で、あとで相当申し訳なくて、心からあやまったら。「大丈夫、俺、体育会系には慣れているから」とさわやかだった。あー、男性記者というか男の方が、ずっとこういう苦労を飲み込まざるを得ないのかー、と思ったもんだ。
具体的なことはえげつなくて言えないが、若き記者時代に、ちょっとセクハラっぽいことを有名なセパ両リーグから命じられたとき、私が人を殺しそうな目つきをしたらしくて、びびった同期の男性記者が、はい!僕がやります!といって、私のかわりにやってくれたことがあった。もうン十年以上前の話だが。
あとセクハラを受けるのは女性記者だけでないよ。男性記者もセクハラ、性的なパワハラ、いじりって結構あるよ。だけどやっぱり男の方が愚直に高みを目指す性格で我慢するのかもな。女の方が、途中で馬鹿らしくなって、こんなセクハラ、パワハラ、我慢できっか、ってブチ切れるのかもな。
週刊誌にネタうっぱらって官僚人生の息の音とめてやりたい、とか言う衝動にかられても、彼女を責められまい。個人的には、あの手の官僚は、そのうちどっかの国のハニトラにかかって国家にあだなすと思うので、私は彼女の今度の行動をGJ!と思っている。
福田次官からセクハラを受けた例の女性記者、彼女の本心は私にはわからない。自分に置き換えると、もし今年の協会賞くらいとれる特ダネが取れたらセクハラの苦しみも報われた。しかし1年半もあんなアホ丸出しな会話につきあって、一本もネタとれなかったときのむなしさは想像にありあまる。
某新聞社内でセ・リーグと言えばセクハラ上司、パ・リーグと言えばパワハラ上司。最悪がセ・パ両リーグ。それでも特ダネ記者だったら出世した。近年はひどいセ・パ両リーグは部下からの告発で、社内調査を受けて地方に飛ばされるように。時代は少しずつ変わっている!でも、たぶん特ダネは減る。
中国人って、やっぱりトランプ好きな人多いよね。そして安倍さん好きな人も意外と多いよ。そして金正恩が嫌いな人が多いよね。何が基準で、そういう判断なのかよくわからないが。
中国の経済がいいのか、悪いのか、というのはその社会階層によってかなり違うが、相対的には悪くなった、という感覚でよいだろう。とにかく法人税の取り立ては厳しくなって、投資家にとっては規制がきびしくなって、民営大企業家は汚職で摘発されて、知識層とメディアは思想統制、言論統制がきびしくて
アメリカでビジネスしている中国人華僑が、絶対トランプは二期目再選すると断言しているのには驚いた。理由は?減税。トランプを批判しているのはアップルとかAmazonとか金持ち大企業やエリートで、華人がやっているような中小、個人ビジネスは儲けが二倍になった、という。ほんまかね。
祖の人身売買ブローカーへの取材は文春文庫の「中国の女」の中に書いたがな。マジで、ここで隙見せて奴らに襲われたりしたら、良くてエイズ発症、悪くて売春窟で売られかねない。対外的には日本人記者一人行方不明、ってニュースになって忘れらるわー、お母さんごめん!と思うとかなり緊張した。
福島さんはセクハラにあったことないんですか?と聞かれたのでこたえると、まったくあわなかったわけではないが、はっきり言って中国では3000人レイプしたったで、と自慢する女衒(人身売買ブローカー)と密室でインタビューとか、もっと緊張する場面が結構あったので、普通のセクハラはスルー
記者の仕事がえぐい、げすいというが、普通の公式発表だけを字や映像にするだけの仕事だったら、記者いらない。人が嫌がり、人に嫌がられ、リスクもあって、しんどい仕事だから30歳前後で1000万超えの給料もらう事も可能。まあ、脳内で適当にネタ作っている記者やメディアもいるようだが。
だけど、取材の仕方はいろいろあるんで、別にあたしはいいよ、そういう意味で官僚とお近づきになれなくても、別のルートから攻めるから、と思うから、いちいちこれをセクハラだ―とは思わないけれど。でも、永田町取材の雰囲気って、こういう土壌はあったよね、10年くらい前はね。今は知らんが
で、鼻の下のばして、いいよー、誰が参加する?とかいったとき、ふと私の顔に目をとめて、福島さんはさすがに来ないよね(目が来るなと語っている)といったとき、内心、ちっ、とか思っていたよ。これも、ある意味、女性差別だな。女性を年齢や顔で選別するなよ。
私は40過ぎてから総理番記者になったんだが、だいたい男も女も若くてピチピチして、見目好いのが多くて、実はこれが結構やりにっくかった。たとえば、秘書官囲んで懇談とかやるときに、別嬪のテレビ局記者とかが、官僚との合コン設定してくださいよー、とか言うわけよ。
だいたい官僚や政治家が、そんな脇が甘いんじゃ、某国のハニトラに引っかかりまくりで、国民は安心できないよ。そういうのは排除されてよし!
記者にしろ政治家にしろ、基本は人たらし稼業なんだから男も女も色気のある方が有利だし、その色気を活用しても、私はぜんぜん悪くないと思うよ。ただ、その色気にあてられて、越えてはいけない一線を越えてしまうとそれはセクハラだということだ。立場を忘れて我慢できない方が悪いにきまってるがな。
マダームに撫でられたところを、自分の手でもう一度なでなおして(たぶん、拭いたんだと思う)、にっこり笑って「民主党の風に吹かれて痩せたかな」とか返していた。そうだよなー、高みを目指すなら、男の色気くらい利用するやろ、政治家なら、と思ったわ。
政治記者時代に、あるとき、議員会館のエレベーターで某進次郎と一緒になった。たぶん後援会?マダームみたいなのに囲まれて、ペタペタ体とか触られてたんだな。一人が、進次郎さん、やせたんじゃない、って頬っぺたに触ってんの見て、うわ、セクハラやで、と思ったですが、このときの某氏の対応が神。
永田町とか霞が関でセクハラを受けるのは、記者だけでも、女性だけでもなくて、若い議員さんとかも、けっこう受けていると思うよ。でも、議員(政治家)って野心家だからな、セクハラにもめげずに目指したい高みを見ている人もいると思う。
「うちの女性記者にセクハラ発言したそうですね、これ週刊誌とかにばれたらやばいですよ」とか言って、しっかり自分のネタ元にしてましたよ。で、ふくしまー、明日から絶対セクハラないから、夜回りしろよーとか言われて、内心、ちっ、とか思っていた。まあ、これが記者のやなところですよ。
私が地方の察回りの駆け出しだったころ、夜回り先のサツ官から、ネタほしかったら裸になってみろ、的な発言を受けて、正直夜回りだりーと思っていたので、セクハラされるので夜回り勘弁してください、みたいなことをいったら、次の日、先輩記者がそのサツ官のところにいって、
恫喝というか脅し的圧力をかけるのは、結構高等テクニックなので、駆け出し記者には荷が重い部分は確かにあるのだけれど、それは組織取材の強みで、その記者が対応できなければ、そういうときこそメディアの看板背負って上司が出てくればいいのだ。メディアの力って、けっこう強い。
今度のセクハラ次官の問題も、明らかにセクハラネタを記者側が証拠含めてつかんでいたんだから、これ、週刊誌に出たら、次官一生棒にふっちゃいますよね、ってちょこっとほのめかせるだけで、ネタ引っ張り放題ではないか、などと思ってしまう私はけがれた生粋の記者ですよ、もう。
次に恫喝。いかにもやばいことのようだが、要するに取材相手に記者を恐れさせる。この記者は敵に回すとややこしい、と思わせて、向こうからすり寄らせる。取材相手のネガティブな情報を握っていることをそこはかとなく(ここが大事)臭わせて、情報提供をさせることも。ほんとに恫喝やったらダメだよ