1101
自民党政権では、未来永劫政権を執り続ける、政権交代は絶対に許さないということが自己目的化している。改憲もそのための手段に過ぎない。政権の座にあり続けるための政策が他のすべての政策より絶対的に優先される政権なのだ。しかし、それによって何がしたいのかさっぱり分からない。
1102
自民党改憲案のからくりは、人権条項にすべて「公益及び公の秩序」という条件がついていることだが、「公の秩序」を具体的に成文化したものが法令である。つまり憲法が保障する人権は法令により制限できると憲法自身が規定しているということだ。これでは明治憲法の「法律の留保」と同じことになる。
1103
日本人は元々自由は欲していないのだろう。確かに自由はすべてのことを自分一人で決めなければならず、失敗しても誰のせいにもできない。その厳しさに耐えられないから「自由からの逃走」が起こる。それは西欧社会では大問題とされたが、日本ではデフォルトだから、何が問題なの?ということになる。
1104
コロナが5類になるというとまたぞろ経済効果がどれぐらい期待できるかという予測が出てくるけれど、それは金が右から左へ動くだけで社会全体では少しも豊かになりはしないのだから、もうそういう考えはやめて、真面目に社会有用な新たな価値を産み出すことを考えるべきではないのか。
1105
「普通の人は拷問されないから何も困らない」と言いたいのだろうが、それが実は「拷問」の効果なのだ。拷問を置いておけば人々は拷問を避けるような行動しかしなくなる。それによって権力は手を汚さずに国民をコントロールすることができる。そうして権力に従う「普通の人」ばかりの国が出来上がる。
1106
社会への貢献度をどうして納税額で比較するのだろうか。社会への貢献は労働だろう。労働こそが社会に富を産み出すのだから。納税額ばかり高くても労働らしい労働をしていない者もいるではないか。
1107
ぼくも昨年暮れにコロナに罹ったが、幸い症状は高熱ぐらいで軽症で済んだけれど、ぼくより若い人で、ほぼ同じ頃罹患して2日目に亡くなられた方がいることをTLで知って、やはりこれからどうなるのだろうかという不安は免れなかった。今もはたして後遺症かどうかは分からないけれど、急に激しい咳に
1108
襲われたり、時に息苦しくなることもあって、やはり未だによく分からない嫌な病気だと思う。今日から5類だといって、自分も人も同じ目に合うことがないように、まだ気を抜く訳にはいかない。
1109
自民党支持者は政府に依存してそこからおこぼれを頂戴する体制が理想だから、普通の民主主義国家にしようとした民主党政権が「悪夢」であったというのは当然で、筋が通っている。
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マイナンバーカードの場合、制度的には「選択的保持制」だったはずなのに、事実上の「強制的保持制」にされようとしている。どうしてここでも個人の自由でよいというあり方が否定され、政府が決めたあり方に皆従わなければならないとなるのか。本当に不思議。
1111
「差別は絶対にだめ」「戦争は絶対にだめ」「原発は絶対にだめ」「死刑は絶対にだめ」等々は言い続けることが重要なのだ。それで現実がすぐに変わることはないだろう。変わらないどころかもっと酷くなるかもしれない。しかし、それは敗北ではない。正しいことは言い続けなければ変わらないのだから。
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日本の「軍事大国化」だって、決して日本国民が主体的に望んでいることではなく、ただひたすらアメリカに従い、アメリカに見捨てられたくないという政府のために、国民生活が一方的に犠牲にされているという一例なのだ。
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狭い島国の中だけにいて、世界の人々が何を考え、どうしてきて、どうしようとしているのかもよく知らず、ただ戦前は軍事力、戦後は経済力だけで先進国と勘違いし、しかしそれらも借物だから長続きせず、それでもいまだに自分たちは優秀で最高の国だという独善に陥っている祖国が哀れで仕方ない。
1114
日本は様々なマイノリティーと平和的に共存してきた、昔から多様性を認める差別のない国だと言う人がいるけれど、それは単にマイノリティーが黙って耐えて耐えて耐えて耐えてきたことに気づいていないだけの話だ。
1115
政治はまず社会の助けを必要とする弱者のためにあるのであって、強者は政治に頼ることなく、自由に活動すればよいのだ。政治も彼らの活動の自由は保障しなければならないが。日本はそれがまるで逆で、政治は強者を保護するばかりで、弱者は常に厄介者扱いされる。全く不正常な政治が続いているのだ。
1116
これが食事かと思うような貧しい給食の画像が上げられているけれど、そのうち「給食をあまり豊かにすると、(給食に頼って)家で食事を作らない親が出てくるからわざと貧しくしている」とか言い出しかねないのが日本の役所。
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日本には「人間の尊厳はいかなる場合でも守られなければならない」という確固たる規範がないから、犯罪を犯したり不法滞在となったりした人は言うまでもなく、年を取ったり病気や障害で働けなくなったり、政府や多数派に反対したりする人までも、そんな人間の人権は奪われてもよいと考えられている。
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自民と維新の二大政党になったら、国民にはアナクロとネオリベのアマルガム(自民)かリバタリアン(維新)の二つしか選択肢がなくなる。どちらも「強者の強者による強者のための政治」であることは共通しており、弱者は強者のお慈悲にすがる以外に生きようがなくなる。そういう社会をお望み?
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自分自身が金にしか関心がないから、困窮者への支援も金のためだろうと決め付ける。そんな金どこから出てくるというのだろうか。人は金のためでしか動かないと思っているのだろうか。まったく人間を舐めている。
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これがまさに大澤真幸が言う「アイロニカルな没入」の一例。こんなことで助かるとは誰一人思ってはいない。しかし、お上の決めたことだから、とりあえず守っておけば面倒なことにならずに済む。何かの儀式だと思って従っておけばよい。日本社会にはこういう無駄が満ち満ちている。 twitter.com/333mimina/stat…
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難民は難民を出す国の責任、どうして日本が受け入れなければならないのだというツイートを見て、今さらだが人間として心は痛まないのかと情けなくなる。その国の政府に責任があるのは当然。だが、それを言っても今助けを求めている人は救われない。イエスでなくとも「誰が隣人か」と問いたくなる。
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機動隊とデモ隊との衝突を見ても、中核派の学生(?)はそんなに暴力的に反抗しているとは見えず、機動隊の方はやたらと無駄な動きが多くて、どうにも暴動鎮圧を演出しているようにしか見えない。何もかもがこういう調子なのだ。
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日本という国は、生まれつきの家庭環境、能力、適性、性格、容姿、体型等々、何であれ優れたものしか評価しないから、ほとんどの人から希望や生きる喜びを人生の早い段階で奪ってしまうのだ。根っから裏返しの差別主義社会と言ってよいだろう。これが日本の国力を奪っている大きな要因だと思う。
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国会が「茶番」だというのは多くの人が感じているはずで、少なくとも時折伝わってくる民主主義先進国の国会におけるような感銘深い演説や討論を聞くことはまずない。日本には演説や討論の文化がないと言われることも多いけれど、ないなら作るしかないだろう。こういうところに「日本風」は有害無益だ。
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岸田息子にとって首相公邸は「俺んち」なのだろう。このように、この国には「公」概念はなく、政治は力の強い者の私益の実現ということになる。だから企業も諸団体もマスコミまでも、権力と私的な関係を結ぶことで私益を実現しようとする。