中世の古文書(@kojima_sakura)さんの人気ツイート(古い順)

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実朝の「雨やめたまへ」の歌、『金槐和歌集』の詞書は、「建暦元年(1211)七月、洪水漫天、土民愁歎せむことをおもひて、一人本尊に向い奉り、聊か祈念致す」というものです。― タイムマシンがあったとしても、実朝のそんな姿を見られるはずはない。史料こそタイムマシンだ、といつも思います。
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カラスウリ(烏瓜)の花。佐倉城址公園の帰り道、去年は愛宕坂の下に咲くのを愛でていたのですが、10月に崖の崩落で埋もれてしまい、がっかりしていたら、今年は、なんと、いつも出入りする館の通用口近くに、たくさん咲いていることに気付きました。今まで、たぶん見えていなかったのでしょうね。
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政治の話ですが、これはまた看過できないです。四分の一以上の議員の要求があれば内閣は臨時国会を召集しなければならない、と憲法に明記されているので、「拒否」というのはあり得ない。それでは日本が無法国家になってしまう。許す訳にはいかないです。 news.yahoo.co.jp/articles/42200… #国会を開け
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NHKの「1945ひろしまタイムライン」というツイッターアカウントが「炎上」しているようですが、これはたしかに酷い。歴史資料の扱い方が根本的におかしいですし、戦争体験の継承としても問題が大きいです。そういう問題に触れてきた以上、看過できません。(続huffingtonpost.jp/entry/story_jp…
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まず、当時の日記に基づく部分と、それに基づかない「創作」の部分がはっきりしないこと。これは不可です。あたかも当時の資料であるかのように装って叙述をするのは、一種の捏造です。歴史資料は誰がどういう立場で書いたか(作ったか)がきわめて重要ですが、その事への配慮が欠けています。
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歴史資料には差別表現も出てきますが、影響を考えた上で、引用であることを明示し、厳重な注釈を付けなければ公表できません。まして、今回のツイートは、元の日記には無い創作部分なので、「当時の表現」という言い訳は通用しません。当事者の語りにあったとしても、決して無批判に使ってはいけない。
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これは、先日書いた「個人の戦争体験は誰がどう継承すれば良いのか」という、まさにその悪い事例です。「戦争体験」の中には、加害や、暴力や、差別など、様々な当時の問題、そして今につながる問題が含まれているので、決してそのまま継承して良いものではない。今日的な、批判的な視点が必要です。
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先日も書きましたが、私の子供時代は、大人というのは全員戦争経験者だったので、当然良い人ばかりではないし、良いことばかりしてきたはずがない事は良く知っています。この頃、「継承」という言葉と共に、戦争体験や体験者を無批判に貴重な物とし、持ち上げる風潮がありますが、それは疑問です。
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体験者の語りはというのは一方的なもので、主観的な事実かもしれませんが、客観的な事実かは分からない。たいていは自己弁護や正当化になります。勝者の歴史、ですね。それをそのまま垂れ流してはダメです。きちんと歴史学的に検証して、現在の発信として責任を持たないと、加担することになります。
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歴博佐倉の秋の企画展示「性差(ジェンダー)の日本史」について、詳細情報がアップされました。古代から現代まで、ジェンダーを歴史的に扱った、初めての展示になります。rekihaku.ac.jp/exhibitions/pr…(10/6~12/6)。図録は、コラムなどの解説がすごく充実しています。
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妖怪の研究で有名な日文研の小松和彦先生、御退任ですか。京都まで行くのは・・と思ったら、「オンライン」とあって、YouTubeのライブ配信もある由。なるほど、これなら会場に行かなくても拝聴できます。こういう動きが広がると良いですね。 twitter.com/NICHIBUNKENkoh…
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今日は敬老の日。年齢による区分も、歴史を考える上で大きな問題です。何歳からを老人と見なすかは時代によって違いますが、この50年ほどの間に、年代観が大きく変わったことが、例えばこの、手塚治虫『やけっぱちのマリア』(1970年)に載っている「男の一生 女の一生」の図を見ると分かります。(続
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韓国の給食が無償でとても充実している、という話は最近よく紹介されますが、高校では夜の給食もある、というのは知りませんでした。hanna.main.jp/school-lunch-k… 日本では、共働きがふえているのにお母さんはお弁当を作る負担まであって大変、という話も尤もです。「公助」が必要な部分だと思います。
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家に帰って、香りだした金木犀の話でも書こうと思ったら、とんでもないニュースが目に入って、それどころではなくなりました。これは、どう考えても政府による学問の自由の否定であり、学者の政府批判は許さないという宣言です。#日本学術会議への人事介入に抗議する www3.nhk.or.jp/news/html/2020…
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#日本学術会議への人事介入に抗議する この件、学問の自由を保障する憲法第23条に反するばかりでなく、現在の推薦制度が導入された1983年の国会では、「総理大臣の任命は形式的なもので、会員の任命を左右するものではない」と、政府答弁で明確に述べられており、違法だと。 news.yahoo.co.jp/byline/watanab…
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「すべての学会や協会がスピード感を持って声明を出すべきだ」 今回の任命拒否は、「学界は国策に沿った研究だけせよ」と言うに等しい。私も、学問を職業にさせていただいている一人として、発言を続けたいと思います。 #日本学術会議への人事介入に抗議する www3.nhk.or.jp/news/html/2020…
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歴史学研究会の抗議声明が出ました。 「学問の自由と独立が否定され、国民統制と戦争協力に動員された過去の歴史を想起する時、今回の措置が将来に大きな禍根を残すことが強く懸念される」 「立場や専門の違いを越えた、広汎な連帯を」 #日本学術会議への人事介入に抗議する rekiken.jp/appeals/202010…
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#日本学術会議への人事介入に抗議する 自分としても言いたいこと二つ。  任命拒否の理由について、首相は「総合的・俯瞰的」観点、という言い方をしたようですが、何の説明にもなっておらず、「権力を好きなように使います」と宣言したに等しい。民主主義はおろか、法治主義さえ否定するものです。
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またひどいニュースで全く頭が痛い。これでは本当に思想統制。「日本学術会議問題に続き、新たな「政治介入」とも取れる政府の動きに各地の教育関係者からは批判や疑問の声が相次いだ。」―批判は当然です。とにかく、おかしいことはおかしいと言わないと。 mainichi.jp/articles/20201…
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#日本学術会議への人事介入に抗議する の件、菅首相は「既得権益」などと言い出したようですが、こういうことを言う人が一番腹が立ちます。前にも書きましたが、学者というのは自分の研究時間を確保したいのが本音で、学術会議のような公的な仕事は、社会への奉仕のつもりでするものだからです。(続
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気象庁が動植物の観測の9割を廃止するという、大変に残念なニュース。 私も個人的に定点観測をして、歴史上の記録と照合したりしていますが、観測こそは科学の基礎。何とか続けられないものでしょうか? www3.nhk.or.jp/news/html/2020…
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昨年の末に、足利義満の肖像が新たに発見されてたんですね。歴史家の村井祐樹さんと美術史家の髙岸輝さん、それぞれの詳しいコメントがあり、16世紀、鹿苑院再建の際に必要とされたのでは、という推測が興味深いです。www3.nhk.or.jp/news/html/2020…
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中世史の先達である瀬田勝哉さんから、御著書を頂戴しました。 『戦争が巨木を伐った―太平洋戦争と供木運動・木造船』(平凡社、2021年1月) 著者が武蔵大学で行なっていた「木ゼミ」から生まれた課題の一つを、丹念に調べ上げた力作です。(続 heibonsha.co.jp/book/b529257.h…
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「わかりみ」という言葉については、こちらの解説が参考になりました。 mainichi-kotoba.jp/enq-290 「赤い」→「赤み」の様に、形容詞を名詞化する接尾辞「み」を、「つらい」→「つらみ」の様に気持ちに用いる若者言葉が先にあるようで、これは夏目漱石も「淋し味(み)」を用いているそうですね。
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「世」という漢字の意味が気になって字典を見たのですが、なんと、本来の字義は、すばり「三十年」なんですね。それが人の一世代なので、そこから時代とか社会とかの意味が出てきた訳ですか。言われてみれば、「卅」という字ほぼそのまんまですし、古い字体は、まさに十が三つの「卋」なんですね。