葛西伸哉 ラノベ作家(@kasai_sinya)さんの人気ツイート(新しい順)

20年くらい前の話になるが。 某レーベルで「とりあえず新作は、全部《ちょっとエッチなラブコメ》でいく。それなら確実に売れる!」という号令がかかった事があった。 ところが、ほどなくしてその方針は撤回された。 twitter.com/Kyouseki_Sasak…
ヒーローと権力の関係。 興味深いのは国産特撮ヒーローで『ゴレンジャー』以前は「公的機関に(非公然でも)公式に属している変身ヒーロー」はいないという事なんだよな。
ライダーと警察が協力関係になった『クウガ』の、実は画期的な点ってグロンギが「隠れてない」事なんだよな。 あからさまに市民を脅かし、情報を隠蔽する意味がないからこそのプロット。 twitter.com/kgxvz7851/stat…
『シン・仮面ライダー』のドキュメンタリー。実際の作品観た感想としては、庵野監督がスタッフを威迫して想定外の何かを引き出そうとしたというより、実は庵野自身に明確な展望や完成像のイメージが出来てなかったんじゃないかという気がするんだよなぁ。
原典の『ライダー』は怪事件で殺人や行方不明が頻発し、藤兵衛たちがショッカーの存在を訴えても警察は一切相手にしないというかたちで「公権力の存在」を排除してたけど、さすがに当時の子供ごころにも無理があるとは思っていたなぁ。
ウルトラマンやゴジラに比べても、仮面ライダーというのは「何故ああなったのか、ヒットしたのか」というのが理屈だけでは割り切れない要素が大きいので、庵野という怪物にしてもなお「ロジカルに分析して再構築する」のではなく「表層に現出しているものをなぞる」になってしまったのかも知れない。
以前にも言及したけど、藤岡弘の事故というのは『仮面ライダー』一作に留まらない。歴史のドミノ倒しというかバタフライエフェクトの大きな分岐点だったんだよなぁ。 twitter.com/kasai_sinya/st…
何度も言ってるけど「科学の進歩も人権の制限もなしに、現状で実行できる少子化対策」として「男女とも20前後は出産子育てを優先し、それから大学進学や就職をした方が有利な社会制度設計」だと思うのだよな。 《常識》という最大最強の障害があるのだが。
シン・ショッカー。 例えば「ハチオーグの洗脳計画によって人類を救う」のではなくて「人類救済とは、例えばハチオーグが他者を支配して幸せになる事である」なんだよな。 ショッカーには統一された目的があるはずという先入観だとここを見誤る。
例えば。 アメリカほどアフリカ系が「身近」ではない日本のフィクションでアフリカ系キャラが登場するのには「エキゾチシズムの消費」という側面があるので「登場させているからOK」と無邪気に評価するのはどうよと思わないでもない。 (それは「アメリカと同じ基準を求める」事の無意味さでもある)
円谷が、予算が厳しい中で巨大怪獣戦をやろうとした工夫。 ・コンピューターワールドで、狭かったり建物が抽象的でもOKのグリッドマン ・基本、荒野ばっかりの大怪獣バトル ・メタフィールドにしたネクサス で、グリッドマンはちゃんと「ビルを壊せる」んだよなぁ。
いい肉が調理の失敗で駄目なステーキになる事はあっても、腐った肉がちゃんとしたステーキに焼き上がる事はまずない。 twitter.com/game_sennin/st…
変な言い方になるけど。 均質性が高いからこそ「よそ者」や「混血」が排除されるのが問題になる日本と、そもそもが移民国家&過去の奴隷制で人種や民族の坩堝だから「同胞」のレンジがアプリオリでないアメリカで「普遍的人権」を推進する時に有効なのは同じメソッドではないだろう。 twitter.com/yodobasiend/st…
『電光超人グリッドマン』の当時の商業的評価。 「大成功」でないのはもちろんだが「爆死」とかでもないよな。 玩具は充分売れたし、続編案も持ち上がった。ただし実現には至らず、雑誌企画として続いた。 二値で判断してはいかん。
長年創作をやってて、創作の講師経験もある立場で言うと、発信・受信の双方の経験値が乏しい人ほど《着想の斬新さ至上主義》と《自分の着想の凡庸さを認識できない傾向》を抱きがちという印象はある。 twitter.com/MANZEMI_bot/st…
ファンタジー世界にダーウィニズムが適用できるとなると、現実地球史では成立しなかった「直立二足歩行の他種多用な知的種族の共存」が適応的である世界という事になるんだよな。 ゴブリンがオーガやトロールとの生存競争に敗れて絶滅しなかったのは何故か? twitter.com/ogawaissui/sta…
これは「より現代的な悪」の描写だし、怪人が行動の主体になる幹部格という原典初期の描写のリメイクだし、「なんで怪人がやられるとその計画が全部放棄されるの」というツッコミに対する回答でもある。
「ショッカーが世界支配を目論んでハチオーグがその任務を担っている」のではなく「ハチオーグ個人が他者を支配したくてショッカーがその後押しをしている」なんだよな。 だからハチオーグとチョウオーグの目的は最終的には両立しないし、ライダーがいなかったらいずれ衝突していた。
「最大多数の最大幸福」という一見わかりやすいテーゼは「じゃあ邪魔になる少数の弱者は切り捨てたりパブリックエネミーとして憎まれ役を押しつけたりしましょう」と直結しちゃうのよな。
→ 現実には「他者の権利や尊厳を侵害する事でしか達成できない欲望・願望は無制限には認められない」という線は引けると思うのだけど、それさえ単純ではない。
困った事にこのテーゼ、何度か言及している「静的少数者を尊重せよと主張する時、ネクロフィリアやズーフィリアの尊厳は、同性愛者と同様同等に守られるのか」という問題と地続きなんだよなぁ。 →
シン・ショッカー。「人類の幸福」を考えた時に最大多数の最大幸福ではなく「より深く絶望している不幸な者こそ優先的に救済されるべき」というテーゼを見いだした結果、殺人淫楽症や弁明の余地なきファシストなどの《悪人》に力が与えられるというのは、実に《現在》である
もうひとつ。 最後に「元気」を集めるのは「社会から隔絶された純粋な戦士」である悟空だけでは無理で「世間に認知された名士」であるサタンの呼びかけが必要だったのだ。 ブゥ編は少年漫画ヒーローの理屈では不可能な事を「大人」が補ってくれる物語である。 twitter.com/Count_Down_000…
作品を鑑賞する時にオマージュ、元ネタ、共通点を拾い上げようとするのは、所謂オタクと呼ばれる人の習い性だけど、実は「そのセンサーのスイッチを意識的に切る」能力こそ養わねばならないのかも知れない。
人種とか性別とかに比べると軽視されがちだけど「都道府県民性の消費」って『個人をカテゴリの色眼鏡で見る』という差別のど真ん中案件。 twitter.com/piroki_wod/sta…