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京大は総長選挙、自由投票抜きで、一次選挙から選考会議が示した候補者(何かスゴいメンツである)のなかから一択の形式になったのか。「自由の学風」はどこへやら、どんどん単なるベンチャー系地方大学になっていくな。
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宇都宮けんじという人は、いつも、正直者がバカを見るというか、真面目にだけやっていても決して報われない、現代日本の宿痾を体現するような役を演じさせられていてる。・・・彼を見る度、かつてあんなに待望されていたポスト工業化社会は、蓋を開けてみたら、哀れ、こんな世界だったのよ、と思う。
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大阪の友人は、この間のコロナ騒動下に、吉村某や松井某や橋下某がしょっちゅうTVに出てくるのにウンザリしていたが、たしかに、安倍政権の人気が落ちると「野党」ぶって維新が出てきて、政権批判を吸収するという構図は、安倍政権の統治技法かも知れない。
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以前、京城帝国大学について少し調べた。内鮮一体を謳いながら、朝鮮系は文系では教授になれず、マルクス主義系と目されると、クビでなければ、満州に飛ばされる。唾棄すべき帝国主義大学だが、いっそう切ないのは、WWII後、北に渡った朝鮮系の卒業生たちの消息が、ほとんど絶えていることだった。
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もちろん、欧米がアフリカ諸国に対して何らかの責任を負わないとは思わない。しかし、いわば政治的争点であるはずのものが、民事的な「賠償」のタームに置き換えられることには、違和感が残る。
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フランスがハイチ独立に際して、失われた奴隷の保証のためと称して巨額の賠償金を求め、この「返済」が20世紀初頭まで続いて、最初の黒人共和国を徹底的に弱体化したのは有名な話。この件に関しては、フランスはハイチの返還請求に応じろ、と思っている(昔、ジジェクもどこかで奉公していた)。
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実際、合衆国やオーストラリアでは、先住民に対する「賠償額」を決定するために、歴史学者や法学者が動員されたりしている。そこで歴史学は過去の事実の探求というより、現在における「条件の平等」を整えるための、補助金支給額決定のための「計算」である。
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だが、アフリカ諸国が欧米諸国に奴隷制の賠償を求める運動については、いつもどうなのか、と思う。それは「とりかえしのつかない」出来事を、現在の収支の観点から、「賠償」で「なかったこと」にすることではないか? 歴史の「贖罪」=「買い戻し」は可能なのか? 悪事は金で買い戻せるのか?
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いまや大学院生になると、バイトせずに学資・生活費全部親がかりの者など少数派だろう。そうやって学生にバイトさせて労賃を下げ、またいざという時の雇用調整に宛ててきたのも、この国のやり方だ。学生は、もっと多くの者を救え、と訴えたっていいと思う。
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この状況で、日本でだけ検査数を減らして、感染者少ないからオリンピックできます、って主張しても通らないよな。それで通ると信じているとしたら、国内政治を夜郎自大と世論操作でやり抜ける悪いクセで、安倍政権は頭がボケてるとしか言い様がない。 twitter.com/akomaki/status…
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古井由吉が東大文学部でやった講演。なにか深くすさまじい印象を残すものだった。
講演「翻訳と創作と」 | UTokyo TV todai.tv/contents-list/…
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日本史学者の友人によると、日本で感染症が大問題になるのは開国以降(コレラ、スペイン風邪)らしい。彼に言わせると、インバウンドで景気浮揚だとか吹き上げといて、伝染病対策も予期していないのは、多寡くくりすぎ、とのこと。なるほどね、と思った。
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話題の東出昌大、なにしろ絵に描いたような善人顔の美男なので、コノヤローと嫉妬をたぎらせる向きがあるのも分かるけど、父親の不倫を絶対許せぬという女を妻にしながら、フラフラッと則を超えてしまうところ、実に人情味があってむしろ愛すべきだと思う。さすが落語ファン、とでも言いたくなる。
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ともあれ、ゴーンの逃亡・私闘で日本の司法がより「人権尊重」するようになるなら(しかしどうしたらそんなことが可能だろう)、けっこうなことだろう。悲しいかな、「人権尊重」と資本主義のグローバル化が手を携えて進むことのこの上ない例証でもある。
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首切り経営者として鳴らしてきたゴーンがいまさら「人権」などと言うのには失笑を禁じ得ない。フランスの報道では、ちょくちょく労働者の声が聞かれ、日本での報道よりよほどゴーンには辛辣だが、日本では日産で首を切られた労働者の声がまったく聞こえてこないのはどうしたことか。
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AI導入のはるか以前から、非正規化や自動配架導入によって、大学でも公立図書館でも、司書の数はどんどん減らされている。リニューアル中の東大の総合図書館でも、莫大な予算をかけて自動配架にするらしいが、司書を雇った方がコストパフォーマンスさえマシだろうと陰口を叩かれている。
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司書は国家資格なのに、本当にひどい扱われようだ。特に司書には極端なほど女性が多く、大学卒の女性たちの一定層にとって、マッチョな日本の企業文化とは離れたところで一定の収入が見込める「よい仕事」だったんだと思う。そのままでいいとは言わないが、司書の削減はそういう仕事の削減でもある。
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社会学を学べば差別がなくなる、か。世の中はお前の頭ほど単純にはできてない、と言いたくなるな。
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これ「民営化」というから分からないが、教皇は水の「私有化」「私有財産化」一般に反対している。水道事業の民営化もダメなら、飲用水の販売もおかしい、そもそも水を私有財産にすることなかれ、だ。日本の新聞はほんとに「ブル新」である。 twitter.com/intheblue_1995…
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後藤田が平和主義者に見える時代や、野中が立派な保守政治家に見える時代を経て、ついに森喜朗がまっとうなことを言う時代が来た。長生きはしたくないものである。 twitter.com/Khovtoliv/stat…
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天皇制とは、政治的対立にフタをする巧妙な装置だと思わされるのはこういうところだ。どれだけの対立があり、闘争があっても、最終的に「日本国と日本国民の統一」は「象徴」されることによって維持される。悪いのはせいぜい「君側の奸」である、と。 twitter.com/Tshmz/status/1…
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国民的アイデンティティのもう一つの支柱であったはずの文学には、人が集まらないのか。もっとも、フランスでは小説は売れているとも聞くから、これは大学内の「文学研究」に限ってのことかもしれない。
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友人のフランス人歴史家によると、あちらでも人文系の退潮は著しく、哲学と文学には学生が減っているが、歴史学だけ別らしい。歴史学が国民的同一性の支柱で、歴史家が一般向けに書くことが多い(政治家も必ず歴史的エッセーを書く)という特殊事情はあるにせよ、ではなぜ・・・(続)
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ウォーラーステイン没。彼の世界資本主義論は、60s、第三世界主義・脱植民地化後の帝国主義批判の勃興と軌を一にした世界同時的現象だった。日本でも、京大人文研の世界資本主義研究に参加していた角山栄が、いち早くウォーラーステインに目を付けていたと聞く。
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たしかに、福田恆存とか、江藤淳とかいった物書きや学者たちが、内調から金をもらって世論形成に励んでいたときの方が、同じ役割をメディア芸人や太鼓持ちが担っている今よりも、多少なりとも「お上品な」世界ではあった。