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7月29日金曜日昼のNHK BS1で、米民主党大会を解説しますが、気が重くなりました。トランプの世論調査優位は共和党大会による一時的上昇である可能性が高く、いまだクリントンは基本的に優勢。でも、サンダースを支持するあまりトランプが大統領になることを放置するとは。愚かしい自滅。
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11)これまでの世界戦争の終結は国際秩序を再編成する機会でもありました。戦争が終わってやっと国際秩序を構築した。逆にいえば世界戦争なしには変わらなかったわけです。この過去の国際政治の教訓は無残ですが、制度構築を準備しないリスクは極めて大きい。新たな戦争の機会をつくるからです。
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ところが、力をどう行使すればよいのか。ここで新たなジレンマが生まれます。シリアでいえば、大量殺戮を繰り広げているのはイスラム国だけではない。むしろ、殺害した数でいえばアサド政権の方が酷いでしょう。また、地上軍を展開せずに空爆に頼るなら一般国民が巻き添えになってしまう。
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ロシア、シリア空爆。アサド政権とISの双方を忌避しながら軍事介入の成果が上がらないアメリカを横に、ロシアはアサド政権支援を明確とした空爆に踏み切ったわけです(今回が初めてとして、ですが)。シリア内戦が国際政治の構図を変える事件に発展しました。
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4)これからは即時停戦・ロシア軍撤兵と戦争のエスカレーションの回避を同時に達成しなければならないのですが、それが極度に難しい。プーチン政権が自壊に向かっていると書いたのは希望の表明ではなく、状況分析です。政権が崩壊するまで、停戦交渉と大量殺戮が続くという残酷なシナリオです。
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1)昨年12月は、数あるシナリオのなかで、ロシア軍がウクライナ東部の自称人民共和国地域に進軍する可能性が高いと考えていました。全面攻撃に訴えた場合は緒戦に勝つことが難しく、侵略によって進駐した地域における住民の結束を高め、ただでさえ難しい占領支配をまったく不可能にするからです。
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この状況のなかで何ができるのか、何を優先するべきか。2013年にシリア内戦が激化してからずっと考えてきました。難民移動の安全を確保すること、そして難民キャンプの安全と結びつけて相対的に安全な区域を面として広げてゆくのが私の意見です。先週月曜のNEWS23でもそう申し上げました。
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ウクライナはオバマのアフガンになるのかと以前ツィートしましたが、その可能性が見えてきました。不介入政策を基本としたカーター政権がソ連のアフガン侵攻を契機に政策を転換したように、ロシアのウクライナ介入がオバマ政権の対ロ政策を変える引き金となる可能性です。
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東京大学法律相談所の企画により、日本の安全保障についてお話しいたします。入場無料とのこと、日曜の午後に恐縮ですが、お運びいただけますと幸いです。
日時 2015年10月 25日 (日)午後2:00(受付開始)から午後4:30まで
会場 東京大学本郷キャンパス 法学部31教室
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日中関係の緊張について中国政府の責任が大きいと思いますが、その緊張を打開するためには中国から見た世界に目を配る必要がある。中国に妥協するとかおもねるとか言うことではなく、日本の主張に相手を引き寄せるために必要です。それが不可能だと割り切れば外交の選択を自ら封じることになります。
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中国との関係を打開する必要があると申し上げたら、左翼だと言われました。中国共産党による極度の人権抑圧を前にして見て見ぬふりを続けた人たちと一緒にされるのは残念ですが、それ以上に、緊張の打開などを図るのは相手におもねることに過ぎないという考え方がとても残念です。
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落選の可能性が高まるなか、トランプは演説のなかで銃砲器を保持する権利に触れ、クリントンが大統領になって(最高裁)判事を選んだらもうできることはない、修正第二条の人たちにはあるかも知れないけれどと述べました。不完全な上に曖昧な表現ですがクリントン暗殺をほのめかしたとしかとれません。
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数々の戦争のなかでウクライナ侵略だけを取り出すことは不当でしょう。ですが、ほかにもあるからという理由によって目を背けることはありえない。ウクライナが侵略に対して武力で対抗し、それを国際的に支援することは必要です。だが、プーチン政権が侵略を断念する展望は見えません。
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歴史問題について書いたコラムがアップロードされました(契約によっては全文を見ることができないかも知れません)。祈る気持ちで書きました・・ご一読いただけますと幸いです。digital.asahi.com/articles/ASG2J…
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スコセッシ監督の最新作「沈黙ーサイレンス-」を観ました。スコセッシが撮りたくて撮った映画。最初から最後まで、画面も音も、みんな監督の頭の中に入っている。この仕上がり、「エイジ・オブ・イノセンス」以来のものです。
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「そう、ぼくたちの生きる時代は暗い・・・笑う人たちは、恐ろしい事態をまだ聞いていないだけだ」すでにナチが権力を握り、オーストリアも併合した1938年にブレヒトが書いた詩の一節です。
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8)停戦の呼びかけが、戦争でさらに殺されるよりは停戦を受け入れろというようなゼレンスキー政権の実質的降伏を意味する内容であれば、正義がないばかりでなく、実効性もない。停戦合意を支える安全の保証がないからです。しかもウクライナ側は、いま戦争で優位にあります。
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メリル・ストリープはどんなに酷い役が来ても、それを跳ね返すように演技をつくり、それによって今一つの映画を見応えのある作品に変えてきました。そこを突っ込んで、メリル・ストリープはいつもミスキャストだと喝破したのがポーリン・ケイル。ですが、今回のゴールデン・グローブ受賞演説は名作。
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菅総理の失政が続きました。COVID-19に感染しながら入院できず、自宅療養を強いられる多くの方が生まれた。アフガニスタンに送った自衛隊機は待避できない人々を残して撤収しました。記者会見では回答をはぐらかし、政敵を脅し、国会審議を避け続ける。国民に責任を負った指導者の行動ではありません。
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まだわからないことは多い。ドンバス地域の「人民共和国」承認と軍事支援にとどめる可能性も残るけれど、基本はドニエプル川東岸一帯の制圧まで進むでしょうし、キエフとオデッサも押さえたならウクライナ全土の統合まで一歩。ただ、支配される住民に対して正統性のない権力なので脆弱な政府でしょう。
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私は中国の最大の敵は日本でもアメリカでもなく、中国自身だと考えます。独裁の下で権力を拡大した国家がその権力を外に行使する誘惑は大きい。だがそれは、中国を取り巻く諸国にとっても中国にとっても自滅的な選択に過ぎません。