576
戦後80年で日本の政治、経済、社会が身につけなかったもの、真摯に向き合わなかったものは〈自立〉だ。右顧左眄して強いものや世の流れに依存し、従属していれば、自分で考える必要はないし、自分を律する必要もないから、思考力も判断力も規範意識も育たない。論理も倫理もない社会になるのは当然だ。
577
自分の恣意的な「座り込み」の定義で実際に座り込みをしている人たちを揶揄しても無意味だ。そもそも「座り込み」に共通の定義などあるはずもなく、行為者が「座り込み」と言えばそれが座り込みだろう。毎日、一定時間、誰かが座り込んでいれば「連続◯◯日」と言うことに何ら不合理な点はない。
578
強者は政治の力を借りなくても生きていけるから強者なのであって、だから政治は常に弱者を優先しなければならないのだ。強者にばかり目を向ける日本の政治は、強者を弱者扱いして本当の弱者を切り捨てているのであって、これでは本当の強者が育たないし、本当の弱者は生きていけない。
579
自民党がやりたいのは21世紀版治安維持法と国家総動員法の制定であり、それは現憲法下では不可能なので、何としても改憲が必要だということだろう。彼らはそれが世界で日本が生き残る道だと考えているのだろうが、日本が生きていく道は他にいくらでもあるわけで、野党はそれを示す必要がある。
580
「最大多数の最大幸福」に対して菅直人元首相は「大小少数の最小不幸」と言ったけれども、目指すところは同じだと思う。この世から一人でも不幸な人をなくし一人でも幸福な人を増やす。政治の目的は極めてシンプルにそれ以外にはあり得ない。自公政権にはそういう考えは微塵も存在しない。
581
大江健三郎が直接・間接に訴えてきたのは、生産性のない人間をどうやって殺すかを考えるような人間に陥らないためにどうすればよいか、ということだったと思う。大江はハーマン・カーンを「グロテスクだ」と言ったけれど、その伝で言うならば成田悠輔もまさに「グロテスク」なのだ。
582
死刑は絶対に反対する。いかなる理由があろうと我々には人の命を奪う権利はない。凶悪犯罪人はその危険性を奪えば十分だ。二度と娑婆に出さなければよい。
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あるにしても、そもそも雨の日に傘を差さずに外出するという選択肢がないように、PCR検査をしなくてよいという選択肢はない。もしそれを貫くなら、雨のなかずぶ濡れになって外出することを甘受するか、さもなくは家に籠って雨が止むのを待つしかない。
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財務省が防衛予算までもっと削れるというプロパガンダを始めたということは、いよいよ国家財政は破綻に近づいているということではないか。
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異議なし。まったくその通り。 twitter.com/nakano0316/sta…
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モリカケ事件が発覚したときには、すでに安倍を象徴的リーダーとする反共改憲勢力のネットワークが、政官民を通して完成されているのだなということを感じた。佐川も特に指示を受けてやったというより、むしろ主体的に関わっていたのだろう。このネットワークがどこまで広がっているのか、不気味だ。
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政府も野党も日銀も経団連も連合もマスコミも学者も、実は皆「どうしてよいか分からない」のではないか。
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本当に日本国民、さらには世界の人々のために功績があったと誰もが認めるような人であれば、国葬を行い、その死を悼み、功績を顕彰する機会があってもよいとは思うが、民主主義国家においては、政治家はよほどの国家的危機を救うなど特段のことがない限り、その条件に当てはまることはないだろう。
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共産主義さえ撲滅できれば日本を売り渡してもいいと、健康のためなら死んでもいいとは似ている。
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イギリスは女性の次は初の非白人首相となるらしい。世界はどんどん変わっていく。
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アベノミクス、安保法制、モリカケサクラ、コロナ無策、オリンピック、学術会議(きっとまだあるが思い出せない)と、国民無視、法律無視、憲法無視の政治が積み重ねられ、そして今度の統一教会問題と国葬。一体どこまで法と道理を外れれば気が済むのか。もはやとても常軌に戻れるとは思えない。
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これまでに幾度となく、理想、普遍、正義、正しさの意義を論じてきたけれど、その時必ず「その◯◯って何?◯◯は誰が決めんの?」というリプが現れうんざりするのだが、これらに正解がないことは百も承知なのであって、これらを考え模索し議論し、知力を尽くして見出そうとする努力こそが重要なのだ。
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政府が「私権制限」をためらうのは、憲法があるからでも、まして国民の自由や権利を奪うなんてそんな畏れ多いことはできないと思っているからでもなく、単に補償をしたくないだけに決まってるじゃないか。
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日本の現状を見ると「迷走」という言葉が一番ふさわしいと思う。もうどちらに進むべきか、どこへ向かえば問題を解決できるのか、政治家も国民も誰も分からなくなっているのではないか。だから皆それぞれ勝手なことを言い、勝手なことををやり、国全体は一つもよい方へは動いていない。
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日本を自民党とその支持者が望む社会にしようとすればするほど、日本は世界から引き離され、個人の自由は奪われ、イノベーションは起こらず、社会は活気を失い、経済は凋落し、国民生活はどんどん苦しくなるだけなのに、それが誰の目にも明らかになるまで変わろうとしないのは愚かなことだ。
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日本を世界標準の自由民主主義国家にすると自民党は政権を手放さなければならなくなる。ただそれだけのために、日本の進歩・発展は阻害されている。
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この「国葬」は日本の分岐点になると思う。自民党政治の終わりの始まり。ただ、オルタナティブはまだ現れてはいない。
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政治に道理を取り戻さなければならないというときに、野党の党首がこんな浮き足立った行動しか取れないのだから、気持ちは離れていく。憲法と国民生活を守ることに固く軸足を置く議員で新しい政党を作って欲しい。
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「民間活力の活用」って、「中抜き力」を育てることだったんだな。
600
「狂信」はカルトの属性だと思うけれど、自民党や保守派の「反共」には狂信的なものを感じる。かつては狂信的な共産主義者がいて様々な事件も起こしたが、もはやそのような共産主義者などいなくなったのに、片方の「狂信」だけが生き残っているのは奇妙だ。