1326
さて長崎原爆投下時に、近くの収容所で連合軍捕虜も被曝犠牲に。現地にはオランダと共同で建てられた慰霊碑がある。一方広島はどうだ。実は12人の米国人捕虜が犠牲に。だが慰霊碑一つない。オバマ来日こそが建立のチャンスだったが、早期戦争終結の手段として加害を正当化。贖罪の痕跡から逃げている。
1327
鳩山一郎元首相は、衆院議員として終戦からちょうど1ヶ月後の9月15日、朝日新聞の紙上で原爆投下を国際法違反として厳しく批判。日本の政治家として初めての、公の場での批判であった。ところが、鳩山氏はGHQにより公職追放となり、朝日新聞は数日間発禁処分を受ける。WGIPを象徴する出来事であった。
1328
米国のペロシ下院議長が、「2日の夜に台湾入り3日に立法院を訪れ会合」との通信社の報道が流れている。「人権問題をライフワークとするお節介ババァ」という異名もあり、仄聞するところでは、お付きが海外帯同を極端に嫌がるほどの口煩さがあると言う。兎も角、事前に変更もあるが、きな臭い挑発だ。
1329
アルカイーダ指導者の一人・アイマン・ザワヒリ氏が、アフガンのカブールにて米軍の無人機攻撃によって殺害された。本来なら拘束して裁判にかけるのが筋だ。米国はIS含め、イスラム急進派の指導者を拘束せず暗殺している。これでは先住民族への殺害と同じで、無法傲慢主義だ。法治民主が聞いて呆れる。
1330
NPT(核拡散防止条約)再検討会議がNY国連で開催中だが、米オバマ政権が2016年に検討した核兵器の先制不使用宣言に関し、実は「日本政府が対中抑止力を示すために反対していたことが、宣言取り止めの最大の要因だった」と元米高官が証言した。自主武装を目的とするならまだしも、言行不一致過ぎないか。
1331
レコン8月号の8面にご寄稿頂いた岡長裕二氏は、大手商社で海外業務を長年つとめたビジネスマンだ。「"国際社会"vsロシア」の構図で日本人は世界情勢をとらえがちだが、ロシアが非友好国と指定した48か国は、人口でいえば世界のわずか15%にすぎない。日本人はいつまで名誉白人気取りなのかと鋭く問う。
1332
プーチン大統領がNPT(核拡散防止条約)再検討会議にメッセージ。ロシアは一貫して条約の文言と精神を堅持しており、「核戦争に勝者はなく、その戦いはしてはならない」と。だが日本の報道機関は「信用できん」とハナから否定的論調だ。イラン核合意を推進したのはロシアだった。色眼鏡の度が強すぎる。
1333
本日午前10時、ガルージン駐日ロシア大使は広島平和記念公園の慰霊碑を訪れ、厳粛に献花を行った。弊会木村代表以下も同行し、ともに頭を垂れた。13時より市内のホテルで「8・4 Hiroshima Round Table ─軍備管理と核軍縮の現状と見通し─」と題し基調報告。終了後に記者会見。47news.jp/8140687.html
1334
ペロシ米下院議長が来日。また横田基地からだ。ビザの扱いは。同基地にも入国管理はいるから、そこで取得するのだろう。しかし米国要路の来日が、横田という「裏玄関」から入ってくることが常態化してきた。ずいぶん無作法な国になった。この入国の位置付けを質問主意書で政府に糺す議員はいないのか。
1335
国際情勢の中で、米国軍需産業がさまざま仕掛けている。西ではNATOの東方拡大挑発で、ロシアを戦争に駆り立てた。東では「自由の領域」挑発で、きな臭さを生んでいる。ペロシ下院議長の横田基地からの入国は、日米"主従"明確化の一環であり、有事即応の準備にある。シナリオは変わらず米軍産のものだ。
1336
1337
ある方がロシア大使館との円卓会議を鋭く評していた。「政治の座標図が完全に更新されている。未だに(冷戦期の)ミギ・ヒダリ軸に脳髄が固定され…外国発カルトに自国民の全人生と家庭を破壊させて、売国に励む政党を一生懸命支持する者は、理解できないんだろうな」と。戦後体制保持派が跋扈している。
1338
8月6日付「朝日新聞」で核問題を専門とする副島英樹編集委員が、ガルージン駐日ロシア全権大使がなぜ広島を訪問したのか、献花後のぶら下がり取材や、円卓会議での基調報告などを細かく分析し、全体を網羅できる記事を書いている。弊会の姿勢についても正確だ。ぜひご一読を。
digital.asahi.com/sp/articles/AS…
1339
国際人権団体のアムネスティが 「ウクライナ軍が居住地域に軍事拠点を設置し、自国民間人を危険にさらしている。これは国際人道法違反だ」と声明を発表。ウ軍は学校や病院などの施設に軍事拠点を設置、カモフラージュ使用。「この戦術は民間人を弾除けにさせるだけ」と。やっと実態が指摘され始めた。
1340
1341
8月9日 米国の2発目の原爆が長崎に投下。ヤルタ協定を根拠に対日参戦に踏み切るソ連を抑制するため、米国は原爆投下を急いだ。だが、民間人の大量虐殺は戦時国際法違反であり非人道的な戦争犯罪だ。一方、ソ連は旧満州、朝鮮北部を席巻。以後プロジェクト・フラ米ソ作戦で北方領土に上陸する。黙祷。
1342
8月9日は長崎原爆の日だ。右派・保守派はこの日を「民族屈辱の日」と捉え、原爆投下よりソ連参戦を強調抗議してきた。その犠牲は看過出来るものではない。だがソ連侵攻は「プロジェクトフラ」により、米国の全面協力の元に行われた。シナリオを書いたものを放置しては、戦後体制の歪みは解消されない。
1343
1344
岸田内閣の改造人事。統一教会と一見関係の無い人物を選んでいるが、有事に対応する内閣などと言いながら、米国依存でどうするのか。外圧を演出するより、まず自主外交を展開すべきだ。核廃絶を言いつつ核禁条約は頬かむりで、故郷広島に面目が立つのか。日米関係は何もやらない「検討使」では困るぞ。
1345
【お知らせ】『紙の爆弾』(9月号)に弊会木村代表が、安倍元首相の国葬儀でコメント。「内閣・自民党葬で盛大に執り行えばいい。今回の岸田首相の狙いは保守層の取り込みと党内反主流派を抑制する為の措置でしかない。故人の追悼より、首相の自己保身の腹がミエミエだ。誠が感じられない」と喝破した。
1346
第二次岸田改造内閣の陣容が固まった。「数十年に一度の難局を突破するための政策断行内閣」と当人は自賛するが、「関係を見直す」と明言していた旧統一教会関連団体との関わりを認めた閣僚が7人も入っている。中でも高市早苗経済安保担当相は閣内実質No.2の席次だという。保守広告塔の役回りですか。
1347
『ネット右派の歴史社会学』で知られる成蹊大学の伊藤昌亮教授が、安倍晋三元首相を銃撃した山上徹也容疑者の1300以上のTwitter投稿を詳細に分析している。不勉強な印象論でむやみな断定や空中戦をするのではなく、冷静に事実を見つめることの大切さを改めて認識させられる。
gendai.media/articles/-/985…
1348
安倍元首相の国葬について、国内の世論調査では反対論が約半数まで増えている。「国葬ではなく(旧)統一教会葬でいいじゃないか」と冗談めかして言う人もいたが、なんと同教会は12日、ソウル市内で安倍氏の追悼献花式を盛大に執り行ったようだ。あえて「国葬」とする意義がいよいよ不透明になってきた。
1349
欧州最大、ザポリージャ原発が再び攻撃を受けている。同原発はロシア側が管理しているが、ウクライナ軍は「原発内から攻撃がある」と嘯き、攻撃を正当化。公平を旨とする国連は黙り。アムネスティの一件もしかりだが、実際の出来事に目を瞑る姿勢。ゼレンスキー政権の悪行を放置。これが英米の狙いだ。
1350
玉音放送から77年、まずは合掌である。「悲惨な戦争体験を語り継げば」「憲法9条さえ守れば」平和は守れる、という虚妄を支持する国民は少なくなりつつある。一方「安保・米軍依存」で平和を守れるという考え方も大虚妄だ。過去・現在の国際政治のうねりを冷静に見つめる正確な解析と政策が今必要だ。