そうだよなぁ。この大河の義経は「儚く美しく散る悲劇の貴公子」や「お堂ドッカーン」ではなく、アスレチック衣川やフルアーマー弁慶にキャッキャする「クソガキ」として退場するのが一番合ってるよなぁ。 逆に綺麗な自害シーンがあったら蛇足だったかも知れない。菅田義経最高の花道。 #鎌倉殿の13人
落馬した頼朝に駆け寄った藤九郎が「鎌倉殿!」ではなく「佐殿!」と呼び掛けるんですよ……。伊豆に流された頃から「源氏の坊っちゃん」の面倒を見てきた藤九郎が、咄嗟に「佐殿!」と呼ぶわけで。 彼の中ではずっと手のかかる可愛い「佐殿」だったわけで……(ボロッボロに泣いてる) #鎌倉殿の13人
僕たち私たち「幾らなんでも金剛くん10歳を坂口健太郎さん30歳にやらせるのはキツくない?」 成 長 著 し い 金 剛 僕たち私たち「そんな裏ワザあるか???」 #俺たちの泰時 #鎌倉殿の13人
思えば、小四郎が人間らしさを失っていくのと交錯するように、善児は人間らしさを取り戻していったのですよね(人となりが分かる台詞の増加や、トウを助けたことなど)。 まさか、あの善児より小四郎のほうが恐ろしくなる日が来るなんて。 善児の人間らしさに泣かされる日が来るなんて。 #鎌倉殿の13人
#鎌倉殿の13人 やらねばならぬことの為、生にしがみつかんとする義時からその機会を奪う政子は、彼からすれば無慈悲かも知れないけれど、視聴者の目には最愛の弟を血塗られた修羅道から救う慈悲の仏にも映るという凄まじい構図。
#鎌倉殿の13人 つつじの訴えもあって、もしかしたら悲劇を回避できたかも知れないのに、実朝の誠実さや生来の"光"が最後のトリガーを引くという。シンプルな憎悪の破裂よりも遥かに残酷な脚本。 何よりも比企尼の「信じるな」という呪いがそれを突き動かすわけで。
#鎌倉殿の13人 「鎌倉中の女性が憧れる御台所になれ」という亀の前との約束が今、果たされたのですよねぇ。そして、それをわざとらしい回想シーンもなく、さらっと描くこの味わいですよ。 序盤に蒔かれた種が終盤に至って大輪の花を咲かせる瞬間に立ち会うのも一年間に亘るに長編物語の醍醐味ですな。
・鏑矢 ・戦国大河や源平合戦のような大動員ではない軍勢 ・馬上での殺陣 ・大弓の見せ場 ・一騎駆けからの一騎打ち ・鞍上から飛び掛かって組み付く~ゴリッゴリの組み討ち(甲冑殺陣) 平安~鎌倉大河の合戦シーンの美味しいところ全部乗せになるなんて思わないじゃん! #鎌倉殿の13人
宗時から盗んだ例の巾着がバレていなかったと善児は安堵したようですけど、今の小四郎ならまっすぐな目で「袋の中身は見ておらん」と欺いてくるよ。絶対バレてますよ。 その上で「使える駒」として知らぬ顔をするだろうし、頭の中で「始末」の算段までつけてそう。 #鎌倉殿の13人
ずっと「武衛(※本人はマブダチの意味)」と呼んできた広常が文で「鎌倉殿」と呼ぶんですよ……。一番の忠臣だったんですよ……。 #鎌倉殿の13人
・狩りにしくじっても八つ当たりしない ・「接待巻狩り」に気付いても逆ギレせず、成長を決意 ・頼朝襲撃の報に接しても狼狽せず、的確な指示を出す ・甲斐武田や奥州藤原の残党など鎌倉に牙を剥くであろう勢力も把握 源頼家を真っ当な二代目として描いて頂き、感謝しかない(;ω;) #鎌倉殿の13人
「これは何ですか?」という台詞はおそらく脳の病で記憶が壊れた頼朝と政子の「もう一度の初対面」であり、原点回帰的な言葉を以てしてこの大河を一度、リセットする機能も含んでいるのだろうな、と。 鎌倉幕府は源頼朝と政子の出会いから始まったといっても過言ではないわけで。 #鎌倉殿の13人
木曽義仲と源義経を「戦は強くても政治力がない」という人物造形にするのではなく、彼らなりに落ち度のないよう努めているのに、より高いレイヤーで行われている政治的駆け引きに翻弄される悲劇として描くのが、この大河の良さだなぁと改めて。三谷さんの歴史愛も感じる。 #鎌倉殿の13人
・義仲討死後に義高も斬られた ・義高とほぼ同時期に一条忠頼も暗殺された ・義高を討ち取った藤内光澄も理不尽に処刑された 同時期に連鎖した出来事を一つなぎの悲劇としてまとめ、その発端を「頼朝を出し抜くほど知略に長けた武田信義」に求めるという発想、神としか言えない。 #鎌倉殿の13人
#どうする家康 周囲の喧騒にさらされる中で感覚がどんどん麻痺していき、あの堅物の平八郎忠勝までもが染まっていく。これは現代人の感覚にもダイレクトに突き刺さるもので、こんなにも怖い一向一揆の描き方、ちょっと記憶にないです。 大上段に構えた「寺社勢力」ではなく、すぐ身近にある怖さ。
一幡の名前を見つけて剣が鈍って返り討ちに遭う善児 実はこの善児こそが息子の命を救い、小四郎から庇ってくれたとも知らずに致命傷を与える頼家 頼家親子の命を絶ったトウ 善児が頼家に差し向けられた刺客ということも含めて、業(ごう)の深さを濃縮したような修羅の場景 #鎌倉殿の13人
#鎌倉殿の13人 今のシーン、富士の巻狩りがオーバーラップするだけでなく、御家人たちの「頼家にしてあげられなかったことを実朝にしてあげたい」という気持ちが伝わってきてグッとくる。
義経「世話になった」 弁慶「やめてください」 この短いやり取りだけで二人の関係性が伝わってきて泣く。泣いてしまう。 #鎌倉殿の13人
#どうする家康 お土産として家康に栗を渡す信玄、ここだけ切り取るとギャグなんですけど、 ①一度も会ったことのない家康の奥さんの好みを把握している ②それを先に全部回収しておいて最後に渡す という二段構えで格の違いを見せつけているのですよね。家康の反抗心・恐怖心にもトドメを刺すという
#鎌倉殿の13人 ・頼朝との仲を引き裂かれ、息子・千鶴丸の命も奪われた ・後に入水して自ら命を絶った 八重姫の伝承を咀嚼し、こういう形で昇華させた三谷脚本、本当に「大河ドラマが巧い」の一言。特に入水説のアレンジを交えつつ、千鶴丸を救えなかった史実の八重姫の魂に寄り添うという離れ業。
曽我兄弟の仇討ちを、命を狙われたはずの源頼朝が称賛したというのは有名な話ですが、この「仇討ちへの称賛」という現代人には感覚として伝わりにくいもの(反発すら生じる可能性もある)を政治工作という現代人こそエグく感じるシナリオにアレンジする三谷さん、マジで大河ドラマが巧い。 #鎌倉殿の13人
一幡を案じる政子に「仏門に入れる」と答えつつ、泰時に「真っ先に斬れ」と命じる小四郎。これと同じ問答を最愛の八重と伊東祐親は千鶴丸を巡って既にやっている。 そして、後の災いとなる"敵の子"を容赦なく斬るのは頼朝の教え。 爺様と頼朝の魂が一つになって鎌倉に死神を生み出した。 #鎌倉殿の13人
#鎌倉殿の13人 上総広常粛清時の頼朝をトレースして、無惨な最期をも利用する鉄の政治家に徹しながら、誰の目も届かないところで「執権義時」から「家族思い友思いの泣き虫小四郎」に戻るのが、もう……。 義盛が「どこに行っちまったんだ」と嘆いていた小四郎は、実はどこにも行っていない……。
巴御前が最後に着ていたお召し物、これじゃないですか……これじゃないですか…… #鎌倉殿の13人
#鎌倉殿の13人 「りくに伊豆の暮らしは出来ない」ではなく、「りくに伊豆の暮らしは"似合わない"」というのが時政らしいですな。 "似合わない"なんですよ。 ひょっとしたら京へ帰るようりくの背中を押したのは時政ではないかと。そこに無限の愛を感じてグッと来ました。