個人メモと行政文書を分けるものは、作成者が個人メモと認識しているか否かではない。文書の利用のされ方で分けられるもの。加計学園文書は、省内で共有されている時点で、保存場所がどこであろうが文科省の業務上の必要性で利用されたということになる。これを個人の認識で個人メモにできるとは論外
ちなみに、情報公開請求への対策として文書の廃棄、未作成が行政機関にとって最も効果的。個人メモとすると審査請求や訴訟で争われる、不開示も同様。そうすると、政府としては情報公開阻止を100%コントロールできない可能性が出てくる。不存在なら、ないことさえ認めてもらえば徹底して隠せる
「加計学園文書の取り扱いを不適切とする口頭厳重注意は不当・不正であり厳重に抗議する」clearing-house.org/?p=1959
問題部分書かない・公文書にしない…範囲狭める手法横行:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASL3G… この問題は1980年代から格闘し続けていること。情報公開制度ができてから、記録を薄くする、簡略にする、記録しないことが起こっているのは事実で、情報公開すればするほどその傾向に陥ることも
森友学園交渉記録の証拠保全申立ての特別抗告を棄却した最高裁決定に関わったのは誰という質問があるので情報提供。最高裁第一小法廷で、国民審査対象は、小池裕、大谷直人、木澤克之、山口厚各裁判官。裁判官のほかに関わった主要事件は⇒courts.go.jp/saikosai/about…
コロナと闘う公務員たち 厚労省“コロナ本部” 現場の保健所は | NHKニュース www3.nhk.or.jp/news/html/2020… かなり壮絶な実務の現場。行政改革が、コストカット、組織の再編や雇用形態を変えて人を減らすことに偏重し、行政運営の質を確保することに向かっていないツケは必ず来る
ただ、個人情報ファイル簿を見ると内閣府分に桜を見る会の個人情報ファイル登録がない。1年以内消去のファイルは登録義務がないので、本当に1年未満で廃棄しているのか、それとも単に個人情報ファイル簿の登録漏れなのかは不明。内閣府のファイル簿登録件数が少ないので、登録漏れの可能性もあり得る
公文書クライシス:鳩山氏、普天間県外移設資料を自ら裁断 ルールなき首相公文書 省庁、保存せず 散逸の恐れ - 毎日新聞 mainichi.jp/articles/20181… この政権ごとの政治判断の記録が検証可能なように公的に保全されていかないのは、大きな課題。これは全ての内閣で言えること
もはや、文科省の公文書管理法と情報公開法の運用はまったく信用できないものであることを自ら表明したようなもの。今後、職員が個人メモだと思えばそれは個人メモにされるという前提で、文科省からの情報公開請求に対する決定は理解せざるを得ない
新型コロナ 専門家会議議事概要に発言者明記へ 西村経済再生相 | NHKニュース www3.nhk.or.jp/news/html/2020…  「専門家会議の構成員から意見をうかがった結果、今後開かれる会議の議事概要については、発言者を明記することとした」と述べたようなので、相変わらず政府の義務ではないといっているようだ
これだと、歴史的緊急事態だと記録作成義務の範囲を狭める解釈を政府が公式にしていると理解せざるを得ない。言語道断。歴史的緊急事態の場合は、通常よりしっかり記録を残さなければならない。いったい政府は何をしているのか。そしていい加減にまともな論点設定を専門家も政府も報道機関もしてほしい
情報公開クリアリングハウスが原告の日米合同委員会情報公開訴訟のうち、国賠請求について昨日、異例すぎる展開で今日の午後会見しました。早速記事にしていただきました-国が敗訴受け入れ 日米間のメール閲覧回避か:日本経済新聞 nikkei.com/article/DGXMZO…
ゲーム条例、20分で議論終了 パブコメは非公開のまま:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASN3K… パブコメ問題はいろいろ根深い。最終段階で行うパブコメは、意見を聴いて方針を変えるつもりがない。パブコメしか公式に意見を聴く機会を設けず、意見を聴いた形式を整えるために利用される一面も
東京都の人口推計が遅れてようやく更新。新型コロナの影響がどうなってるのか、本当によくわかないし、人口動態統計が出るのはだいぶ先なので、自然減として死者のデータが出ているこれで4年分くらい比較してみたところ、過去3年はほど同じ人数で推移。今年だけ異なっている。
なお、アメリカでは大統領が見た文書は廃棄できずに保存・管理しなければならないところ、トランプ大統領は見た文書を破って捨てる癖があるとのことで、ホワイトハウスの記録管理担当者が拾い集めてテープで貼りつけているという話が… politico.com/story/2018/06/…
"「佐川氏の日程は1日で廃棄」情報公開請求でわかった衝撃の実態 もはや社会的悲劇と言っていい…" 三木由希子  gendai.ismedia.jp/articles/-/551… 佐川前国税庁長官の日程表一日保存廃棄から、少し掘り下げて日程表問題などを紹介
4月に1日分だけ請求していた大臣日程表が、公開されました。府省ごとに記載内容、後悔範囲がいろいろでした- この日、大臣は何を? “大臣日程表”を見比べて | NHKニュース www3.nhk.or.jp/news/html/2019…
モリカケや統計不正問題などで公文書管理のあり方が問題になってきたが、一貫して問題のベースは、政治レベルの記録がないこと。誰が官邸関係者のどの人に会っているのか、どのような政治的指示があったのか、首相・官房長官・大臣などが何をしているのかなど。公文書レベルで確認できない twitter.com/johokokai_ch/s…
結局、政府が信頼できないと、怪しげな文書だらけになる可能性が常にある。たとえ、それが行政文書であってもだ。だから、公文書管理法も情報公開法もそれを通じていかに信頼を醸成するかという視点で政府は制度を作り実施しなければならないが、逆方向に展開しているのが問題
「加計学園計画に関する文科省「記録文書」に関する意見」clearing-house.org/?p=1861 加計学園の文科省「記録文書」に関する意見をまとめました。①作成日時や作成部局のない行政文書は多数存在する、②機微な交渉」の記録が行政文書として管理されているのかという疑問 など
警察庁SNS解析システム導入へ AI捜査で人物相関図作成 this.kiji.is/77134586850322… ”SNSは特殊詐欺などで多数の関与者をつなぐ「犯罪インフラ」として使われている側面”とあるが、おそらく「犯罪」とは直接関係ないものも含めて幅広く収集することになるだろう
参議院の集中審議で国立公文書館長が答弁に登場。行政文書管理ガイドラインの見直しは終わったが、まだ公文書館的には内閣府でガイドライン見直し中という認識らしい。ちょっとびっくり。アーキビストが行政機関に配置されると、今起こっている問題のかなりの部分が解決できるとのこと。
行政文書かどうかは、利用のされ方から行政機関が適切に誠実に判断するということを前提にしている定義。この定義の上に、公文書管理法も情報公開法もある。文科省は、利用のされ方としては行政文書性があるが、個人認識で個人メモにできると文科大臣が自ら指示したようなもの
文科大臣が加計学園文書を個人メモなのに共有フォルダに保存していたことなどを理由に、文科事務次官らを厳重注意。この注意の理由が法解釈を誤っている。報道によると、くだんの文書を作成した職員の認識は個人メモだったので、個人メモだと。それを共有フォルダに保存しているから監督責任という
なお、情報公開クリアリングハウスも情報公開訴訟から国賠請求に訴えを変更した事件で、国がかなりイレギュラーなことを再三してでも徹底的に応訴していたのに、土壇場で認諾されたことがある。裁判官も原告側も唖然。あの空気は忘れられない nikkei.com/article/DGXMZO…