台風19号で色んな河川が氾濫した中、「そういやうちの近所の川は大丈夫だったな」って思ったら「○○川 治水事業」って検索してみるといいと思う。意外と十数年前くらいには浸水被害起こってたところでもガッツリ対策されてて、自分たちの生命や財産の安全が単なる幸運じゃないこと知れたりするのだ。
報道全般「行政や立法のダメなところを批判する」側のスタンスが多いわけですけど、逆に年末特番とかで「今年のナイス政策ランキング」「ナイス新法ランキング」みたいな企画やっちゃダメなんだろうか。個人的にはそんな番組あったら超見てみたいんですけど。
文系は数学の能力全く不問で卒業できて、理系は思想や歴史の知識全く不問で卒業できる大学の仕組みの大きな問題の一つに、その両方を土台にしないといけない「人間や社会を科学的に理解する」「人間や社会のためにテクノロジー活かす」という現代の主戦場に適した人が輩出されにくい点があると思う。
「自分がやられて嫌なことはやめましょう」って教え方、人間同士の異質さや多様性に対して想像力働いてなさすぎるだろう。この教え方だとお酒好きな人がアルハラすることにも、アレルギー持ちの人にその食材食べさせるのも、異なる宗教の人のルール冒涜することにも何の歯止めにもならないのである。
実は日本人でノーベル賞とった先生方の経歴見ると、その多くは地方の公立高校(含む旧制中学)出身である。こういう突発的に地方に生まれた才能をいかに拾い上げて国際的な研究者に育て上げるかって、国の教育行政の大きな仕事の一つだろう。nikkei.com/article/DGXLAS…
「正論言われただけで人は動かない」という話、基本的に正しいけど「私は正論だけでは動かないからお前ら上手いこと説得せぇ」って姿勢の人は損してるとも思う。自分に正論言ってくれた人に敬意払ってさっさと行動できる人の方が明らかに人にも機会にも恵まれるではないかと。
だいたいどんな分野の知識やスキルも、 1)最初は全くわからない 2)ガチ教材何冊かこなしてわかった気に 3)自分で色々やり出すと壁にぶつかり 4)奥深さを噛み締め学び続ける専門家に みたいなステップで進むんですが、「短期間の勉強で専門家に追いつける」って思ってる人、2)の壁を打ち破れてない。
人生のコツの一つとして、可能な限り「この人みたいな人生おくりたい」って大人との接点増やして、「お前みたいな人生おくりたくねぇ」って大人との接点減らすといい、みたいな知恵はもっと知られてもいい気がしてる。
「若いうちの苦労は買ってでもしろ」っていうことわざをもう少し正確に言うと「質の高い学習と訓練を可能な限り早い時期にこなせ」だと思う。人間の成長って年利○%で雪だるま式に効いてくることがあり、早くから何かに秀でれば秀でるほど、よりその成長を促してくれるような機会に恵まれやすい。
過去の実証研究まとめたところ、「音楽習って頭良くなるとか成績良くなるとかそういう効果は認められない」って結論になったそう。東大生のピアノ習ってた率異常に高かった気がするけど、たぶん親御さんの所得とか文化資本などの交絡の問題だったのだろう。 twitter.com/DegenRolf/stat…
最近の研究だと ×ピアノ習ってた人は成績良い ○ピアノ習うくらい裕福な子は成績良い ×マシュマロ我慢できる子は将来成功する ○我慢できるくらい裕福な子は将来成功する って方向になってるし、「お金の心配させると人のIQが下がる」みたいな研究すらあるので、人生世知辛すぎやしませんかね。
日本の大学が新入生にコンパ生活させてほんの一ヶ月前まで出来てたはずの英語や数学の学習習慣をリセットしたり、日本の会社が新入社員をビジネスマナー研修と飲みニケーションで拘束してほんの一ヶ月前まで出来てたはずの卒論書くスキルリセットしたり、けっこうもったいないことしてませんか。
大事なことが3つなくても大丈夫な言い回し: <2つしか答えがないときは> ・1つめはAです ・2つめはBです ・3つめは両者のバランスを取ることです <1つしか思いつかないときは> ・大事なのはAです ・次に大事なのはAです ・もっと大事なことはわかりますか? ・そう、Aです!素晴らしい!
アメリカ人にプレゼン技術として昔教えてもらって、印象に残ってるのが答えにくい質問をされたときの対応である。 ・まず「良い質問ですね」と答える(間に考える) ・とりあえず大事な点は3つですと言う(間に考える) ・3つなくても何とかする表現を覚える のだそうだ。
呼吸器系パンデミックに対して我々に出来る対策として推奨されてるのは ・手洗い ・咳エチケット ・病気になったら家にいる の3点であり、未確定な情報拡散してムダに世の不安煽るくらいなら、その時間とりあえずプロがやってるガチな手の洗い方とか練習してた方が有益そう。youtu.be/z1OV4gLt14c
日本人はインフルエンザに毎年1000万人ぐらい感染して、間接的なもの含めると1万人ぐらい亡くなってると推計されてるので、この機会にみんなマメに手を洗って、他人のマスク着用に文句つけなくなって、病気の時に人前に出てこなくなるような規範とルールが整備されたらいい。 mhlw.go.jp/bunya/kenkou/k…
あと喫煙者は非喫煙者と比べて(市中)肺炎になるリスクが倍ぐらい、元喫煙者でも5割増ぐらい高いって過去の研究がまとめられてたので、新型肺炎が気になる喫煙者はこの機会に禁煙しちゃった方がよいのではないか。ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/P…
今から200年ほど前に生まれたゼンメルワイスというお医者さんが「医療関係者が手洗うだけで患者さんの死亡率5分の1くらいまで減らせない?」ってことに気づいてそういうデータ報告しても、当時のお医者さんたちは、理屈に合わないとか面倒すぎとか神聖な我々の仕事を侮辱するなって拒否したらしい。
「肺炎気にするならゴチャゴチャ噂するよりもまずはガンガン正しいやり方で手洗いましょうよ」って話して通じない方々、このへんの感覚が200年前から変わってないのかもしれないし、パブリックヘルスとヘルスコミュニケーションに関する大きな課題感ある。
大学教員だった頃学んだ、「今までにないものを考える」仕事のためには「今まで考えられたものとその限界」を徹底的に調べろという教えは今もめちゃくちゃ役に立っている。調べたほど発想が貧困になることはなかったし、大量に調べたことに浮かぶツッコミこそが自分の個性というやつなのではないか。
たまに経営者が社員に向かって「会社があなたに何をしてくれるのかではなく、あなたが会社に何をできるか考えてほしい」とか言ったって話聞きますけど、あれ経営者として絶対言わんようにしたい。自分たちのすべき仕事定義して、そこに必要な人確保して「これやって」ってお願いするのが経営の仕事だ。
AO系の入試が拡大していくと、子どもが身近な少数の大人に生殺与奪握られません?ってところが気になっている。親が何かの活動支援するかとか、学校の先生が成績どうつけるかとか、習い事の先生が賞取る方向に推してくれてるかだけで人生大きく左右されるのって若者にとってリスキーではないか。
風邪と同様に、完璧な予防策や特効薬が存在しないし、完全な封じ込めは難しい。一方、ちゃんと手を洗って、病気になったら外出せず、肺炎まで行かないならとりあえず水分とって休めばいいとか、風邪への対処が有効に機能するって考えられる。このへんがコミュニケーションギャップになのではないかと。
どうせ定期的にあたらしい「ヤバい風邪」が生まれて大流行することは今後も十分ありうるので、この機会にみんなめちゃくちゃちゃんと手を洗って、体調崩した人はちゃんと当たり前のように家で休める社会にしておく、というのは中長期的なパブリックヘルス上すごく重要になっていきそう。
元々ふつうに風邪と言われるものの15%くらいもコロナウィルス由来で、病原体の種類を問わず「風邪こじらせて肺炎になる」のは特に高齢者にとって危険な状況である。新型コロナウィルスの怖いところはこの「こじらせやすい風邪」だという前提、あまり世間で共有されてなくない?という仮説を持った。