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ゾーニングは「見せない」「見ない」両方の配慮があって初めて成立する「棲み分け」の考え方で、多様性の時代に求められる共存のための工夫だと思う。
まだまだ「見せない配慮」のあり方には議論の余地があるものの、だからといって「見ない配慮」をおざなりにしていい理由にはならないと思う。
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「自分が知らないこと」はすなわち「存在しないこと」あるいは「ありえないこと」であり、あったとしても「極めて例外であり、無意味・無価値」であると考える人は一定数いる。
基本的に話にならないからできれば相手をしたくないのだが、この手のタイプがたまに校閲にいて困る。
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AI以前に《いらすとや》の登場で、広告カットの仕事は如実に減った。
《いらすとや》が悪いわけでも、それを使う人が悪いのでもないけど、個人商店や町内会だとか学校が使うならまだしも、まっとうな企業ならちゃんと新規でイラストレーターに発注してほしい。
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この傾向は、出版社以外の新規参入企業に多く見かけられる。
彼らのビジネスとして「たかだか商材の制作要員でしかない下働きに作家づらさせないこと」は賢い選択なのだろうけれど、こんな夢も希望もない搾取が横行するようでは、漫画の未来は暗い気がする。
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「そもそもオタク層は商業的に食い物にされることに敏感で毛嫌いしているから、ナメた商売は一発でバレて炎上します。その覚悟があって、十分なリソースが用意できるなら相談に乗りましょう?」と言って追い払っている。
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かつて共産党が表現規制に反対した時、多くの人が「共産主義と表現の自由は相容れない」と思っていたから驚いた。
「どうせ姑息的な票集めだろう」とは思っていたけれど、こんなにあっけなく手のひらを返すとは思っていなかったし、ここまで表現の自由についての理解がなかったことにも驚いた。
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自分の若い頃にも「見ないで描けるのがすごい」「一発で描けるのがすごい」という風潮があった。
けれど、それは「何度も見ながら何回も描き直した蓄積の結果」でしかなく、一足飛びにそれを目指そうとすれば成長を遅らせるだけになる。
早い段階でこれに気づけることはとても大事。
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広告イラストレーターとしては、協会などには所属しない無名イラストレーターなので、ごく一部の案件を除けば基本的にノンクレジットだった。
何でも描けて仕事が早くて無理が効くうえにネームバリューがないから安く使える《便利なイラストレーター》として一部界隈では名が知られていた。
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かつてフェイスブックがメール連絡先から勝手に友達申請してしまう仕様だった頃、クライアント先の役員や一度しか会ったことのないカミさんの親戚に友達申請してしまい、焦ったことがある。
どこのSNSも無理やり人と人をつなげようとするけれど、余計なお世話であることが多くて困る。
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Twitterで悩ましいのが、病気や不幸などの報告をみたとき。
特に親しい間柄ではない場合、リプライはおろか「いいね」もためらわれる。
リプライするにも気の利いた言葉が思いつかず、結果的にスルーした状態になってしまうので、それはそれで「無関心」というカタチの失礼になりかねないジレンマ。
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搾取に等しい原稿料で描かされている方もおられるだろうに、そのうえ名前も売れないのであれば大変だ。
名前を売るというのは、表現活動で生計を建て続けるために大事なことのひとつ。
もちろん、大ブレイクがあれば名前は勝手に売れるけれど、それが叶う作家は一握りしかいない。
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独立したばかりのころにイラスト込みで制作を受けた仕事が男女共同参画パンフレットで、その中に「エプロンをつけた女性の絵を描いてはいけない」とか「女性に暖色、男性に寒色の配色をしてはいけない」とあって、面倒くさい世の中になるなと思った。
それがもう、今から25年以上前の話。
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コミカライズ界隈を見ていて思うのは、編集さんには原作の良さを表現できる作家さんを真摯に吟味してほしいということ。
たとえ、どんなに技量のずばぬけたベテランであっても、原作との相性が悪い作家では意味がない。
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ずいぶん昔の話をふと思い出してつぶやいただけなのに、ぷちバズりしてて困惑。
彼は外部のデザイナーが会議に参加することを快く思っていなかったようなので、なにかしら思惑があっての「個人的な牽制」だったんだと思う。
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「自分にとって不快なものが存在することが許せない。それを愛好する人間が許せない。」という考え方がどれほど身勝手でおぞましいものであるかは、そろそろ広く共有される時代になってほしいと思う。
たったそれだけで、今ある軋轢の多くは解消される。
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HRの頃に新年会で会った某漫画家さんと「きらら系っていえば、今けいおんがすごいよね?」「ええ、同じ雑誌なんです」「じゃあ、僕は『○○おん』とか描いちゃおうかな?」みたいな会話をした。
冗談だと思っていたら、ほんとにそのタイトルで描いてきっちりヒットさせてたからびっくりした。