カスガ(@kasuga391)さんの人気ツイート(古い順)

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いわゆる「異世界ファンタジーで日本語特有の表現が出てくるのはおかしい問題」を見るたびに思うのは、「無鉄砲」や「伊達者」という言葉は異常に気にするのに、仏教用語や漢籍に由来を持つ「魔王」や「皇帝」を気にする人がほとんどいない点だ。 twitter.com/u_kodachi/stat…
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「いや、これらは元の語源から離れた一種の訳語として使われてるのであって……」と答えるのかもしれないが、それなら「無鉄砲」や「伊達者」だって同じだろうに。
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それはさておき、「意味不明な外国語や古語はカッコよく響くが、使い慣れた自国語や現代語はダサい」という厨二病的思想は英語圏にもあって、だから英語の異世界物でも、火星シリーズの「バルスーム」や、コナンの「キンメリア」とか、敢えて人造言語や古典語由来の名前を付けたりする。
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バロウズは人造言語にかなりこだわっていた作家で、彼の火星人は「地球」のことを「ジャスーム」と呼ぶが、確かに別の惑星系や惑星の生物が、オリオン腕の片隅に位置するありふれたG型主系列の恒星を「太陽」と呼んだり、その三番目の軌道にあるだけの岩石惑星を「地球」と呼ぶのはおかしい。
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書名は伏せるが、とあるSFの翻訳で、「牧師」がケネディ大統領に臨終の秘跡を授ける場面が出てきてのけぞったことがある。
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昔の英語版Wikipediaの記事[[Manga]]の「歴史」の項目には、「原爆投下で負ったトラウマから日本は男性性への自信を喪失し、Kawaiiに慰めを見出すようになった」みたいな主張が、村上隆を出典にして書いてあったのを思い出した。
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「アメリカが原爆を落として“くれた”お蔭で、日本人はあの素晴らしいアニメ絵を生み出せた」という“物語”を、しかも当の日本人から語ってもらうくらい、アメリカ人にとって気持ちのいい物語はあるまい。
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「非クリスチャンの吸血鬼にも十字架は有効なのか?」という問題では向こうのRPG界隈も揉めたらしく、AD&DのMM1には「十字架等のローフルグッドのホーリーシンボルは、彼が人間だったときの背景にかかわらず、あらゆる種類のヴァンパイアに有効である」とわざわざ明記してある。
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H・G・ウェルズの『トーノ・バンゲイ』に、一旗あげようとロンドンへ出てきた地方貴族の使用人の息子ジョージが、生まれて初めて図書館や美術館や博物館を目にして、それが彼が生まれ育ったお屋敷にあった図書室や美術室や博物室を極めて大規模にしたものに他ならない、と気付く場面がある。 twitter.com/HIRAYAMAYUUKAI…
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そしてジョージは、それまではごく一部の貴族階級に独占されていた「教養」が、こういった公共施設を通じて大衆の前にも開かれたという事実を知るのである。
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最近のTLを眺めてて、「どんな主張でも個人の自由だけど、他人が作ったキャラに別のキャラを痛めつけさせたり、そういう方法で自分の意見を主張するのはよくない」という意見を書こうかと思ったけど、よく考えたら自分がそういう事柄を一番言う資格のない人間であることを思い出した。
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文頭での三点リーダーという技法は、活字では小松左京や眉村卓が頻繁に使ってたイメージがある。 あと、夏目漱石も『こころ』にある先生の遺書の冒頭で使ってる。 twitter.com/summereye/stat…
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日本語版Wikipediaで[[転校生 (映画)]]の記事を読んでたら、「主人公の男女が全編ほぼ入れ替わり、それぞれの俳優に入れ替わる側の人格を演じさせたのは本作が世界初とみられる」とか書いてあったんだが、既に1940年のアメリカ映画『ターンアバウト』で同種の演出が使われてます。
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他にも[[バイオレンスジャック]]の記事でポストアポカリプス作品の視覚化は本作が世界初と書いてあったり(終末戦争後の秩序が崩壊した社会の描写は既にアレキサンダー・コルダ制作の『来たるべき世界』(1936年)に前例がある)、Wikipediaの人たちは「世界初」という言葉を気軽に使い過ぎだ。
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Wikipediaの誤りを外部サイトで指摘すると、必ず「Wikipediaはみんなで作る百科事典です。間違いを見つけたならあなたが修正してください」とか言い出す人がいるんだけど、これは「無償の奉仕の強要」に他ならず、[[WP:REQUIRED]]に著しく反した行為であることはちゃんと理解してるんだろうか。
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当時、エヴァンゲリオンの最終話を漫研の部室で揃って視聴したときに、たまたまテレビが故障して後半はずっと真っ暗な画面が続いたのだけど、誰もテレビの故障とは思わず、「なるほど、そう来るか」「いかにもこのアニメの最終回らしい演出だ」とみんなで頷きながら見ていたのは消したい過去だ。 twitter.com/suzuki_kenya/s…
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すごく嘘松くさい話だけど、本当なんだよ。信じてくれ。
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H・G・ウェルズの「デイヴィドソンの不思議な目」(1895年)を再読していて気付いたのだけど、ひょっとしてSFでワープ航法を説明するときの定番「紙の上の二点を曲げてくっつける」の初出はこれなんだろうか。
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アメリカ南西部にもラバー・グラスホッパーというバッタがいて、この幼虫が漆黒の体に黄色いライン、ほんのり赤みを帯びた目と、すごく仮面ライダーBLACKっぽいんだが、ひょっとしてこの虫がデザインモチーフだったりするのかしらん。
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英語やフランス語のprinceが「王子」と誤訳されるのは、「小国の王」を意味するうまい日本語がなかなか見つからないせいじゃないかと思う。(敢えて言えば「大公」があるが、これはarchdukeと混同されやすいし)
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この手の「たまたま自分が持ってた知識を相手が知らなかった」というだけのことを、あたかも自分の優秀性の根拠のように錯覚している人々を見るたびに、『猿の惑星』の「よし、サル学教理の第二条を言ってみろ。知らない? ご覧の通り、人間に知性はないのです」という場面を思い出す。
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いわゆるファンタジーじゃがいも問題とも関係する話題なんだけど、イギリスを舞台にした小説を訳しててadderという生物が出てきたら、これは間違いなくヨーロッパクサリヘビのことであって、「マムシ」と訳せば厳密には誤訳になる。
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だけど、「クサリヘビ」や「毒蛇」という単語では、「マムシ」という日本語の持つまがまがしさには到底およばないし、おそらく英語圏の人がadderという単語から受ける印象は、「マムシ」という単語から受ける印象の方に近いと思うのだ。
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『若草物語』の原作を現在の価値観でアップデートしてみた。
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昔、「『ジュラシック・パーク』にはティラノサウルスやヴェロキラプトルなどジュラ紀でなく白亜紀の恐竜ばかり出てくる。考証ミスだ」とかいう意見を何度か見たけど、あれは作中でハモンド会長が勝手に付けたであろう施設名だし、千葉県の浦安にある東京ディズニーランドみたいなものだと思う。