若松 英輔(@yomutokaku)さんの人気ツイート(新しい順)

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愚者になびこうとするとき、その者もまた、愚者になる。昨今の「専門家」の姿を見ていると、そう感じる。
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よく覚えておこう。移動と旅との区別もつかない発言を。この方は、科学には詳しいのかもしれない。しかし、人間とは何かをあまり考えてこなかったのかもしれない。 twitter.com/news24ntv/stat…
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きわめて重要な指摘。その人の人生の本質は、履歴書など文書化されたものからだけでは見えてこない。そして創造的な表現者は、意図など考えて作品を生んではいない。むしろ、意図を超えようとする営みでなければ、芸術と呼ぶに値しない。文学は、言葉と不可視なコトバによる芸術である。 twitter.com/Kyohhei99/stat…
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ハンナ・アーレントを強く思う日々。「〈より小さな悪〉を実行した人は、すぐに自分が悪を選択したことを忘れてしまう」(「独裁体制のもとでの個人の責任」『責任と判断』中山元訳)。「大きな悪」ではなく「より小さな悪」なら問題はない。そうした考えが、全体主義を蔓延させるというのです。
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「Go To キャンペーン」は本当によく分からない。余計深刻な事態を招くだけではないのだろうか。この企画をNY州のクオモ知事に話すことができたら、相当に驚かれ、そして深い憐憫のまなざしでこちらを見てくれると思う。NY州は現在、国内、多くの他州からの旅行者に14日間の「検疫期間」を設けている。
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もう一言だけ。思うことを「うまく」書けても、あまり面白いことは起きません。「書く」醍醐味は、思ってもみないことを書き出す自分に驚くことにあるからです。「うまく」書く人は世に多くいます。「わたし」だけが書けるものを書きましょう。そうした言葉はどこか力強いものです。おやすみなさい。
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「あの人は本物だ」あるいは「あいつは偽物だ」という人がいる。どちらであれ、そう言う本人は自分のことを「本物」だと思っているのは間違えなく、そこに自我肥大の大きな罠がある。誰が「本物」かよりも、自分の未熟さと可能性とが何であるのかを知りたい。いつ人生が終わるか分からないからだ。
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哲学史について詳しくなっても、その人のなかで叡知が目覚めるとは限らないように、多くの詩集を読み、詩について詳しくなっても詩を書けるようになるとは限らない。詩とは、言葉によって言葉たりえないものを世に送り出そうとすることだから、詩を書いて「書けない」という経験を深めるほかない。
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ある政治家の会見を見た。いたわりの言葉なく、痛みに寄り添う姿勢もない。ただ命令と指示だけがある。この国のあちこちで同質のことが起こっている。市井の人々が、どれだけの犠牲を払い、苦しみと不安を抱えて毎日を送っているのかを、こういう人たちは知らない。愛とまではいわない。想像力の欠如。
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これからのリーダーに必要な資質として、いつでもその場を後任の人にゆずる、という覚悟を挙げることができるだろう。自分でなくてはならない、そう思ったとき、その人はすでに、その組織、共同体を私物化し始めている。リーダーは、自分の立場を含めて、最適な人をいつも探していなくてはならない。
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たぶん、この方たちは自分がなぜマスクをしているのか、わからなくなっているのだと思う。//東京オリンピック開催の最終判断「来年3月以降で間に合う」 | NHKニュース www3.nhk.or.jp/news/html/2020…
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『本を読めなくなった人のための読書論』(亜紀書房)が重版になりました。本を読めなくなるには様々な理由があります。「多く」本を読む生活から「深く」読む日々への転換であることもあります。そして「読めない」と思うのは、「読みたい」と真に望んでいる人だけであることも忘れられがちです。
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ニュージーランドの首相、ジェシンダ・アーダーンがこの二年間で実現したことを二分で話す、という試み。「弱い人」からけっして目を離さない。10分あればその分だけ話せただろう。素晴らしい。 twitter.com/benmckenna/sta…
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今日、私は、ある敬愛する人から、震えるような手紙を受け取った。「あなたとは、もっと多く語り合いたい。でも、言葉によってではないのです」。この一言で、これまで言葉をつむいできた意味が報われたように思えた。言葉で書くのは、言葉の彼方で分かり合いたいからなのだ。今も心が震えている。
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この若者が自治体の再生に選んだ選択肢が「文化」であることに並々ならぬ才能を感じる。この小さな村に「活気」だけでなく、よき意味での「誇り」すら生むだろう。 twitter.com/afpbbcom/statu…
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「自衛」という言葉が本当に危険、かつ残酷なのは、世の中には、さまざまな理由で「自衛」できない人たちが多くいるからだ。そして、あることが切っ掛けで、自分や自分の大切な人たちもまた「自衛できない」人になる可能性は十分にある。ある時期私は、「自衛」できない家族ともに暮らした。
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「自衛」という言葉は、数年前に聞いた「排除」という言葉を想い起こさせる。だが、「自衛」できない人をどう守っていくのかが、危機に直面した政治の役割ではないのか。そして誰も「排除」されない場を作るのが、政治家の仕事ではないのか。こんな当然のことを書かねばならない事態こそが問題なのだ。
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目の前のことができない人ほど、先を語りたがる。 twitter.com/nhk_news/statu…
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メディアで「コロナ後」の働き方は、と来週あたりからのことを語っているのをみると、本当に不安になる。今、私たちは「コロナ禍」の「ただなか」にいるのではないか。危機の正体が分からないまま、危機の後を先取りするこうした姿勢が、問題を直視しないまま、今の社会不安を作ってきたのではないか。
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昨日、この動画を見てから言葉がない。今も語る言葉を見つけられない。ただ、この31歳の男性が語っている言葉は、「敗者」の言葉ではなく、賢者のそれであることは分かる。こうした言葉に遭遇した、この16歳の若者はもう、昨日までの彼ではいられないだろう。 twitter.com/avril24th/stat…
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飛行機といい花火といい、ある歴史を知る者たちには、背筋が凍る現象だろう。こうした華々しい現象のあとに、歴史は、じつに耐えがたい日々を刻んできた。全体主義という呼ばれることになる体制が、一つの「武器」として用いる手段だからだ。この国にはまだ、こちらの「免疫」もできていない。
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新学期をいつからにするかという話ばかりで「コロナ」以前から、学校に行きたいくないという声にならない「声」をあげてきた子供たちの存在を、社会がほとんど顧みてこなかったことを忘れてはならない。「弱い」立場にいる人と共にあることを考えない教育は、その本質を見失っている、と私は思う。
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今日から、東京でも社会が動き始めた。勤務先、学校へ行くのはよい。だが、行かねばならないと強く強制するのは止めた方がよい。特に学校がそうだ。教室に足を運ばなくてもちゃんと教育を受けられる制度を確立するべきだ。行きたいと思わない人を「落伍者」のように扱う社会はもう終わりでいいだろう。
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昼間、このtweetにふされている写真をみて、強い感動が胸を去らない。打ち消しがたい、人間の誇りのようなものを感じた。そして、非暴力の力もまた。本当にすばらしい。民衆の側にも、警察にもすばらしいリーダーがいるのだろう。 twitter.com/yoshilog/statu…
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「弱さ」とは、ほとんどの場合、私たちの目には映らない。この事が常識にならなければ、世界は、大きくは変わるまい。私もまた、最も「弱く」あったとき、口癖だったのは「大丈夫」だった。「大丈夫?」と聞かれて「うん、大丈夫」と答える。現実は、いのちの火はもう消えかかえっていたのに、である。