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民主党大会で、クリントンという言葉が出るたびにサンダース支持者がブーイング。昨年8月から、トランプが共和党大統領候補になる可能性があると繰り返してきましたが、大統領になる可能性は低い、クリントンの可能性が高いと考えてきました。その判断が揺らいだのは、これが初めてです。
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解散できる状況ではないと菅総理。総裁選先送り、9月に衆院解散と総選挙という毎日新聞のスクープは菅氏本人によって覆されました。毎日新聞の誤報だったという可能性もありますが、むしろ総理とその周辺が混乱していると見るべきでしょう。リーダー不在の日本政治の光景。
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何点取っても逆転される。流石にもう勝つと思ってもまた負ける。お帰りなさい、横浜ベイスターズ。一勝だけで一週間余韻に浸る生活に戻ります。
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菅総理は「原爆」と「広島」を言い間違えただけでなく、「我が国は、核兵器の非人道性をどの国よりもよく理解する唯一の戦争被爆国であり、核兵器のない世界の実現に向けた努力を着実に積み重ねていくことが重要」という、本来なら中心となるはずのメッセージをスピーチから省いてしまいました。
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イギリス国民投票でEU離脱が多数を占めた後どうなるか。まず、すぐ離脱するわけじゃない。連合条約第50条に従えば、イギリス政府がEU離脱を発表した後で、離脱まで二年の期間があります。とはいえ、ポンドは下落するでしょうし、イギリスへの投資は冷え込んでしまうでしょう。
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中山俊宏先生の訃報に言葉を失います。アメリカ社会、特に中西部アメリカを踏まえた分析が素晴らしく、学んでまいりました。日曜討論でご一緒したのが最後になってしまいました。お悔やみ申し上げます→ 国際政治学者で慶大教授の中山俊宏さん死去 55歳:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASQ59… #
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トランプ氏の外交顧問アレクサンダー・グレイとピーター・ナヴァロの文章は以下をご覧ください。駐留経費の大幅な増加を求めつつ日本や韓国との(さらにヨーロッパ諸国との)同盟を堅持するという内容です。foreignpolicy.com/2016/11/07/don…
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新安保法制の採決は認められない、政府は法案を撤回すべきだと考えます。月一回の朝日新聞のコラムでは三回連続でこのテーマを取りあげました。憲法違反の一言で終わりという議論もあるでしょうが、国際政治の視点から見た問題点を書いています。休日の関係から掲載は火曜21日夕刊になります。
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間違ってもウクライナ侵略だけが侵略ではない。アフガニスタン、イラク、リビア、そしてシリアへの軍事介入は、既得権擁護も併せ持ちながら自由と民主主義のために必要だとして正当化されました。特にイラク戦争は、アナン国連事務総長が言ったように、侵略戦争と呼ぶほかのない不当な暴力行使でした。
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トランプ氏の暴言は選挙目当だ、大統領になれば変わるという言葉を聞きます。ただ、そんな暴言を口にする候補が選挙で当選するのがそもそも異常事態。トランプ氏には政策顧問も少ないので、大統領になった後の政策を見極める手がかりも乏しい。レーガンのように役割を委任するかどうかもわかりません。
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力の行使が必要な状況は存在しますが、その状況が生まれてしまったこと自体、少なくとも国際関係を専門とするものにとっては、それだけでもう敗北なのです。そして、力の効果を過信すればそれが新たな災厄を招いてしまう。再びブレヒトを引用すれば、そう、ぼくたちの生きている時代は暗い。
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12)平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会。日本国憲法の前文ですね。これは幻想だ、力の支配が現実だと考えることはたやすいでしょう。しかし、力の支配は、それ自体が現実の誇張に過ぎないことをプーチンの戦争が示しています。(連続ツイート了)
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民主党ではサンダーズがクリントンを負かす可能性はごく少なく、仮にトランプが共和党候補になれば64年大統領選挙のゴールドウォーターのように共和党が大敗するというのが通常の予測。ただ、クリントンは決して強い候補じゃない。トランプ嫌いがたくさんいるようにクリントン嫌いもいるわけです。
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昔、石川真澄さんが、自民支持者は不満があっても野党には投票しない。不満があれば自民に入れる代わりに棄権すると指摘されました。ずいぶん前の分析ですが、これに従うなら、自民支持者の間で、今回の選挙に対する静かな不服従が起こったのかも知れません。
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横浜が、また勝った。横浜が、首位キープ。生きているうちに一度優勝しただけでうれしい、これ以上を望んではいけないと思ってきたのに、つい欲が出て、夢を見てしまう。そして、出口の見えない国際紛争を前に、まだ見えない展望を探ろう、ほとんど不可能は不可能とは違うという気持ちになるのでした。
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パナマ文書疑惑はガーディアンの記事が群を抜いていい。腐敗追放を訴えてきた習近平政権の足下で疑惑が炸裂です。Panama Papers reveal offshore secrets of China’s red nobility gu.com/p/4t3yp/stw
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イスラム国に向かい合うとき、力の行使は避けられないと私は発言しました。いまでもそう考えます。同時に、それを口にすることで、自分の生きる意味がひとつ失われた索漠とした思いに襲われます。
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トランプ候補の暴言にはいろいろと感想を刺激されますが、書くのはやめましょう。ただ、この人がアメリカ大統領になる可能性が大きく退いたことだけが僅かな希望。クリントンが大統領になったら世界がよくなるなんて思いませんが、トランプが世界最大の軍を率いる事態はあってはならないと考えます。
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人質を救い出すことができなかった以上、政府の責任が問われるのは当然です。しかし、交渉と身代金提供による人質解放の可能性を確実とするような議論には賛成できません。他方国会での首相答弁は、集団的自衛権の承認や憲法改正に言及している。それでは力で人質を奪回できたのか。私は疑問です。
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イギリスが統一を保つことができるかどうかも問題です。今回の国民投票では連合王国全体は離脱優位でもスコットランドは残留支持が多数を占めました。独立論を抱えるスコットランドの将来も課題です。
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イギリスが脱退した(あるいは二年後の脱退に向けて進み始めた後)のEUの行方も課題です。それでなくても難民問題をきっかけに加盟各国が国境を閉鎖したりしているさなかのこと、加盟各国の移民規制派が勢いづくことは避けられない。ユーロを導入していないデンマークでは脱退論が強まるでしょう。
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アメリカ大統領選挙、クリントン候補とトランプ候補の差が縮まったのは確かですが、クリントン優勢は動かないことを確認しておきたいと思います。世論調査の方法型と異なるLAタイムズのものを別とすればクリントン優勢との調査が圧倒的多数に上るからです。
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教え子の結婚式で、相手の立場に立つことができなければ自分の主張を通すことは期待できないと申し上げました。もちろん新婚のお二人に捧げた言葉ですが、国際関係もそうです。相手の立場を無視して自己主張をするだけでは自分に有利な状況をつくることはできません。
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中根千枝さん死去 94歳 社会人類学者「タテ社会の人間関係」 | 毎日新聞 mainichi.jp/articles/20211…