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「頭が良く仕事ができ人柄もいい人が未婚なのを自虐的に語るので『あなたの価値は未婚でも下がらない、そんな価値観を吹き込んだのは誰だ』と憤った」って話、そんな素敵な人の結婚願望にさえ「結婚させてあげたい」でなく「結婚しなくていいと思うべきだ」という反応になるのは価値観が勝ち過ぎでは?
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「いい人だけで国を作りたい」に対し、ヒトラーだ、スターリンだ、ポル・ポトだ、などの批判が集まっているが、そのどれもが刺さらないだろうと思う。「彼らは恣意的に『いい人』の基準を決めていた。私(たち)は彼らと違い、普遍的な善に基づく正しい基準を真剣に考えている」という素朴な信念がある。
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そうして、「心の命じたまま」をやっても社会的に死なない範囲の行動に収まる人たち、もしくは多少の逸脱も許される類いの人たちは、心のままに振る舞って一貫性を省みることもないのだろう。もちろん自己認識としては、自分の行動は一貫しているとしか思えないのだろうしな。
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まあこの、「心の命じたまま」をやってしまうと社会生活が成り立たない、社会的に死亡してしまう、そういう人間は「心」ドリブンをやりたくてもできないのだよな。だからアタマで行動することが習い性になって、そうすると一貫性なんてものを気にしてしまう人間も出てしまうのだろう。
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自分でおかしいと思わないのか?一貫性が無いことを悪いと思わないのか?一体どんな自己認識でいられるのか?なぜそんなちぐはぐなことができるのか?結局全部「別腹」なのだよな。その時その時で心の命じたことをする。ただそれだけ、という。一貫性のある人間でありたいなどと思う方がおかしいのだ。
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子供の頃は本気で悩んでいたけど、道徳の授業では不正義に怒るし、課外授業なんかで悲しい話の映画を観たときには泣く、そういう柔らかい心を持ったみんなが、そのままイジメ、無視、ハブる、そういうことをする、それが不思議でたまらなかったんだよな。優しさと残酷さをどうやって両立できるのかと。
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『僕の心のヤバイやつ』は自分も買ってるが、あれは恋愛よりも災害に見える。非対称すぎる力関係に配慮しない山田さんの圧倒的パワーに無力な反抗を繰り返す市川くんが哀れになってしまうし、関係が終わる時も無配慮と無力なのだろうと想像してしまう。市川の残骸に目もくれず驀進する山田が見える。
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@mikapask 「なんだか元気がないな…仕事が足りてないのかも知れないな」
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「女性のキャリア形成の上で代理母出産も選択肢として有効」などと考える人は、もはや口が裂けても性的な風俗産業を否定することはできないだろう。両者を簡単に比較することは難しいとは言え、紛れもなく女性の身体を道具として利用することであるうえ、妊娠・出産のリスクとダメージは甚大だ。
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「異なる価値観の相手をいかに説得するか」でなく「異なる価値観の相手をいかに鮮やかに切り捨てたか」や、「ウッとなった」「目眩がした」のような「いかに自分が価値観を身体化しているか」というようなことばかり話しているというのは、道徳的優位をめぐる内向きの忠誠心レース、出世競争だよなあ。
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これは男女関係なくだけど「自分らしく生きねばならない」「自分らしさを確立せねばならない」「そもそも自分らしさとは何か」みたいなところですごく無理のある規範を持つようになってしまっていると思うのだよな。そうして一旦その規範を持ってしまえば、もう「自分らしさ」の奴隷になってしまう。
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だけど「自分らしく生きなければ生きる意味がない」「自分らしく生きなければ自分の人生を生きたことにならない」「自分の人生は一度きりなのだから自分らしく生きなければ取り返しがつかない」と、焦りを植え付けてくるんだよな。あなたは自由なんだから、自由を最大限使わなきゃいけないんだよ!と。
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「自分らしく」なんて、ほとんどの人間には呪いだよな。ごく一部の例外を除けば、自分らしさなんて、極限まで自分らしさを殺そうとしたときに最も濃度の高い一滴が絞り出されるもののように思うのだが、それが分からないから自分らしさを水増しして、水のように薄い自分らしさで膨れ上がってしまう。
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「かつては村ごとに愚か者がいた。インターネットが彼らを一つにした」という話があり、確かにその通りなのだけど、インターネットが一つにしたのは愚か者だけじゃないよなあ。「かつては村ごとに賢い人間がいた。インターネットが彼らを一つにした」という、こっちの方がよほど深刻な問題に思える。
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これは先日の「女性から見ると8割の男は『普通』未満」という話そのものに見えるのだけど、この漫画が発端だったりするのか?というレベルだな。「8割の男は『普通』未満」という女性の目からは世界がどう見えているのか分かる作品だ。
普通の人でいいのに! - 冬野梅子 comic-days.com/episode/139336…
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ワーケーションというやつ、どうしても昔の出張の「出かけた先で仕事して、交通費は会社持ち、宿泊費も会社持ち、遊興費は自腹(場合によっては会社持ち)」が、「出かけた先で仕事して、交通費は自腹、宿泊費も自腹、遊興費も自腹」に劣化したものに思えるな。
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この「女性にとっては8割の男性が『普通』未満」という分布がもし容姿以外にも適用されるなら、よく言われる「普通の容姿、普通の身長、普通の収入、普通の社交性、普通の学歴で普通に常識的な人を求めてるだけなのに…」が0.5×0.5×0.5×0.5×0.5×0.5どころか0.2×0.2×0.2×0.2×0.2×0.2ということになる。 twitter.com/SteveStuWill/s…
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これは安楽死の事件が起こるたびに言わなきゃならないが「社会の役に立てない、何も生産できないから潔く死ぬ」なんて行為を認めたら、そこから「あなたは社会の役に立ってない、生産性が低いのになぜ死を選ばないのか納得いく説明をする責任がある」と言われる社会までは0.5歩くらいしかないですよ。
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Twitterでもよく「団塊」という言葉が今の60代や50代を指すのに使われてしまっている(1960年や70年生まれは団塊世代ではない)のを目にするけど、ここ最近は明らかに80年代的デザインや文化を指して「90年代」と言ったり90年代を指して「昭和」と言ったりしているのを見掛けて世代観の溶解を感じる。
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自分たちが行動の変化を求められている時は「私に○○して欲しいなら先に私が○○したくなるような環境と報酬を用意しろ、そしたら考えてやるよ」と要求する人ほど、他人の行動を変えたい時には「取り締まれ」「罰則を設けろ」「厳罰化しろ」「相互監視しろ」と恐怖政治万歳になるのは何なんだろうな。
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話題沸騰の「ポテサラおじさん」も「遊び歩いて子供を餓死させる女」も、我々の社会が他人の育児に口を出すことをタブーにしてしまったことに追従できなかった人間なんですよ。我々がそういう方向に社会の舵を切ったことで振り落されてしまった人々を、我々は嘲笑したり叩いたりしているわけです。
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そうなれば、それなりに適切な心配や手助けができるマトモな人間は、他人の育児に対する関心を失ってしまうのですよ。現代でわざわざ他人の育児に口を出すのは「情け深さとコミュ力が異常値の超希少な人」「育児分野で自分の地位向上を目指す人」そして「ポテサラおじさん」みたいな異常者だけだ。
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「育児は地域でするものだったが、地域が育児の負担を嫌がった結果が育児放棄で死ぬ子供だ」という話を見てその通りだと思ったのだが、同時に「育児で他人に口を出してほしくない」という欲求が、育児を「他人の助けを借りずにするもの」「他人が口を出してはならないもの」にすることを後押しした。
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「マトモな政治家が少ない」のは「マトモな人間なら政治家を志さない・なれない社会だから」だと思っているのだが、育児放棄で子を死なせる親が目立つのにも類似の構造を感じる。「責任感の強い人間は子を持たない」に加えて「マトモな人間なら他人の育児に口を出さない・出せない社会だから」という。
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経営者の一族で会社役員の子供という宮崎駿に対し、富野由悠季も父親は戦時中に与圧服の開発をしていたということでインテリの家に生まれた身分なわけで、このあたりは最近話題になった「地方出身の東大生の嘆き」みたいな話なのだろう。まあどちらも自分から見れば雲の上の話ではあるけれど。