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後妻打ちは笑ってばかりもいられないのです。
この出来事がきっかけとなり、頼朝の後ろ楯・北条時政が伊豆に退去してしまいます。それはつまり、頼朝のバックボーンひいては鎌倉内部のパワーバランスが崩れることでもあるわけで。
政治的空白に発展するこの問題がキモではないかと。
#鎌倉殿の13人
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最後の将軍・徳川慶喜という人物の内面をここまで深く描いた大河は本当に初めてではないでしょうか(本木雅弘さんのときは後半生カットでしたし)。そして、それを演じるのが草彅剛さんで本当に良かった。草彅さんだからこそ生まれた説得力もあるわけで。そういう意味でも完璧な慶喜像。 #青天を衝け
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坂東彌十郎さんの可愛い時政パパ、マジで可愛いままここまで来たのが凄い。小四郎のような極端な振り幅にしないまま、愛らしさと愚かしさ、そして、危うさと怖さまで表現しきっておられる。 #鎌倉殿の13人
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先週までの僕たち私たち「二代目が出来たし、善児は自分ではもう"仕事"はしない感じなんだな」
今週の僕たち私たち「親子一緒の"職場"で働くな!!!!!」 #ジェノサイド授業参観 #鎌倉殿の13人
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「はじまり」の族滅。
平家打倒の苦楽を共にした仲間であっても、権力争いでぶつかったなら、攻め滅ぼしてしまえば良いという"前例"がこれで作られてしまったわけで。
比企の族滅が「鎌倉時代」の本当の始まりと言えるのかも知れません。
鎌倉は"同じこと"を1333年まで繰り返す。
#鎌倉殿の13人
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十兵衛の判断を「どちらが正義か」という善悪の取捨で単純化しなかったのも大きい。
そんな曖昧なものでなく十兵衛自身の心の声に委ねている。
道三と高政、双方が示した国の在り方を天秤にかけた上で「初めての鉄砲に大はしゃぎする、どちらかといえば嫌いな殿」を選ぶという。
(´;ω;`)
#麒麟がくる
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#どうする家康 夏目は「広次」「吉信」の二つの名前(諱)が伝わっており、史料的には前者が有力で、それを踏まえた上での"名前ネタ"だと歴史ファン的に受け取っていたのですが、まさか最後にこんなアクロバティックな展開が来るなんて。古沢良太、どういう頭してんだ(まんまとボロ泣き)。
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平泉の"父"のもとに帰ってきた九郎
およそ140年早かった鎌倉攻めの戦略と共に帰ってきた"天才軍略家"
鎌倉の兄のもとに帰ってきた最愛の弟
今回はあらゆる意味で「帰ってきた義経」というサブタイトル以外には考えられない。
#鎌倉殿の13人
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戦に勝つこと、平家滅亡に前のめりになる余り、安徳帝と三種の神器奪還にしくじり、そのときになって初めて「ウソだろ、やめろ!」と悔恨する義経。
これまで壇ノ浦決戦に臨む九郎義経は沢山観てきましたが、この描写が一番好きかも知れない。伝説の八艘飛びすら任務失敗の布石という。 #鎌倉殿の13人
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官軍崩れと新政府の失策をきっちり描く。この辺りは「英雄たちが新しき時代を切り開いた」という過去の幕末大河ではストーリー構成上、拾えなかった部分なんですよね。
「庶民」の視点を大事にしてきた本作だからこそ強い説得力を持つ展開ですし、その取捨選択の精度が半端ではない。
#青天を衝け
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#どうする家康
Q.本多忠勝は生涯に一度も戦で手傷を負ったことがなかったのでは???
A.平八郎「返り血っつったら返り血なんだよッ(強気で言い張ったらノーカウント理論)」
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「公儀(幕府)はなくなるかも知れないが、日本という国に役に立つのなら、いつか徳川のお陰で助かったと言われるのなら、それも徳川の名誉」
この台詞を小栗上野介忠順に言わせてくださったこと、感無量でございます。小栗忠順という人物の魅力を余すところなく描いてくださった……!
#青天を衝け
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#鎌倉殿の13人 最終回「報いの時」
仏教用語に於ける「因果応報」はとかく「悪行を重ねた者には相応の裁きが下される」という意味合いで解釈されがちですが、「善行も報われる」ともされているのですよね。
執権北条義時は、二つの意味で葬送(おく)られるのか。
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最初の呪詛、頼家が体調を崩したのは偶然なのですけど、再度の呪詛はまだ若い青年を確実に、そして、容赦なく蝕むのだろうな、と。
全成の神通力とは関係なく、呪詛は「仕掛けられたという事実」が極度のストレスとして牙を剥くわけで。
その頼家は毬に全成を思い出すわけで。
#鎌倉殿の13人
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昏睡状態が続く頼朝の臨終出家を再現した映像作品はおそらくこれが初めてで、それだけでも鎌倉時代ファンとしては感無量なのに、観音様の伏線回収までぶつけられたら、そりゃボロッボロに泣きますよ。三谷さん、凄すぎる。 #鎌倉殿の13人
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#鎌倉殿の13人 太刀持ち交替をどう描くのかと思ったら、義時の想定以上に仲章は手強く、一枚上手であったという形にしてくるとはなぁ。
思えば第七次キャスト発表の大トリは源仲章。
あれは時政にとっての比企能員のような、最大級の政敵となる布石だったのですなぁ。
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過去の大河では維新前後にフェードアウトするか、最終回に「懐かしのあの人」的に出て退場するだけだった徳川慶喜。
その生涯を最後まで描き切った初めての大河ドラマではないでしょうか。
それを一生に一度という当たり役で見事に演じ切った草彅剛さん。慶喜役があなたで本当に良かった。
#青天を衝け
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大江広元は梶原景時失脚に反対したと伝わっておりますが、その伝承を「頼朝のもとで共に手を汚し、政権内の秩序を守ってきた"共犯者"としての情」の如く昇華してくださったのは、古くから広元と景時のファンであった自分には感無量でした。
#鎌倉殿の13人
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#どうする家康 気軽な娯楽と同じ感覚でありふれた日常がじわじわ侵食されていくこの怖さですよ。「一向宗(一向衆)って何?」と、この大河で初めて戦国モノに触れる方(=現代の視聴者)にも直感的にヤバさが伝わってくる脚本、余りにも巧いし、「日常の侵食」への解像度が高すぎる。
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仁田を演じる高岸さん、基本的にはすごいほんわかしたお顔立ちで、見ているだけでも癒されるんですけど、スイッチ入った途端にゾッとするほど怖い顔になりますよね。陰陽の切り替えが凄まじい。 #鎌倉殿の13人
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#鎌倉殿の13人
実朝の告白に対し、「ずっと一人で悩んでおられたのですね」と静かに寄り添う千世という、人それぞれの心の在り方を"当たり前のこと"として受け止める繊細な描写。
三谷さんが「新選組!」から続けてきた「愛してやまない古い器に新しい酒を注ぐ」という挑戦の一つの到達点ではないかと
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「この手で何十人も命を奪った」
このとき、土方歳三は既に山南敬助を喪っているんですよ……。 #青天を衝け
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#どうする家康 徳川家康をフィーチャーする大河では"焼き味噌"と"しかみ像"が定番で、様式美のように繰り返されてきたのですが、近年の研究では否定されつつありまして。
両方を全カットしたのは「家康大河」として歴史的快挙。通説に依存し過ぎず、新しい物語を作る気概を僕は全面的に支持します。