1051
パクリに始まりイジメで終わる。まるで病んだ日本社会の縮図のようなオリンピック。
1052
もうこの状況でオリンピックをやるのも見るのも、理性が崩壊しているとしか言いようがない。
1053
オリンピックは所詮「見世物」で、まさに「パンとサーカス」の「サーカス」でしかないということが今回ほどはっきりした大会はないのではなかろうか。アスリートなどともてはやされるけれど、シルクハットを被ったバッハの振るう鞭で火の輪をくぐるライオンのようにしか見えない。
1054
政府のコロナ対策の分かりやすさ。PCR検査を拡大すると金がかかる、隔離には相当金がかかる、ロックダウンはすごく金がかかる、ワクチンならあまり金はかからない、オリンピックは身内に金が入る、やめたら金が出ていく。
1055
これから1964年の東京オリンピックと、2020年(2021年実施)の東京オリンピックとは、あらゆる点で対照的な大会として記憶されるのだろう。片や日本の高度成長の幕開けを告げた希望の象徴として、片や日本の衰退と没落を決定付けた絶望の象徴として。
1056
戦後、民主主義の憲法を持ち、民主主義の制度は作ったけれど、民主主義を支える主体は育てなかった。民主主義は制度が重要なのではなく、国民の心の中になければならないものだ。民主主義が国民の心の中になければ制度は容易に専制主義に転落する。今我々はその岐路に立っている。
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ネトウヨの言う「反日」と元首相の言う「反日」は全く意味が異なる。前者はただの悪口雑言だが、後者は全国民に対して責任を負うべき立場の人間がその責任を放棄していることを意味する。いかに自分と価値観・国家観が異なっていても、国会議員が国民を排除するようなことを口にしてはならない。
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この状況で五輪開催を支持する方がよほど政治的だ。
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学力が受験学力に矮小化、局限化したことが問題なのだろうと思う。受験学力は目標が限定的で明確であり、「費用対効果」という新自由主義的価値観と親和性がある。要するに「無駄なことは学ばない」方が有利なのだ。だから受験学力に長けた者の世界観、人間観が実に歪んだものとなるのは当然だ。
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身内優遇を隠しもしなくなった。 twitter.com/nhk_news/statu…
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デルタ株の蔓延次第ということになるが、今度の緊急事態宣言は五輪中止とセットでなければ、さすがに誰も納得しないだろう。
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体育会系と商業主義に毒された日本のスポーツはそのまま日本社会の縮図のようだ。
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わずか数日のG7でも地元コーンウォールでクラスターが発生しているそうだが、その何百倍の人が世界中から集まり、パラリンピックを合わせれば1月もその状態が続いて、何事も起きないはずはない。既に陽性者も現れているというのに。それでもやるというのは頭がどうかしているとしか言いようがない。
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当たり前だけれど、皆に左翼になれなどと言っているのではない。ただ、合理的思考を身につけ、依存ではなく自立をよしとし、主体性と他者の尊重をもって行動できる人が一人でも増えれば社会は必ず変わるし、またそれ以外に日本の衰亡を防ぐ方法はないと考えるばかりだ。
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五輪に観客入れて声を出すななんて、酒を出して酔うなというようなもの。五輪をやるという無理、観客を入れるという無理、声を出すなという無理の、三無理五輪。
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枝野の苦しい立場を理解しないではないが、ここでは「私の政権に賛同するものはいかなる政党も排除しない」ぐらいのことを言わないと支持は広がらないだろう。彼はリーダーというより参謀の方が似合っている。
1067
もう今さら感はどうしようもないけれど、ウイルスは大気中では長くは活性を維持できず、人の体内で増殖し、人を介して感染するのだから、市中のウイルス量を減らすには感染した人を保護隔離するしかない。それを見つけるのがPCR検査なのだから、精度云々ではなく、片端から検査するしかなかったのだ。
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日本社会に決定的に欠けているのは普遍的論理と倫理への希求がないこと。だからものごとの決定が常に権力者・上位者の恣意でなされ、しかもそれにほとんどの人が疑問を持たない。
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世に中は嫌なもの、怖いもの、見たくも考えたくもないもので溢れているけれど、そうしたものから目を逸らし、心地よいものだけを選び取ったり、都合よく描き変えたりしてその中で満足していると、知性がどんどん劣化するばかりでなく、いつの間にか現実世界から遠く離れたところに流されてしまう。
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自民党政権がこのまま続くと、それぞれ三者三様で外観は異なるが、中国、北朝鮮、日本は同じような「東アジア型専制国家」となって、韓国だけが「西欧型民主主義国家」として孤塁を保つということになるのかもしれない。
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自民党という存在が日本人の自立を妨げている。
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権力は絶対に集中させてはならない。これは西欧近代が苦い経験から学んだ最も重要な政治上の知恵だろうと思う。この意義が理解されているとは言い難い。「三権分立」も「地方分権」も「二院制」も「政党政治」も権力を集中させないための知恵の結果である。しかし、日本ではただのお飾りにすぎない。
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政府はもうあらゆる問題をかなぐり捨てて五輪に突入するつもりのようだ。多くの人が指摘しているように、大戦末期の狂気と少しも変わらないと言ってよいだろう。あの時は国内に暴走を止めるものがなかったが、今はそれがあるはずなのにそれが機能しない。問題としては今の方が大きいかも知れない。
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竹中平蔵は日本人の弱みにつけ込んで私腹を肥やす悪徳商人の典型だ。日本人がもう少し強い自我を持ち、自分を高く売る交渉力を身に付けていれば、派遣業のような業種は成り立たない。政府は彼らと結託して、個人の弱さを重々知った上で公の支援から手を引き、自由と自己責任の荒野に人々を放ったのだ。
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今この時期に国会を閉じるなどもっての外だ。国全体が非常事態にあり、政府がそれに十分対応できないばかりか、状況を悪化させるようなことばかりをやっているのだから、国会を開き続けて政府を監視し、批判を続けることは不可欠だ。