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会社を設立して乾電池を売り出すが、当初は全く売れなかったのだという。
時代が早すぎたのだ。
転機になるのは、1904年の日露戦争。
軍事通信機用の電池の需要が急増。
質電池との競争となったが、乾電池に軍配が上がった。満州の厳しい冬の寒さの前に、湿電池が凍結し、使い物にならなかったのだ。
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東京都民は、方言など使わないと思いがちだが、それは違う。
新方言とか首都圏方言とか言う言葉を使っている。
例えば、『カタす』(片付ける)、『マカシタ』(任せた)や、『〇〇しちゃった』(てしまった)など。
由来は様々だが、標準語には砕けた表現が少ないため、こういう言葉が生まれるのだろう。
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現在も、月刊ムーとコラボするなど、精力的に『キリストの墓』を推している。
キリストの墓の近くには、村人が作った売店『キリストっぷ』でキリストグッズを売っている。
真実なんてどうでもいい。
村に人が来てくれるなら、偽物だろうが本物より価値があるのだ。
#にいがたさくらの小話 その96改
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言語の強制は支配と直結している。
オランダ語を流暢に話す植民地知識人層は、それを痛いほど理解していた。
最大多数のジャワ人ですら半数にも満たない。そんな中でとある民族の言語を国語にすれば、他の民族はその民族に支配されることになる。
だが、一つの国民として団結するには言葉が必要だ。
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製氷会社として生まれ変わり、会社合併などの紆余曲折を経て、現在は冷凍食品でお馴染みのニチレイとなっている。
時代や売るものは変わっても、冷たいもので人々を温かい気持ちにしたいという思いは、今も当時と変わらないのだろう。
#にいがたさくらの小話 その87改
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氷は儲かる。
それに気付かされて出てきた後続には、砂の混じった粗悪な氷も多かった。
そこで品質の良さを示すため、品評会に出品し一等を獲得。ブランディング戦略も行った結果、高値でも売れたのだという。
折しも機械式冷凍庫が出てくる時代。
彼の跡を継ぐ者たちは時代の変化にも対応した。
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氷は食用だけでなく、保存用、そして火傷や熱病などの医療用としても使われていた。
そのため、贅沢しなくても採氷地であるアメリカ東海岸のボストンから地球を半周してきた氷を使わざるを得なかった。
氷の有用性を理解した中川嘉兵衛は、はじめ富士山麓での採氷を志す。
だが輸送中に大半が溶けた
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こうして東京が首都になったが、首都を定める法律は現在もない。京都に配慮した結果、東西両都という形にしたからだ。
文化は京都、経済は大阪、政治は東京という形で明治政府はスタートした。
ちなみに現在の法律では東京が首都であることを前提とした法律はある。
#にいがたさくらの小話 その310