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星新一の小説で未来人の肩にロボットオウムがいて「言いにくいことを上手く言ってもらう」「ややこしい話を要約してもらう」みたいな機能があるんだけど、オウム抜きだと人間同士は「これ買え」「いらねぇ」「そこを何とか」「帰れ」しか会話してないっていう話があって、未来に対する先見性がヤバい。
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そう遠くない将来、例えばAIに「初恋の相手が不治の病で亡くなる話書いて」ってそれらしい小説書かせることも可能になると思うんだけど、そうなった頃に読み手は読み手でAIにどんな話か要約してってお願いして「要するに初恋の相手が不治の病で亡くなる話です」って情報だけを受け取る人増えそう。 twitter.com/philomyu/statu…
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勉強することを「尊いこと」「頑張ること」みたいに教育するの正直違和感あって、あるライン越えたレベルで勉強してる人たちは何かを頑張ってるわけではなく、単に「知識インプットジャンキー」「考えることジャンキー」であり、それがたまたま世の中のためになってるだけって側面ある気がする。
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なので世の大人は「頑張れ」「やるべき」とかいう感じじゃなく、「ガンガンインプットしてくの気持ちいいんだぜ…」「考えぬいて答えが見えた瞬間ぶっ飛ぶぜ…」みたいなノリで、この快楽にハマる子どもや若者を増やしていった方がよいのではないかとたまに思うことがある。
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世の中の「アドバイス」にはある種の逆選択的なとこがあって、有益なこと教えられる人ほど自分の人生に忙しいし「人に何かを教えたい欲」が充足されてるので見知らぬ人にアドバイスしたりしない一方、大したこと言えない人の方が暇で「教えたい欲求不満」からいらんアドバイスしがちという偏見がある。
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ちょくちょく差別的なこと言う人見かねて「さすがに今時それは…」みたいに注意すると「そんなこと言われたら言いたいこと何も言えない!」みたいに逆ギレされることたまにあるんですけど、これそのまま受け取ると「差別発言以外に言いたいことはない!」っていう話で、話題の少なさ異常すぎないか。
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キッズたちが大人ごっこをするキッザニアという場があるのなら、我々おっさんたちが子どもごっこをするオッザニア的な場があってもいいのではないかと思っていて、久しぶりに全力でドッジボールとかドロケイとかミニ四駆とかやるの、おっさん同士でやりがちな大抵の遊びより楽しそうな気がする。
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逆にランダム化比較実験バラエティみたいなものが世の中に欲しい。ちゃんと事前に倫理審査通して研究計画登録しといて、ガチで世の中の俗説に白黒つけるようなやつ。例えばダイエット法一つとっても、世の自称専門家たちのメソッドの勝ち負けちゃんとつけるだけでコンテンツ的に面白くできそう。
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自分が若い頃『トリビアの泉』って番組では面白仮説に対して1000人ぐらいに調査して検証してたのに、その後『ほこ×たて』では1事例のみで仮説検証してるし、チコちゃんに至っては「専門家の意見」みたいなとこだけでゴリ押ししてくるので年経るごとにバラエティのエビデンスレベル下がってる。
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ちなみにあの番組でよく「2000人ぐらい集めれば大丈夫です」とか言ってた美添先生、後に日本統計学会の会長もされてる大御所なんですけど、かつて一般向けの場に一緒に登壇させて頂いた際、「トリビアの泉に出てた先生ですよ」っていじったらめちゃくちゃフロア湧いたのすごいことだと思う。 twitter.com/philomyu/statu…
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過去何度か若者から博士課程に進むべきか相談されたことがあるんですけど、個人的な判断基準として「研究が好きで苦にならない」タイプなら何としてでも進んだらいいし、そうじゃないのになぜか「研究者とか学者とか大学教授の立場に憧れがある」みたいな感じならやめといた方がいいよって答えてる。
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たまに若者から「やりたいことがわからない」って相談されることあるんですけど、あれ食べ物で例えると「学校給食だけ食べてきた人がいきなり『一生ほぼ毎日これだけ食べ続けるものを決めろ』とか言われてもよくわからない」て話なんじゃないかと思ってて、まずは何かノリで食べ歩くのがいい気がする。
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ChatGPT3、「九州にある九つの州を全部教えて下さい」とか明らかに答えが出ないこと聞いても「知らない」とか「そんなものない」じゃなく適当なこと返してくるんだけど、ひょっとして我々の「無知の知」って処理意外とややこしいことしてるんじゃないか、という仮説が芽生えた。
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星新一の小説で神様を作れと言われた科学者がとりあえず最高のコンピューターに大量の文献や全人類の持つ膨大な神様に関する情報インプットしてそれ模倣するよう処理させたら、最終的になぜかコンピューターが光放って消えて本当に神様らしきものが生まれるって話をChatGPTで遊んでてふと思い出した。
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科学って基本「既存の知識を疑い検証すること」の積み重ねで出来てるんだけど、子どもにそのプロセス教えようとするとすごい手間なので高校までは「既存の知識を正しいと受け入れて覚える」形式で教えられており、故に科学を「信じるか信じないか」ってものとして捉えてる大人が少なからずいそう。
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例えば中1とかで習う「ジャガイモにヨウ素溶液かけたら紫になるのはデンプンと反応したから」みたいな話も、例えばデンプン以外のものが反応してるとなぜ言えないのかとか、やろうと思えばいくらでもツッコミどころはあるわけなんだけど、そこまでやるとたいへんだからスルーされてるのだろうと思う。
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あれちゃんと実験しようとすると、
・色んな食材ミキサーにかけて放置
・上中下の三層を分離
・それぞれにヨウ素溶液
・明らかに色が変わる下層を取り出す
・その層を乾かすと粉が得られる
・色の変わらない下層は粉がない
・この粉を沈澱物の粉と呼ぶ
・略して澱粉
くらいは必要だと思うのだ。
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世の中の人「ふつう」のハードル高過ぎないかとたまに思うことがあって、そのへん「りっぱ」ぐらいに思ってた方が人生楽しめそう。多くの人が言うふつうのごはん、ふつうのキャリア、ふつうの会社、ふつうの異性とか、冷静に考えるとすごい手間暇かけないと成立しない立派なものだったりしないか。
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分析結果報告した際に「私の感覚と違う」みたいなこと言う人しばしばいて、「ご自身の感覚修正する機会になって良かったですね」と自分は思うんだけど、結局「感覚と違うから分析結果は無視する」みたいな方向に進むタイプもいて、マジ何のためにデータや分析に沢山お金払ってるんだかよくわからない。
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そういや今のAIの進歩の一因として「異常な性能のGPUがこなれた値段で売られてること」っていうのがあると思ってて、さらにその理由考えると「コンピューターゲームが儲かる市場が形成されてガンガン投資と量産が進む」という出来事がなければ歴史けっこう変わってたのかもしれない。
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最近のSNSで「5億年ぶりに見た」みたいに数字誇張する表現ちょくちょく見かける気がするんだけど、よく考えたらそもそも我々の国歌自体「推しの家系マジ尊すぎて8千世代くらい栄えて欲しいし、そこまで行くと小石が堆積岩形成して苔生えたりしそう」みたいな誇張表現で出来てる。
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何なら李白も「メンタル凹み過ぎて白髪が9000メートルくらい伸びた」って詠んでるので、意外と歴史ある修辞表現なのかもしれない。
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「やる気でない」くらいの意味で使う「億劫」って言葉もえげつない誇張表現で、仏教だと「100年に一回岩山を布でこすること繰り返して全部砂粒にするまでの期間の一億倍より長い」って話になるし、ヒンドゥー教だとストレートに43京2000兆年とかなのでまだまだ我々はスケールが小さい。 twitter.com/philomyu/statu…
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企業がマジメに勉強してきた学生より知人のノートのコピーで単位取りつつ派手に遊びまくった学生採用しがちみたいな現象、個人的にはあかんと思うけど一定の合理性はあって「組織内の情報を素早く入手しまとめる力」と「一部若者の消費体験に関する深い知見」を求めるJTCならマッチするんだと思う。
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母校の大学(東大)の学生、メディア的にはガリ勉して入ったキモオタみたいな偏見で描かれがちな気もするんだけど「恵まれた家庭環境でスクスク育ったイケてる男女」が意外と多数派で、そこに「謎にこの世の『学問』という概念がフィットした雑草」とごくわずかなガリ勉で構成されてそうな気がする。