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どうして弱者に冷たい政治で平気でいられるのか、正直言ってよく分からない。もちろんできることは限られている。誰だってそんな余裕があるわけではない。しかし、自分もできる限りのことはしようという意思がなければ、弱者に優しい政治は生まれない。
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しかし、デモの参加者人数を日本野鳥の会が調べたなんていうギャグを思いつけるのは、紅白歌合戦で日本野鳥の会が客席の赤白をカウントしていた時代(主に1980年代前半で、最後は1992年らしい)を覚えている世代でなければ無理だろう。
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一貫して政府が改憲派という国は珍しい。しかも、部分改正ではなく、原理の改正を目指している国などまずないだろう。それ自体、憲法違反なのだが。
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日本国民に必要な「決意」は国防ではなく、自民党政治と決別することだろう。
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イギリスも迷走しているけれど、首相がすぐ辞めるだけマシ。
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連合は反共である以前に経団連の補完勢力なのだから、連合と手を切らなければ自民と対決する野党にはなれない。連合票に頼るのではなく、れいわのように無党派層に切り込むべきなのだ。新党首にはそういう熱い人を望みたい。
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あらゆるスキャンダルを凝縮したようなオリンピックだが、これが現在の日本の姿なのだろう。金の亡者が金になりそうなアイテムを寄せ集め、かき集めただけの醜悪なイベント。規範、倫理、論理の欠片もない。それでもコロナがなければ盛況のうちに終了していたはずだ。コロナが本質を暴いてくれた。
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厳しいロックダウンは左翼人権派が反対するからできないのだと言っている人がいるが、これまで安倍が人権派に配慮したことなどただの一度もなく、仮にそういう声が上がったとしてもにべもなく無視するだろう。ロックダウンを行わない理由は補償をしたくないという一点であることは言うまでもない。
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自民党政権は自分のやりたいことなら憲法など平然と無視するのに、自分のやりたくないことだと憲法があってできないと、憲法のせいにする。
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論理的であることも重要だけれど、倫理的であることの方が遥かに重要だ。
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憲法は絶対変えてはならないなどとは言わない。必要があれば改憲はためらうべきではない。しかし、改憲を議論するためには国民の憲法に対する深い知識と理解が絶対に必要であって、それなしに政治力で改憲などしてしまったら、それこそ取り返しのつかないことになる。現状はその条件を満たしていない。
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「あなたの判断はいつも正しかった」という判断がいつも正しくなかっただけではないか。
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川柳に噛みつくなんて、昔なら「野暮」の一言で嘲笑って済んだんだろうが、今は笑ってもいられないからなあ。
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コロナでひとつ見えてきたことは、目先の金金金にこだわる政府は対応に失敗し、経済回復にも時間がかかるが、金より国民の命や生活を優先した政府はダメージも小さく、回復も早いということだ。金を産み出すのは国民の働きなのだから当然と言えば当然なのだが。
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政府が統計の数字までごまかしてGDPを高く見せようとしていたとするならば、この国の経済状況はそこまで悪いのだと考える方が自然だろう。本当はもう回復不能な状態まで悪化しているのではないか。まるでガン告知がまだタブーだった時代のように。
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高齢者、障害者、病者を一掃した先にバラ色の社会があるとでも思っているのだろうか。
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本当に選択的夫婦別姓に反対する人間の考えというのは全く理解できない。他人が夫婦の姓、親子の姓をどうしようと、そこに介入する権利は誰にもない。仮に別姓にすることで家族が崩壊したとしても、それは当事者だけの問題で、他人には一切関係ない。うるせえ、ほっとけとしか言いようがない。
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それにしても、大坂なおみとつるの剛士は見事な好対照だな。
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葬儀の案内で出欠を聞いている以上、欠席に丸をつけることは想定されているわけだから、それが失礼になるはずはない(京都のぶぶ漬けじゃあるまいし)。欠席が多数になるということは、単に故人に人望がなかったというだけのことだろう。
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今の日本はどこから手をつければよいか糸口が見つからないぐらい混迷してしまっているのだけれど、やはり教育から変えていかないと、世界からますます引き離されこのまま衰退していくしかないだろう。考える人、自立した人、人を愛せる人、主体的に行動できる人を育てる教育にしていかないと。
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本当に素朴な疑問として、どうしてここまで金、金、金の社会になってしまったのだろうか。金が重要かつ必要なものであることは言うまでもないが、それは生きる上での手段としてであって、決してそれを集めることが生きる目的ではなかったと思うのだが。これも時代遅れの世迷い言か。
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日本しか知らずに日本凄い、日本最高と言っている人より、いったん日本を離れて対象化し、日本を世界の中に置いて見ることのできる人の方が、日本の悪いところは言うまでもなく、良いところについてもよく分かっていると思う。
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「搾取」などというものは資本主義の下ではどこの国にもあるのであって、それを一方的にさせないために、労働者には団結権・団体交渉権・争議権が憲法の基本的人権として保障されているのに、それを行使できない日本社会の構造に問題があるのだ。
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右であれ左であれ、政治とは国民の命と暮らしと自由と権利を守ること。国家のため、政府のための政治などというのは初めから問題外なのだ。
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普通の庶民にとって、戦前の日本なんて地獄でしかないのに、どうしてそんなところに戻りたいのだろう。