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WHOも,そうしたリスクを踏まえて緊急事態宣言に踏み切ったのだろうと思う。明日25日発売の日経サイエンス9月号の特集「感染症 再来する脅威」で,サル痘について詳しく解説した。コロナについての記事を書いてきた出村政彬記者@DemuraMasaakiが報告する。
nikkei.com/article/DGXZQO…
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当初は野生動物から感染する病気だったけど,90年代には人から人への感染が8割を占めるようになった。背景には1980年に天然痘が撲滅され,世界中で天然痘ワクチン(種痘)の接種が中止されたことがある。
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なので「ウイルスが宿主への適応を進める時,重症化の道を歩むか,それとも症状が弱まる方向に進むか,どっちに転ぶかはわからない」(森川茂先生,日経サイエンス9月号)わけです。天然痘の場合,皮疹を増やす(=重症化する)と感染の機会が増えるので,時間とともに病原性が強くなった可能性がある
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「感染者激減 なぜ英国はワクチン接種で先行することができたのか」。いつワクチンができるかもわからなかった昨年4月にタスクフォース立ち上げ,開発中のワクチンをベンチャーキャピタルの手法で青田買い。全国3100カ所での接種を準備,医療者以外が注射を打てるよう法改正。jbpress.ismedia.jp/articles/-/651…
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人への感染が初めて報告されたのは1970年で,感染したのはコンゴ民主共和国の生後9カ月の男の子だった。以来,アフリカで散発的な感染が続き,感染者は年々増加。2000年代には合計1万人を超え,2010年代には2万人近くに達した。
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その辺,日経サイエンス9月号の特集「再来する感染症の脅威」で詳しく解説しています。Twitterでネタバレしすぎ,とよく言われますが,ここで書き切れるような内容じゃないから大丈夫。サル痘のほか最近日本で問題になっているマダニ感染症やデング熱についても詳報しました。
twitter.com/NikkeiScience/…
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ノーベル物理学賞を授与されることになったベルの不等式の破れの実験について,速報解説を書きました。
nikkei-science.com/?p=68175
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2000年代に入ると,米国でも感染者が出始めた。感染源はペットして輸入された動物とみらる。プレーリードッグの飼育施設でサル痘ウイルスが広がり,ペットとして飼った家庭に広がった。40人以上の感染者が出たが,このときは人から人への感染は起きなかった。
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量子力学から熱力学第二法則を導出することに成功,伊與田英輝,沙川貴大,9月5日付Phys. Rev. Lett.
journals.aps.org/prl/abstract/1…
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掛け算の順序強制は,小学生に掛け算の概念を教えるための一時的な方法だという段階を超えており,本当に「正しい順序がある」と信じている大人が少なからずいる。教えた通りでない順序にバツをつけ,間違っているとして点を引き続ければ,そうなるのが自然だと思う。
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というのも、当方が物理科だとわかると、唐突に「人の心は大切だ」とか「科学では人間の心は測れない」とか、「人の心」を持ち出して熱心に説く人に人生で何度か遭遇したからだ(もちろん若かりしころの話)。
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科学的には完全に決着している話なのだが,その後も「STAP細胞が再現された」というデマが飛ぶたびに,信じてしまう人が大量に出た。生命科学系ではさすがに見ないが,ほかの分野だと研究者にもいた。「あれは本当だった」と思いたい人が世の中にたくさんいると,デマは何度でも再燃する。
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市販されている物質から一体どうやったらサリンなんて作れるのかを取材しに行った。ある大学で化学者3人がホワイトボードに化学式を書きながら検討してくれた。小一時間たって「これでできますね」「できますね。でもできた瞬間に作った人死にますよ」「そうだよねえ」となって話が途切れた。
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元記事が秀逸なんだろうと思うが,翻訳が輪をかけて面白い面白い。バイオを知らなくても,mRNAワクチンってどんなものか想像できる。
note.com/yubais/n/n349a…
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2018年には英国やイスラエルで,アフリカに渡航した人の発症が報告された。そして今年,ついに世界的な流行に至った。
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twitterが最も有意義な使われ方をした一例w twitter.com/hashimoto_toky…
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トランプ氏は「私はパリでなくピッツバーグを代表するために選ばれた」と演説したが、ピッツバーグ市長はすぐさま「ピッツバーグの80%はクリントンに投票した。世界とともにパリ協定を遵守する」とツイート。twitter.com/billpeduto/sta…
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当時は面食らったが、ネットで研究者が普通にしている(と私には見える)説明が「反論を許さないウエメセ」と受け取られることが多いのを知って、科学のイメージってマウンティングなのかと気づいた。
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女子が理系に進むのに反対するのは、それを女がやると生きづらくなる、という”親切心”も働いているのではないかと思う。高校生くらいの年齢だと、身近な人の言葉は無視しにくい。日本の物理・数学・工学分野における女性比率が世界の中でも特に低いのは、その辺にも理由がある気がする。
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内閣府は今年度から「公共事業などもITなどの新技術を使えば科学技術予算に含められるようにした」。来年度は「科学技術予算が初めて4兆円を超えた」が、集計方法の変更による「かさ上げ分は公表しない」。もはや科学技術予算の数字は、勤労統計並みに当てにならんなあ。
mainichi.jp/articles/20190…
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子どもが「自分で勝手に勉強して間違って覚えてしまった」のなら,単にテストでバツをつければいいのでは。そうすれば間違えたことに気づくし,テストはそのためにあるのだし。子どもに先のことを勉強させまいして,正しく覚えているのに「教えてないから」とバツにする教師がいることの方が問題と思う
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「学校以外で学んだことは正しくてもバツ」というケースが,次から次へと報告される。本を読んだり大人と話したりして新しいことを覚え,それをバツにされる子どもたちを思うと心が痛い。自ら学ぶ楽しさを封じられ,一体どうやって勉強を好きになれと言うのだろう。 twitter.com/ogatazyuku/sta…
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取材してわかったのは、米国の変貌はトランプ氏だけが起こしたのではないということです。「科学の進歩で国が豊かになる」という図式が、もう国民皆に共有されていない。その原因は科学自身がもたらした人と情報のグローバル化と、ネットの普及にある
twitter.com/ayafuruta/stat…
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「科学的根拠」とは、「信頼できるランダム化試験の結果のこと」と考えていい。
・メカニズムはエビデンスでない
・ランダム化試験であればなんでもよいわけではない
・推定するのは集団の効果であり、個人での効果はわからない
webronza.asahi.com/science/articl…
いい解説だなあ。31日まで無料で読めるんだそう
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これ,汎用的に言えそうだ。我々の分野でも「無駄な取材はしたくない」「役に立つ知識だけ欲しい」という記者は伸び悩み,「面白いかどうか」で取材する記者は伸びる。ただ,そういう一見無駄に見えることを許す余裕が日本のあちこちで失われてきていて,これが衰退かとも思う
twitter.com/smasuda/status…