中嶋 哲史(@J_J_Kant)さんの人気ツイート(古い順)

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「本を読まなくなった」ということは単に国語力が低下するだけではなく、普遍や客観という自己を相対化し、真実から自分を捉え直す契機を失うということでもある。その結果世界は自己の脳内世界の延長となり、主観世界の絶対化が起こる。歴史修正主義者との議論が徒労に終わるのはそのせいである。
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もう日本人には何が正しく何が間違ったことなのかが分からなくなっているように思う。その中で極めて幼稚な、自分を快にするものは善であり正しく、不快にするものは悪であり不正だという感覚は確実に広がっているように見える。この快/不快原則を克服することが人間の精神の成長であるはずなのだが。
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政治家の息子たちの愚行を見ていると、自分は世界の中心ではないこと、世界を自分の思い通りにしようとしてはならないこと、他者とは力ではなく対話で関係を築くべきことは、親が子供にきちんと教えなければならないことだと改めて思う。
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戦争になったら兵隊の命への配慮は必要ないという考えと、財政が厳しくなったら老人や障害者の命への配慮は必要ないという考えとは同一である。日本人が「人権より国益」という考え方から抜け出さない限り、状況次第によって掛け替えのない人の命が国によって奪われる。
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先進国の要件というのは経済的豊かさだけではない。全ての人権が保障され、教育のレベルが高く、文化や芸術も充実し、知的で穏やかで平和的な人々が秩序を守って暮らしている国。まあ、これはユートピアに違いない。しかし、そういう国を目指さずしてどうして本当の先進国になれるだろうか。
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ぼくはもちろん戦争体験はないけれど、両親は学徒動員(勤労動員)から学童疎開の世代であり、母方の祖父は海軍に徴兵され母島で敗戦を迎え、父方の伯父は陸軍士官として戦死していて、戦争の話は断片的ではあるが直接聞いていた世代だ。その頃の話の中で太平洋戦争がアジア解放戦争だったなどという
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現代の左翼や左派が日本を旧ソ連や中国、北朝鮮のような国にしたいはずもなく(そんなことを考えること自体バカげている)、全ての個人の自由と本質的平等、普遍的人権の保障、地球環境の保護、戦争のない平和な世界の実現を目指す政治的立場である。どうして左であることを恥じる必要があろうか。
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日本は今、着々と「戦争のできる国」へと向かっているけれど、戦後あれほど戦争協力への反省と懺悔をして見せたマスコミは今度もまた戦争を煽る言説を振りまくに違いない。NHKなどはすでにその先棒を担いでいるではないか。 侵略戦争を否定するのは簡単だが、防衛戦争を否定するのは難しい。
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「戦争を起こさないように努力するべきだ」という言説も一見全うではあるが、いったん戦争が始まってしまえば、主戦論に転じない保証はない。いかなる戦争にも反対するという姿勢を貫ける日本人はいったいどれほどいるだろうか。しっかり見届けていたい。
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皆が自分の頭で考え、自己の内に善悪の明確な基準を持ち、他人に左右されることなく、自分の考えと規範に基づいて行動し、その結果についてはきちんと責任を負う。そしてそのために常に新しく正しい知識を学び続ける。こういう個人が増えれば国も社会も必ず変わるだろう。まずはそこからではないか。
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入管はどうして自分たちが行っている拷問をビデオに撮っているのだろうか。外国人の方が反抗的・攻撃的だから、職員はやむなく自衛でやっていると言いたいわけでもなさそうだ。どう見ても自分たちに不利な証拠を自ら明かしているようにしか見えないのだが。
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犯罪者であろうと不法滞在となった外国人であろうと、全ての人には人権があるのであって、刑罰を与えるにせよ、強制送還するにせよ、人間としての尊厳を冒すようなことがあってはならない。こんな当たり前のことがどうして分からないのだろう。
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日本にそんなに押しかけるはずもない難民を恐れ、日本に打ち込まれるはずもないミサイルを恐れ、日本に攻め込むはずもない国を恐れる。その前にもっと足元で恐れなければならないことがあるのではないか。
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国民にとっては不利益でしかない保険証の廃止という暴挙に出てまで強制したいマイナンバーカードの真の目的が、行政事務の効率化や税と社会保障の公正の確保であるはずがない。
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日本文化には優れたものもたくさんあるけれど、一方で日本文化の克服しなければならない最たるものは、外に向けての閉鎖性(ムラ社会)と、内に向けての階層性(上下社会)だろうと思う。各個人の完全対等平等性と、外に開かれた心を自分も身につけたいし、そういう人の輪を広げていきたい。
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どうすれば日本はよくなれるか、もう誰も分からなくなっているのだろう。
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人に冷たい人は冷たくあしらわれるように、人に冷たい国も冷たくあしらわれるだろう。ユダヤ人のように初めから人の温かさなんか求めていないと突っぱねられる強さもないのなら、人には温かくしておいた方が得だと思うが、人には冷たいくせに人の温かさだけは求める身勝手は見苦しい。
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たぶんどこの国、どの社会でも「まともな人」と「まともでない人」がいるだろうが、「まともでない人」の方が早く出世し、力を持てる社会というのは珍しいかもしれない。ただ、そういう国が長く保たないのは当然のことだろう。
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クレジットカード、プリペイドカード、交通系ICカード、キャッシュカード、デビッドカード、ポイントカード等々、全部一枚になれば便利だな、とは話が違うのだ。マイナカードの発行主体は政府。政府が国民の出生から死亡までの全私生活を管理できるようになることの問題性にどうしてかくも鈍感なのか。
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安倍政権のモリカケサクラや岸田息子の公邸遊戯、さらには閣僚の靖国参拝は私による公領域の侵犯だけれど、マイナカードは公による私領域の侵犯なのだ。近代国家の大原則は公と私の截然とした区別の上で、人は両者で異なる行動原理を取ることなのに、両者の区別に意識が行かない日本は未だ前近代。
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「壺を買わないと不幸になりますよ」と、「マイナンバーカードを持たないと不幸にしますよ」とでは、どちらが悪辣だろう。
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国民のレベルが低ければ、政府はいくらでも手を抜けるし、消費者のレベルが低ければ、生産者・供給者はいくらでも手を抜ける。自分たちのレベルを上げなければ結局損をするのは自分自身なのだ。
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自民党の政策というのは、口では「国民の皆様のために」と言いながら、その真の目的は決して明らかにされることはない。支持母体である企業・団体の利益のため、議員自身の利益のため、アメリカ政府から所領安堵を受けるため、あたりは大方知られていることだろうが、他にももっとありそうだ。
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日本は先進国型社会にならなければ、この衰退を逃れることはできないのに、それを先頭に立って邪魔しているのが自民党という悪夢。
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このままいけば国民の個人情報は全て政府に握られ、その政府はアメリカの言いなりに増税し軍事費に注ぎ込み、アメリカの戦争に「我が国の存立危機事態だ」という閣議決定だけで参加し、国民の財産も命もアメリカに捧げ、それでも「何がいけないの?」という国民に支えられて滅亡の道を歩むのだろう。