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今日は、国連で議論中の新しいサイバー犯罪条約の議論の状況について、山田太郎議員が解説をしてくれていたわけですが、以前、私からも紹介をしたように、文章による表現についても児童ポルノ犯罪化するように各国に義務付ける規定とかが入ってきているんですよね。書くのはもちろん読むのも犯罪と。
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大量に著作権侵害の申立てを行って、批判的な報道や論評をインターネット上から次々に消している勢力がいくつかあることは、新聞業界も出版業界も放送業界も分かっていたはずなのに、その対策の手当の条文をちょっと入れることにすら、マスコミ業界をあげて、頑なに抵抗し続けたんだよね。
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AVの議論、以前から言われていたように、情報法的な論点では一定の政策合意ができても、セックスワークを認めるか否かの論点で最終的に価値判断が分かれる形になっていますね。
さらに、「性の商品化」を認めない共産党とキリスト教系婦人運動・廃娼運動が合流して、与野党対決のフックになったと。
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グーグルが、ユーザーのgmailやドライブをスキャンして見つけたマンガ画像を、児童ポルノとしてカンザス州の捜査当局に差し出したことが問題となっています。
フォーブスからも、このようなテック企業の方向性を疑問視する記事が出て、ネットワーカーの間で議論になっています。 twitter.com/Forbes/status/…
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子どもの頃は、芸能人のくだらないアレコレばっかのワイドショーや週刊誌をしょうもないと思ってたけど、今思えば、しょうもない人たち向けのしょうもないメディアなんだから、しょうもないネタで当然と反省してる。しょうもないメディアが政治やコロナなんてやったら大変なことになるとよく分かった。
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本来なら、感染拡大防止のために事業を自粛をしてくれたイベント主催者にお金を出して、何とか体力を持続させてもらう、というインセンティブであるべきなのに、アウトプットにしか補助金が出せないという官僚主義的発想で制度設計が歪んでいる。本当に政治主導が必要なのはこういうとこだろうに。
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他者の人権とバッティングしないように実際の性交渉を封印して、イラストなりドールなりでの性的充足をはかる道を踏み出した人々について、イラストやドールとの人生を祝福してあげることは、犯罪化や病理化による対処よりも、賢明な社会のあり方だと思うけど、まぁ、遠い夜明けになるだろうね。
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言いたくないけど、大阪維新さんのノリを、東海地方には持ち込まないでほしいんですよね。
東海地方は、真面目に物を作って世界で稼いで真っ当に食っていきたい経済構造の地域なので、百田先生や高須先生に口出しされても、ちょっと困るんですよ。
河村さんも、そろそろレッドカードでしょう。
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「表現規制がいっさい存在しない世界」は現実的にあり得ないわけで、どういう規制を必要とするかは、それぞれの法域ごとに決めるしかないという一つの立場。
「民主制の国同士が、国際条約によって内部手続を潜脱せずに済む方法」でもあり、「自由主義国と権威主義国が並存する方法」でもある、と。
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アダルト流通というのは、誰もが使える流通網ではなく、基本、ポルノ屋さんのマーケティングに特化したものしか流せない構造なんですよ。だから私は以前から、ゾーニングの強化は方法を間違えると、最終的にポルノしか救済できなくなる危険もあるよと警鐘を鳴らし続けているんですね。
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マンガやアニメでの描写を、実際の暴力や搾取を容認させることに繋がるという認識を確定的に示してしまった、と。
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日本の学校にも、こういう先生いますよねぇ。けっこう評価されて出世したり、政治家や評論家になってたり。
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自民・公明・立憲などの主要政党に紹介議員がいるし、国連児童権利委員会の勧告にも沿っているし、請願が採択されるか否かに関わらず、皆さん20年たっても、漫画等を児童ポルノ犯罪化する立法を諦める気はないようですし、そうした立法がなされる可能性は、まだまだ現実的に大きいですね。
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日本の夏というのは、人がすぐに死んじゃう危険な季節なんだ、寒い地域の冬のように本当に危険なんだという認識を、もっと共有していかないといけない気がするよ。
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現在進行してる「ゾーニング」というのは、あるテーマを取扱ったマンガや小説をスティグマ化して、「まともな業者」では「取扱い」をできなくする方向でのゾーニング。不意打ちで見ることのないようにするといった意味合いのゾーニングとは、性質が決定的に違うものだという認識をもった方がいい。
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「ゾーニング」によって、流通をポルノ業者側にどんどん移行させることで、本屋さんが力を失っていけば、そのうち、本の流通だけでなく創作までもが、ポルノ屋さんの都合に沿ったものになってしまう危険があるわけで、そういうことまで含めて、ゾーニングのあり方や是非は考えるべきだと私は思うよ。
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小説についても、登場人物の年齢が18歳未満であることを理由に、児ポ法制を参照した緒制度によって規制するという動きが、一部の国やプラットフォームで出始めましたね。今のところは、日本のラノベ周辺で問題になってますが、文章が対象になると、これまでよりかなり広範囲の表現で萎縮も起きますね。
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表現規制と戦っている韓国のNGOからは、日本の業界に、裁判で協力してほしい(表現の文脈に関して証言してほしい、専門家意見の提出等に参画してほしい)という要請も以前はあったんですが、業界はあまり関与に積極的でなかったんですよね。
国際協力を模索するのも、意義があると思います。 twitter.com/zkurishi/statu…
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最近の、VRアバターなどをめぐる表象の議論を見ていて思うのですが、「女性」と呼ばれているものが「女性」なのかどうかは、立ち止まって考える必要があるんじゃないですかねぇ。
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児ポ法漫画規制検討条項のときも、非親告罪化やダウンロードの時も、実は、赤松さんより有名で人柄も良い漫画家が動こうとしたことがある。しかし、いざ政治的発言をすれば、四方八方から批判をされる。味方も少なく、心が折れて消えていった。
赤松さんの長所は、逆境に負けないあのキャラクターだ。
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立民案だと、発信者情報開示の「明確性」要件を外すので、例えば、新興宗教団体について批判的な投稿をした場合、もしかしたら名誉毀損や侮辱の可能性があるかもしれないなと、プロバイダーの持つ個人情報が、どんどん教団側に開示されてしまうという流れになりそうですが、本当にそれで大丈夫ですか?
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「ブロッキングはしやすくしときますから、その表現がまずいと思うのだったら、自分たちの法制度に基づいて勝手に運用してくださいね」というインターネット国際法時代か。
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私が栗下善行を評価するのは、彼が都条例改正後の10年以上、ずっと青少年審議会の不健全図書指定を気にかけて、何か従来と違う指定や動きがある度に、心配して連絡くれたからなんですよ。
国会議員は法律を作るのが仕事。自分の作った法令に責任を感じる、栗下さんのような誠実さが必要だ。
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BL出版物は、消費者側の要望として、きちんとゾーニングされたところで買いたいというニーズが高く、出版側も流通側もその方向性を模索していたんだけど、むしろ、現行の警察の運用や、条例による自主規制の共同規制化が邪魔になって、自主規制ゾーニングを邪魔されてきた経緯があるんですよね。