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全国戦没者追悼式で菅首相は「積極的平和主義」と、安倍政権で使い古した題目を借用。だが積極的平和主義とは、東京裁判史観と地続きの欧米追従の「ならず者国家」征伐論に過ぎず、アフガンでは大失敗に終わった。イラク侵略戦争も無総括。対米追従の「国際貢献」による利権漁りの手伝いは即刻やめよ。
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件のメンタリストは一応の謝罪をしたそうだが、彼だけではなく、相手の話の腰を折って揚げ足をとり、「論破」で大衆の溜飲を下げ、脚光を浴びる幼稚な者が、この頃は文化人から政治家まで多い。議論の要諦は、相手を尊重し合い、最後まで話を聞き、「落としどころ」を虚心坦懐に探すことにあるはずだ。
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メンタリストのDaiGo氏がYouTubeの生配信で、生活保護受給者やホームレスに対する差別剥き出しの発言を繰り返し、強い批判を浴びているが、当然だ。「困ったときはお互いさま」という精神が地を払い、「今だけ、金だけ、自分だけ」の連中がのさばる光景は非日本的であり、醜悪だ。猛省をうながしたい。
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軽率極まりない「メダルかじり虫」河村たかし名古屋市長。「メダルだけじゃなく市長も交換しろ」との声もある。選手の努力を称える立場が、他人の褌に肖ろうという根性丸出しだ。知事リコールの結果を挽回したかったのだろうが、下劣以外の何物でもない。「大人の対応」とは社会がこれを認めない事だ。
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これからパラリンピックを迎える一方で、コロナ感染者がこれだけ増えているのに、感染防止の有効策を何故打たないのか。自宅療養でも適切な投与薬はない。いつ容体が急変するか分からない。行政の責任で中等症患者療養施設のプレハブでも建設し、点滴体制を準備しておくことは最低限の急務ではないか。
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支持率低迷の菅政権の後釜に、高市早苗・前総務大臣が名乗り。初の女性首相誕生となれば自民党の支持率は一気に回復してみせる可能性もあるが、女性という一点で支持や批判をしてはならない。重要なのは宰相としての理念、人格、結果力だ。国旗損壊罪問題など、売名的アピールは慎むべきでなかったか。
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今回の五輪では、一部反対派の選手への辞退強要や、逆に「反対派は反日」「反対なら観戦するな」と蔑む声があった。開催の決定や運営の批判はあって良いが、選手や選手を応援する事への非難やレッテル張りは筋違いだ。日本人の良さは発揮したいが、理義も引っ込む同調圧力という嫌な面に警戒すべきだ。
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菅首相は、長崎平和式典で挨拶。要となる核兵器禁止条約に関する部分には踏み込まず、被爆者に対する配慮が届かなかった。まさに米国の「核の傘」から逃れられない日本の現実を露呈させたが、日本の対核戦略として、核兵器禁止条約の署名、批准をすべきである。そして世界に核廃絶を訴えていくべきだ。
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ソ連軍が日ソ中立条約を破って攻撃を仕掛けてきた背後には、米国が主導した「プロジェクト・フラ作戦」があった。アラスカでソ連軍兵士を北方領土に上陸させる為、上陸訓練を行い艦船まで貸与した共同作戦だ。我々は歴史の事実を把握し、長崎原爆投下の戦争犯罪と共にマッチポンプを断罪すべきである。
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閉会式を終え、東京五輪は無事閉幕。コロナ禍という災厄を乗り越えて活躍した選手達には、国籍問わず感謝したい。一方、菅首相と小池知事はバッハ会長から功労賞を授与された。だが、表彰されるべきは五輪の為に生活を制限された国民ではないか。五輪の為だけでなく、安心安全な国作りは基本だからだ。
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五輪開催中であり、解散総選挙が見えているような時期に、東京地検特捜部が独自捜査で議員会館にガサに入ったというのは並大抵のことではない。貸金業法違反という容疑はまさに入口。名指しされた議員はすでに辞職しているが、狙いはより大物の国会議員か知事レベルなのか。恫喝か捜査か極めて注目だ。
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感染拡大と共に、政府の無能ぶりが露呈。全てが後手後手。ワクチン接種も進まない。政府答弁は朝令暮改。田村厚労相は逆ギレ。国民には相変わらず「不要不急の外出自粛」の要請。「この1年何をしてきた?」と誰しもが思うだろう。コロナ禍は政府の怠慢による「人災」だ。今日広島原爆攻撃の日。合掌。
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ソフトボール・後藤希友選手の金メダルをかじって炎上した名古屋市の河村市長が、後藤選手の所属するトヨタ自動車の抗議に対して、アポなしで謝罪に赴き、門前払いされたという。知事リコール問題でも首長の人品はいかがわしいものだったが、選手の尊厳を毅然として守るトヨタの姿勢は立派ではないか。
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小泉・竹中時代「構造改革」だの「成長戦略」だのと称して進められた金融自由化等の結果は、ハゲタカファンドの暗躍であり、多くの大企業が外資に買い漁られた現実であった。今回の銀行法等改悪はその中小企業版だ。それが齎すのは経済の更なる縮小、そして地域社会の破壊であろう。資本主義の限界だ。
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炎上続きの佐々木宏氏が、なんと閉会式で「天皇陛下も参加する〇×クイズ」という演出案を出していたという。宮内庁関係者の「唖然とせざるを得ません」とのコメントが掲載されているが、当たり前だ。陛下ですら資本の下品な論理で利用しようとする電通に強い憤りをおぼえる。
bunshun.jp/articles/amp/4…
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またもやデービット・アトキンソンの入れ知恵か。5月19日に可決した銀行法と金融商品取引法の改悪により、非上場企業への100%出資が可能になると同時に海外投資ファンドの参入が簡素化された。つまり今後は、外資が日本の中堅・中小企業を買い漁れるようになったわけだ。コロナ禍の最中に非道な事だ。
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感染拡大を受け、医療崩壊が現実味を帯びている。政府は重症以外の患者について、「自宅療養が基本」との方針を示した。小池知事も「自宅を病床に」と推奨。「医療設備もない自宅での治療」とは、当然「処方薬があっての治療の筈」「人と接触をしないだけの隔離なのか」棄民扱いでは、ないだろうな。
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バッハ広島訪問を受け、広島市や被爆者団体は8月6日に黙祷を行うよう要請していたが、残念ながら見送られてしまった。だが、東京が開催地なのだから、東京大空襲の犠牲者慰霊も行うべきだった。バッハが足を運ぶべきは、パーティーが行われた赤坂迎賓館てはなく、墨田区の東京慰霊堂ではなかったのか?
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幕末、国際情勢の変化に対処出来ず右往左往する幕府に統治力なしと、草莽崛起の士による「処士横議」が台頭し、これが世を動かす原動力に。新型コロナの対処といい五輪開会式といい、日本の指導者層、俗に言う「たらい回し政権」の弛緩と能力低下が露わになってきた今、この歴史の示唆する所は大きい。
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パンデミックが止まらない。新規感染は1万人を超え、東京の緊急事態宣言は8月末まで継続。IOCも政府も「五輪の中止はない」と表明。8月24日開催のパラリンピックはどうなるのか。「パラは中止」とはあり得ないだろうが、今頃国産ワクチン開発支援の閣僚会議を立ち上げているのは、どう見ても遅すぎだ。
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コロナに打ち勝つ覚悟で開催された東京五輪大会で、日本勢はこれまで15個の金メダルを獲得。改めて日本人選手の活躍には敬意を表したい。だが残念なことにSNS上では選手への誹謗中傷が相次いでいる。BLM運動への共鳴を表したなでしこジャパンや、大坂なおみ選手が標的に。何か嫌な屈折感が漂っている。
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あの9・11テロの報復として始まった、米軍のアフガニスタン侵攻。20年に及ぶ「米史上最長の泥沼介入」となったが、結局タリバンを封じることはできなかった。全くの大義がないからだ。米軍全面撤退は8月末になるが、撤退後半年〜1年間でアフガン政府は崩壊するだろう。米国の「介入」は何だったのだ。
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東京五輪開催中は「五輪停戦」が出された筈だった。しかし世界各地で戦火は絶えない。米軍撤退間近のアフガンはタリバンが大攻勢。パレスチナでは衝突とイスラエル軍による空爆。シリアの内戦は継続中。南アフリカでは暴動。五輪が「平和の祭典」として影響力を行使してないのは残念だ。世界の現実に。
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「地味だ」「意味不明」と国内では散々な評価の五輪開会式だが、意外にも海外では「東京は世界のムードを保ち続けたし、やり過ぎないほうがより良いのだということを示した」(英紙ガーディアン)等、好意的に評価する声も目立つ。だからと言って、ここまでのゴタゴタの責任追及を棚上げする訳でない。
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現在のIOC憲章では、五輪はどの宗教とも無関係という建前になっているが、そんな人間側の都合などオリンポスの神々には関係無い。神聖な祭典を穢れた人間が司れば、神々の怒りを買うのは当然の事。よく「呪われた五輪」などというが、これは寧ろ健全な「禊祓い」の発動。膿は徹底的に出し切るべきだ。