spartacus alias『消え去る立法者』(@accentdeverite)さんの人気ツイート(リツイート順)

大分・高崎山で近年メスのボスザルが出て来たという。サルがジェンダー平等に配慮したのではなく、エサをイモから穀物に代えたのが決定的だったらしい。イモの取り合いには腕力が物を言うが、穀物を拾うのには単に手間がかかる。こうして生存のために性差が無意味になったのが大きかったのだとか。
たぶん、もう日本で全く新たに仏和辞典が編纂されることはない。第二外国語教育縮小の結果、辞書の需要が減って採算が取れない。じきに、ちょっと高等な調べ物をするには、仏仏か仏英の辞典を引かなくてはいけない日が来るかもしれない。現に、中等以上のフランス語教本の類はすでにほとんど絶版。 twitter.com/isnki/status/1…
チャールズは76才で王位に就くのか。ご苦労なことである。日本でも今の天皇が即位する前、学習院大学院の同窓会か何かで、みなが退職後の希望について話すのに、「私はこれからです」と言ったという話を聞いたときには、天皇制反対論者の私も、さすがに少しかわいそうだと思った。
ノートルダムの修復に、大金持ちたちが次々と10億ユーロ(milliard)単位で寄付を申し出ているらしい。あるところにはあるもんだな、と思うが、教会の修復にカネは出せても、毎週デモを繰り返してる黄色ヴェストどもにはおこぼれは回せないってことか、と鼻白む。
都会の進学校で、制服もなく、自由でのびのびしているとか評される学校、生徒がデキがいいからだの均質だの言われるが、肝心なことが忘れられている(隠蔽されている)。制服廃止はほとんどの学校で、高校全共闘以後の「学園紛争」で「勝ちとられた」のだ。
首切り経営者として鳴らしてきたゴーンがいまさら「人権」などと言うのには失笑を禁じ得ない。フランスの報道では、ちょくちょく労働者の声が聞かれ、日本での報道よりよほどゴーンには辛辣だが、日本では日産で首を切られた労働者の声がまったく聞こえてこないのはどうしたことか。
性差の不平等問題について、自然人類学的にはなかなか含蓄のある話だと思う。ヒトでも、男性優位は多分に軍事の重要性ゆえであり、近代ではここに工場労働が加わる。完全に人に餌付けされて、さかんに小麦の粒を拾っているサルたちの姿はそれなりに切ないものでもあったが、面白い話だった。
図書館に勤める人にとって、本が誰に貸し出されているかを第三者に伝えることは堅く御法度らしく、どれほど親しい司書も、たとえ貸出先が同僚でも教えてはくれない。そういう目立たない努力で思想・信条の自由は守られてきたのだが、今やデータベースにアクセスされれば、簡単にその砦は破られる。 twitter.com/yajipoi0810/st…
個人に対するネット上の書き込みで拘禁刑というのはちょっと考えられない重刑である。法律は常に弱者保護の大義名分で作られ、支配の道具となる。 ネット中傷抑止へ侮辱罪厳罰化 懲役・禁錮、「拘禁刑」に―刑法改正案を閣議決定:時事ドットコム jiji.com/jc/article?k=2… @jijicomより
若者が政治参加しないと政治学者たちは嘆くのだが、大学のキャンパスでタテカンも立てられない、ビラも配れないような政治の弾圧を行っておいて、民主主義的熟議にはお行儀良く参加しましょうなんて、そんな都合いい話はない。 mita-hyoron.keio.ac.jp/features/2021/…
話題のサイゼリヤ、第1号店跡看板に「経済民主主義」「社会貢献企業」とあったので、「ペガサス理論」だな、と思ったらやはりそうだった。チェーンストア大手が軒並み影響を受けたこの理論、70sには非営利の生協の運動理論として使われたはずで、現に各地の生協が「クラブ」に参加している。
日本語は、キャンベルさんがいう言文一致のみならず、WWII後の国語改革でも分断されていて、江戸時代はおろか、いまやWWII前の日本語を読むことも難しい。それが「貧しさ」であることさえ、今の日本語読者には感じることが難しい。 ibm.com/blogs/think/jp…
日本史学者の友人によると、日本で感染症が大問題になるのは開国以降(コレラ、スペイン風邪)らしい。彼に言わせると、インバウンドで景気浮揚だとか吹き上げといて、伝染病対策も予期していないのは、多寡くくりすぎ、とのこと。なるほどね、と思った。
真鍋淑郎が地球温暖化メカニズムの解明でノーベル賞を取ったというので、60sからそんな問題に興味を持つなんて科学者って面白いな、と思っていたら、受賞コメントで、冷戦時代の合衆国は科学技術振興に積極的で恩恵を受けた旨の発言があり、一種の軍事研究でもあったのだな、と納得する。
日本は、ジャン=マリー・ルペンの昔から、フランスの極右にとっては、移民排除の「理想的」モデルケースだった。でも、その頃に加えて、日本ではさらに、労働基準法さえ適用されない「外国人技能実習・研修制度」まで作っているのだから、フランスの極右の理想のさらに上を行っている。 twitter.com/tommie116/stat…
指定国立大学の審査にあたった外国人委員(アメリカ人学者)から、日本の大学は、財政規模に関していえば、欧米ほか世界標準の5分の一程度で、よくやっている、という声が上がったらしい。泣けてくる話である。
フランスがハイチ独立に際して、失われた奴隷の保証のためと称して巨額の賠償金を求め、この「返済」が20世紀初頭まで続いて、最初の黒人共和国を徹底的に弱体化したのは有名な話。この件に関しては、フランスはハイチの返還請求に応じろ、と思っている(昔、ジジェクもどこかで奉公していた)。
ノートルダム大聖堂、炎を上げて尖塔が崩れ落ちてゆく映像には、思わず「美しい」と思ったが、これは『金閣寺』の国の感受性なんだろう。当然、パリでは司祭が「アポカリプス的」と口走り、群衆は讃美歌を口ずさみもするー終末論的な「劫火」のイメージ。
昔に比べて学生の知識の幅が狭いなと思うことはある。だから大学院行って勉強した方がいい、という意見も分かるが、専門家と学校秀才ばかり増えてもな、とも思う。今の若い人に決定的に欠けているのは、失敗してもやり直せるチャンスであり、その失敗を経験にすることを許す社会じゃないか。
フランスが特殊なのだろうが、ウクライナ侵攻のような時事的な政治問題について、すぐに「哲学者」がコメントを求められる。共和主義の下、政策論の理論的正当化が常に要求されるからなのか。この点、哲学者が政治について語るのを回避するか、語ってしくじる(笑)日本の伝統とははっきり異なる。
大江健三郎、友人の編集者の話だと、アル中が進んでいて、もうたぶん新作は出ないだろうとのこと。『全小説』買おうかという気にもなるが、やはり淋しい。「ファシスト」にも「過激派」にも(オウムにまで?)あれほど同伴しつづけた大江の「戦後民主主義」って何だったのか、と思う。
資本制生産を超えることを目指していたはずの生協の展開理論が、小売りチェーン大手を次々に生み出したのを皮肉と考えるべきか、それともこの小売りチェーンの大展開と万年デフレ状態が結びついているのを考えれば、こうして消費資本主義は円寂すると考えるべきなのか。
百万遍にこたつ出す京大生は立件されても、公文書を偽造する官僚は立件されないとは、まったく世も末だな。
円安で、教科書に使うフランス語テクストが大幅に価格上昇し、学生に買わせられないような値段になっている。感覚として、プラザ合意以前に逆戻りした感じ。この案配で円安が続くと、外国文化研究も随分様変わりせざるだろう。本を買うのにも、外国と行き来するにも、一苦労だ。
ゴーン逮捕、日産社内の権力闘争はもとより、外資排除の政治劇じゃないかと思ったが、ゴーンはルノー筆頭株主のフランス共和国にとっても厄介者だったらしく(役員報酬、首切り)、どうやら日本の税務が「国家」を代表して多国籍企業トップを追い落とすの図、に見えてきた。 lemonde.fr/economie/artic…