本州では、シカが鉄分を求めて線路を舐めに来るというのが定説化されている。私は線路周辺を含め、25年以上道内でフィールドワークをしているが、このような光景をほとんど目にしたことがない。少なくとも集団で頻繁に線路を舐めに来ているとは思えないのだ。
エゾシカの個体数の多さと、深雪を苦手とするシカが常時「除雪」されている線路周辺を移動経路として頻繁に利用していることが、北海道でシカの列車事故が頻発している主な原因であると私は思っている。 線路を利用するシカの大群(花咲線) vimeo.com/156363395
交通事故と思われる頭部外傷で意識が朦朧としていたエゾフクロウ。まだ気を許せない状態だが、少しだけ反応が改善したようにも見える。
来年、台湾で講演する事が決定! なにを話そうかな。。と考えながら診療していたら、同じように物思いにふけってるような顔をしてるのがいた💧
愛用中のシマフクロウ刺繍トート。 たくさんの方から「お洒落で良いですね!」と言われる。 実はこれ、シマフクロウ親善大使『ちび』の風切り羽からデザインを起こしたもの。バッグがきっかけになり多くの方が希少猛禽類の現状と保護の取り組みに目を向けてくださると嬉しい。irbj.net/shop/index.htm…
環境省からの要請で、翼が折れたオオワシの子供を旭川で受け取りました。応急処置を済ませ、これから釧路まで運びます!
オホーツク海沿岸で収容されたオジロワシは前腕部の骨折により断翼となった。道北で収容されたオオワシも片翼を失った。道東の発電風車下で発見されたオジロワシは片翼の消失が認められた。 3羽とも二度と大空を舞うことはできない。一命を取り留めるため断翼をする獣医師らにも心の負担がのし掛かる。
毎日新聞の北海道版でワシの列車事故が取り上げられた。 私のコメント「降雪などの影響でシカ死体への依存度が増した」については、列車走行により除雪された線路周辺へのシカの利用頻度が増し、結果としてシカの衝突事故が増えたことにより、という前置きを紙面の都合で割愛したものと理解している。
事故により翼を失ったオオワシとオジロワシは終生飼育となる見通しだ。希少種ではよほど明確な理由がない限り、安楽殺の選択が法で禁じられている。猛禽類医学研究所ではこれらの個体を引き取り、独自に費用を捻出して彼らの飼育と活用を行っている。 shopping.nikkei.co.jp/projects/irbj irbj.net/shop/index.html
列車事故のオオワシとともに無事釧路に帰着。一通りの検査と応急処置が終了。本格的な治療は明日。
釧路信用金庫の来年のカレンダーを見て驚いた! 4月の図柄が『猛禽類医学研究所にいるシマフクロウのちび』! 釧路市立昭和小学校の2年生の男子が描いたものらしい。とてもとても嬉しい!
野生動物画家の岡田宗徳さんから大きな荷物が届いた。開封した私と渡辺獣医は思わず息を飲んだ。ちび。。?!
今年もたくさんの応援やご支援を賜り、ありがとうございました。 嬉しいことも悲しいこともありましたが、皆さんのいいね!やコメント、そしてリツィートを励みに頑張ることができました。心よりお礼申し上げます。 みなさま、どうぞ良い年をお迎えくださいませ。
明けましておめでとうございます。 豊かな人間生活の代償として傷ついた野生動物の命を救うことはもとより、一人でも多くの方が彼らに目を向け、より良い共生を目指して戴けるよう情報発信して行きたいと思います。本年もよろしくお願いいたします。 写真は今夕自然界に帰って行ったエゾフクロウです。
昨年、みなさまに購入いただきましたチャリティーカレンダーの売り上げで、ワシ達に新鮮な魚をお年玉としてプレゼントしました。 企画への参加、誠にありがとうございました! twitter.com/info_irbj/stat…
元旦早々、野生動物の命が交錯。エゾフクロウを野生復帰させた日に、オジロワシとタンチョウがそれぞれ列車事故と電線衝突により冷たくなって搬入された。野生動物の生と死から垣間見えるヒトによる生態系への悪影響。彼らの命と向き合い、病んだ自然環境を健全なものにする環境治療が今求められている
クマタカの横顔。 鋭い眼光は凛々しい武士を彷彿とさせる。
今日捕獲したクマタカの血中鉛濃度は正常範囲だった! とはいえ、先月の調査では高めの値を示した個体がいたので、まだ安心はできない。地道な調査を続け、猛禽の生活を蝕む鉛弾の使用実態を明らかにしていくつもりだ。
傷ついて野生に戻れなくなった希少猛禽類たちにより良い環境を与え、 もっと活躍してもらいたい! 終生飼育個体の支援プロジェクトも残すところ一ヶ月を切りました。お陰様で目標金額を達しましたが、30数羽だった対象個体はこの数ヶ月の間に大幅に増えてしまいました。。残念 shopping.nikkei.co.jp/projects/irbj
事故により片翼を失い、終生飼育となったオオワシの子。あどけない表情が切なすぎる。。
事故で左翼を失ったオオワシの幼鳥。 相変わらず好奇心旺盛です。 もうすぐ抜糸できるかな?
道北で発生した列車事故で上腕骨と大腿骨を骨折したオオワシの幼鳥。二日連続の手術で整復したが、回復までの道程はまだ遠い。 道北におけるワシの列車事故は今季2例目。ワシの列車事故は跳ねられたシカの死体がワシを線路に誘引して発生することが多い。道北でも今後増える可能性があり注意が必要だ。
今日は朝から小雪混じり。 カケスの翼と雪の結晶が厳冬を彩る。
交通事故と思われる翼の外傷で収容されたオジロワシには右目失明という古傷があった。大きなハンディキャップを負いながらも立派に生きてきたことに感動を覚える。昨日リハビリを開始したこのワシが再び自然界に帰れることを願っている。
交通事故などで傷付き、懸命な治療によって一命を取り留めたものの、後遺症によって自然界に帰れなくなってしまった野生の猛禽類たち。人によって傷付いた彼らの余生と彼らなりの活躍に対するお力添えを募集しています。約30羽の命のサポート、よろしくお願いいたします! shopping.nikkei.co.jp/projects/irbj