1276
日曜討論ではNHK党の黒川幹事長が大暴れしてみせたが、発言内容は至極正論であった。「国防上、外国勢力に影響を受け国民のための政治を行わないのはおかしい」と。「自民党は岸のおじいちゃんの代からCIA。安倍晋三はCIAの手先」と堂々と指弾した。既存政治のご都合主義を批判したのだ。アッパレだ。
1277
参議院選挙の争点のひとつに、憲法改正がある。これを主張する政党は、わが国の明確な主権を確立しようとの提起からではなさそうだ。実際の問題として、在日米軍に「思いやり予算」「出入国管理免除」などの特権については言及なし。つまり、安保条約を破棄して、自主国防を目指さない従米改憲なのだ。
1278
相変わらず米国は汚い国だ。ロシアをデフォルトにわざと追い込んで、投資の封じ込めをしている。ロシアの外貨を米国が不法に差し押さえ、しかも債務返済手続きを失効させた。金があるのに手足を縛って、財布を開けさせないのだ。返済を履行できないようにしている。デフォルト国の認定が目的なのだ。
1279
新聞社の取材を受けました。この間のウクライナ情勢についての見解です。報道などもだいぶ扱いが小さくなってきましたが、依然としてロシア悪玉論は根強いです。実は3年前のゼレンスキー政権の「戦争誘発策謀」に関しては、殆んど知られていません。これが知られれば、状況が変わってくるに違いない。
1280
神道政治連盟の国会議員懇で、同性愛者に対してきわめて攻撃的な講演録が配られ、炎上。神道者が神道の伝統を踏まえて同性愛を否定するならともかく、なぜクリスチャンの言葉を借りなければいけなかったのか。「大祓詞」には近親婚の禁忌はあっても、同性愛否定の文言はない。
news.yahoo.co.jp/byline/matsuok…
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窪田順生氏が「戦争報道のインチキさ、今こそ検証を」と、きわめてフェアな記事を書いている。世界がウクライナの戦争に疲れ出し、テレビが視聴率を取れなくなった今こそ、西側発プロパガンダがたれ流された日本の報道を再検証せよと。NATOだけが世界でない。よく見ているね。
diamond.jp/articles/-/305…
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れいわ新選組の山本太郎候補は演説が抜群に上手く、聴衆を感動させるのだという。一方、弁護士の宇都宮健児氏の講演は実に退屈で、支持者ですら「どこかで聞いたような話ばかり」と愚痴るそうだ。だが氏の、人権派弁護士としての実績は疑いようがない。東洋には「巧言令色鮮ナシ仁」という言葉がある。
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7月4日は俗に言う米国独立記念日。だが、歴史の裏面では何が起きていたか。17世紀から19世紀にかけて数百万単位の先住民族が殺戮され、文化や伝統が破壊された。ホロコーストをも凌ぐジェノサイドだが、米国政府は未だ己の負の歴史を正視していない。原爆投下もイラク侵略もその延長上にあるのだろう。
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わが統治機構を上回る「占領体制」の継続により、主権は全く恢復されていない。あと23年で戦後100年になる。君側の奸ならぬ"国上"の奸が牛耳る実態を是正しなければならない。なぜ立法府は日米合同委員会の協議事項の国会情報開示を求めないのか。主権の重要問題であり、透明化は必須である筈だ。
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白昼、遊説中の元首相を襲った惨劇。元海自隊員の動機等の解明が待たれるが、犠牲になられた元首相には合掌だ。だが「何を言おうが、何をやろうが、絶対に許される」という状況が、政治家達の甘えを招いてはいなかったか。「民主主義を守れ」と悲痛に叫ぶのも重要だが、まずは己の襟を糺して頂きたい。
1287
三島由紀夫烈士は「民主主義にテロはつきもの」とまで言い切った。銃弾が野放図に飛び交う社会が健全だとは決して言えないが、官僚を死に追いやった「森友・加計・桜」のように、民主主義の歪みもまた、容易に人を殺しうる。自民党は「弔い合戦」で増える票に算盤を弾いている場合ではない。粛正せよ。
1288
対米自立を実現するには、今までタブーとされていた領域にまで踏み込まなければ。日米合同委員会の協議事項を国会で情報開示せよ。共産党も踏み込めない「従米タブー」に踏み込み、立法調査権を行使してこそ、能書きでなく真に対米自立を貫徹できる。今こそ対米自立の真・日本派政治勢力を強化しよう。
1289
自民党圧勝の空気が流れた参院選だが、改めて指摘したいのは新自由主義政策の弊害だ。歴代政権が進める規制緩和「官から民へ」で、通信、鉄道、郵政が民営化されたが、インフラは元来国民の共同財産だ。特に外資が参入するのは安全保障上の問題がある。通信、鉄道、郵政は公営に戻すべきではないか?
1290
米国の公文書館は、非常に強力な権限を持つ機関として一般行政から独立している。翻って日本はどうか。そもそも議事録自体を取ってない場合も多く、公開文書は墨塗だらけ。日米合同委員会の非公開原則が罷り通るのは、実はこうした日本の文書行政の杜撰さが米国から舐められてる面もあるのではないか。
1291
戦後77年を経てなお協議内容が非公開の日米合同委員会。米国の公文書館に情報公開請求をすれば、時間はかかるが、実は全ての情報を手に入れる事が可能だ。しかしそれでは情報公開まで対米依存という事になる。そこで改めて提案したいのが、国会への情報開示を実現するシステム作りだ。政治家は動けよ。
1292
日米合同委員会の非公開原則をこじ開ける最終手段は、与野党国会議員が「対米対等」の覚悟を持つということに尽きる。もし当局者があくまでも情報公開を拒むなら、こちらも媚米派政治家をリストアップし、非独立派として弾劾していかねばならない。わが国の主権を取り戻すための真剣さと覚悟の問題だ。
1293
7年前、TOKYO MXテレビの「西部邁ゼミナール」に鳩山友紀夫元首相と出演し「日米合同委員会」を論じた際の動画がTwitterで拡散されていた。同委員会が注目される事はありがたい。「軟弱派」とされる鳩山氏だが、日米関係の是正に近年最も真剣に取り組んだ宰相であった事は、再評価されてしかるべきだ。
1294
故・安倍晋三元首相の葬儀は、自民党葬で盛大に執り行えばいい。なぜ、戦後一例のみの国葬にまで格上げするのだ。「民主主義を守る」と政府は言うが、国会論議を疎かにしたのは安倍氏だ。自民党執行部の国民への驕りを感じる。また、中曽根氏の葬儀を神嘗祭当日に執り行った愚を繰り返してはならない。
1295
岸田首相は「安倍さんの遺志を継ぐ」と言う。その心意気は良いが、非業の最期を遂げたために、功罪あった安倍政治の検証をせず、安倍氏を「神格化」し過ぎるのは、一種の政治利用だ。誠から悼むことにはならない。結局、岸田政権の人気取り葬儀になる。「空気」でやりすぎを素通りさせてはならない。
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「海外からの弔問客が多い」と国葬を容認する声がある。だが、招待された人々には政府・自民党合同葬として見送って頂いた方が慎ましく、日本の道理に適うのではないか。国葬は岸田政権の得点稼ぎ。安倍元首相が取り戻したかった「美しい日本」は、為政者が権柄づくで物事を決める日本ではないだろう。
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安倍元首相の事件は「スタンド・バイ・ミー」でリヴァ・フェニックスが演じた正義感の強い弁護士が、忠告を無視し不慮の最期を遂げたのを彷彿させる。全国霊感商法対策弁護士連絡会が何回となく「旧統一協会とは関わらず、手を切るべき」との申入書を送っていたが、安倍事務所は受取を拒否。残念だな。
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「アベガーだ」「いやネトウヨだった」山上徹也容疑者の思想的背景について色々なことが言われている。旧統一教会にしても、その加害性を秘匿するマスメディアもあれば、「宗教団体に課税しろ」とのネットの暴論も。だが、文化人の不勉強な感情論や利害関係者の保身で問題の本質を見失ってはならない。
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現代日本の基本的な国是は、全方位外交、国際協調、平和主義といったところ。しかし安保法制以後、大きく変化。自主独立、アジア・ユーラシアとの相互信頼より、対米一体路線に舵が切られた。牽引者は安倍元首相だ。戦後レジーム脱却とは似て非なる施策であった。我々は愛国者として、この認識に立つ。