待が減るなんてことはないですよ。高学歴で収入もあって周りからは「いい親」だと思われてるような人が虐待してる例だってたくさんあると思うし。
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「ある人の自由は他の人の自由や権利や財産やときには生命を侵害することがある」のが「常態」だから、われわれは永久に「自由と自由のぶつかり合い」を調整していかなければならない、というのをどうしても認めたくない人は多いように感じる。