#どうする家康 主人公の失敗を容赦なく描きつつ、被害者面はさせないのもこの大河の良いところですな。 家康と敵対する側さえ視聴者が心を寄せられるように作っている。心理劇としてのバランスがとにかく巧い。
#どうする家康 大河の主演という大役を果たした松山ケンイチが本多正信=家康のことを誰よりも近くで支える軍師としてキャスティングされた意味がここにある。
#どうする家康 提案は周囲の人間や外圧であっても騙し討ちといった負の部分を主人公の決断として描く脚本は名作。 家臣の暴発や史実と正反対の描写にするなど主人公の手を汚させない大河にも過去にはありましたが、本作は徹底して主人公を甘やかさない。人間の清濁から逃げない覚悟に惚れ直しました。
#どうする家康 自分の心を信じたいと申し出てくれた空誓の目をまっすぐ見て騙し討ちを仕掛ける家康。 このシーンを拝見して、主人公にちゃんと"汚れ仕事"をさせてくれるのだと、改めて嬉しくなりました。 家康に「卑劣な狸」のイメージが付いてしまった原因をも取り入れて描く覚悟なのだな、と。
#どうする家康 前回のシメ:一向宗の寺から取り立てたメシを得意満面で食う 今回のシメ:一向宗を敵に回した意味を思い知らされて絶望的な人間不信 #主人公に逃げ道を許さずきっちりツケを払わせる大河は信頼できる
#どうする家康 土屋長吉が三河一向一揆戦で討ち死にすることは知っていましたが、まさかこういう形で描くとは。 信仰と忠義の間で揺れ動く、悲しくも心に残る男でした。 そんな男の遺言ならば、命を助けられた家康の中で絶対的な強さを持ちますよね。 つまり、古沢良太さん、人の心がねぇぇぇぇぇぇ!
#どうする家康 名もなき若者の骸を家康の横に置く演出、マジでめちゃくちゃ巧いですよ。「わしの家」である三河の民を蹂躙しているという現実を容赦なく叩き込んでくる。
#どうする家康 一向衆は「真っ当な侍」ではないけど、人的リソースが限られる将兵と違って信徒がいる限りは無限に補給できるわけで。だからこそ鎮撫する側にとっては怖いし、地獄絵図と化す。
ネタバレにならない程度に感想を述べますと、「人を追い詰めるとはどういうことか」をねっとり描く45分でした。古沢さん、アレだ、クドカンさんや三谷さんと同じように怖いわ(毎週言ってる) #どうする家康
#光る君へ 安倍晴明=ユースケ・サンタマリアって、それはもうジャンル的に野村萬斎や稲垣吾郎じゃなくて、織田無道や慈雲法師のほうなんよ(笑)
#どうする家康 「寺の側に家来がついたらどうなる」 「一向一揆の何がヤバいのか」を端的にぶつけてくる次回予告。なお、戦になるともっとやべーことになる模様(悲鳴)。
#どうする家康 今をときめくアイドルが主演だけど、美化にも近い形でカッコよくすることもなく、むしろ血と泥にまみれた描き方を貫こうとする古沢さんの筆には強い覚悟を感じますし、これは松潤さんも取り組み甲斐があるだろうな、と。 古沢さんの覚悟に松潤さんも最高の形で応えている。
#どうする家康 今回、一番のツボは「あんな不浄な寺は仏門とは認めん」と得意顔で寺社を追い詰める家康でした(で、メシ食う)。 「国を救うにはこれしかなかった」的に同情を引くような逃げ道を主人公に用意せず、きっちりツケを払わせる脚本は信頼できる。 一向宗に救われる民も丁寧に描いたわけで。
#どうする家康 周囲の喧騒にさらされる中で感覚がどんどん麻痺していき、あの堅物の平八郎忠勝までもが染まっていく。これは現代人の感覚にもダイレクトに突き刺さるもので、こんなにも怖い一向一揆の描き方、ちょっと記憶にないです。 大上段に構えた「寺社勢力」ではなく、すぐ身近にある怖さ。
#どうする家康 権門勢家の一角を担った「寺社勢力」を現代の視聴者(もっと言えば初めて戦国大河に触れる方)に一番分かりやすく、そして恐ろしい形で描いていて脱帽しました。 富と人が集まる仕組みや「寺領」の実態を具体化するのは大河でも珍しい。大抵は「爛れた叡山」のイメージだけですから。
#どうする家康 多くの戦国大河の主人公が「自由都市・堺」で経験するイベントを一向宗の「寺領」でやる大河、めちゃくちゃ怖い(絶賛)。
#どうする家康 気軽な娯楽と同じ感覚でありふれた日常がじわじわ侵食されていくこの怖さですよ。「一向宗(一向衆)って何?」と、この大河で初めて戦国モノに触れる方(=現代の視聴者)にも直感的にヤバさが伝わってくる脚本、余りにも巧いし、「日常の侵食」への解像度が高すぎる。
#どうする家康 蹴られる側から蹴る側に回ったムロ秀吉を見た戦国クラスタ「天下人になってからがホントこええよ……もっと言うと本能寺の変の後がやべーよ、この秀吉……」
#どうする家康 家康「水遊びは危険じゃ!」 僕たち私たち「さすが吾妻鑑愛読者。分かってらっしゃる。でも、ご安心あれ。クレジットに善児の名前がないので川遊びでは亡くなりません」 ※吾妻鑑に善児は出てきません。
正直、申し上げますと、これまでたくさん観てきた三英傑大河(近作ですと「真田丸」は信長期皆無なのでこのカテゴリーから除外)の中で一番のめり込んでいるかも知れない、「どうする家康」。 ドラマとしての完成度が飛び抜けて巧い。
#どうする家康 古沢良太さん、合戦回も巧いんだもんなぁ。もう脱帽の一言ですよ。 戦闘そのものを脚本上で書けるだけでなく、忍者ミッションという泥臭い「裏」の仕事を挟みつつ、人質交換という戦略的・政略的な部分まで網羅し、45分にまとめるんだもんなぁ。 極限的な心理劇としても最高でした。
#どうする家康 放送開始前は金陀美具足を前面に押し出す理由が良く飲み込めなかったのですが、このシーンで一気に腑に落ちました。 「大守様」から賜った鎧を纏い、その子で幼馴染みの氏真と対峙しているのですよね。 この画の強さと感情の揺さぶり方は金陀美具足をフィーチャーしていないと作れない。
#どうする家康 岡部の葛藤や関口の訴え、石川の揺さぶりなど、古沢さんが「遠州錯乱」をしっかり咀嚼した上で人間ドラマに昇華させていることが伝わってきて、感服の一言です。 この時期の今川家の混乱を理解していなければ書けない重層的な脚本。今川家臣・関口の忠義も抜かりなく盛り込んでいる。
#どうする家康 エンタメ的面白さ(忍者アクション)と史劇的な山城攻めの再現を高いレベルで両立させている脚本と演出、マジでめちゃくちゃ巧いよ。
今回、特に脱帽したのは複雑怪奇な「遠州錯乱」を古沢さんがしっかり咀嚼しておられること。理解度が深くなければ今回のような脚本は書けないもの。 今川サイドからこの混乱期も描いていて感動しました。いや、凄いわ。 #どうする家康