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けっこう前からずっと言ってるんですけど「どれだけ賢くて何かの分野で偉業を成し遂げた人であれ専門外の発言に関してはポンコツである可能性に注意した方がいい」みたいな意味で、「ニュートンとヒキガエルのゲロ」って表現は警句として世の中にもっと知られていい気がする。 twitter.com/philomyu/statu…
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研究者の利益相反(Conflict of Interest)だと、企業からもらった金銭以外に「役務の提供」ってやつもちゃんと開示しないといけないことになってたりするんですけど、政治周りでもそのへんの透明性あげた方がいいんじゃないかなという気がする。
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選挙運動手伝ってもらう人にお金出しちゃいけないって法律、理念としてはわかるんですけど、そのせいで「謎に無償で選挙運動手伝ってくれる人たちをたくさん手配してくれる組織」の政治的影響力が増してしまうの制度のバグな気がする。あれ一種の「労働力のワイロ」として機能しうるものではないか。
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キツいことあって凹んでる人に「止まない雨はないから」とか言って慰めた感じ出してくる人、リアルタイムで大雨降ってる状況で「止まない雨はないから」って傘ささずに外出したりするんだろうか。「今濡れて寒いのがキツいので傘が必要なんです」って話と「いずれは止む」って話噛み合ってないだろう。
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この認識のギャップがどこから来るかっていうと「高校までの勉強とか比にならないレベルの学習量必要なことを仕事で役立てる」とか、あるいは「多少の地頭だけで出来るようなヌルい仕事してねぇよ」って感覚が具体的にイメージ出来るかどうかなのかもしれない。
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世の人々、謎に「地頭」ってものに期待しすぎじゃないかってところがあって、「大して勉強せずにそこそこの学業成績でした」みたいな人材を上手く鍛えたら大きく伸びそうって思ってるのかもしれないけど、逆に「長年大した勉強したことがない」人に何かを学ぶ習慣持たせるの難しくないかと心配になる。
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なおこのメタファーで言うと、あなた全然専門家とちゃうやんって人が専門家ってうたってメディア出だして、最初からフルスロットルでいいかげんなことばかり話してるケース、どんな分野であれ専門知識積み上げてきた先人に対する敬意欠いた純度100%の「ダークサイド専門家」ってやつだと思う。
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メディアの人たちも専門知識に敬意払ってくれる人ばかりじゃなく「自分たちの考えたシナリオに専門家っぽい権威だけ演出したい」みたいな人けっこういるので、そこに抵抗するのって労力使うし「それよりテキトーに空気読んでチヤホヤされた方が得」って妥協しはじめるとすぐダークサイドに落ちそう。
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スターウォーズに「フォースのダークサイドに落ちる」って表現ありますけど、日本のメディアに出る「専門家」が、最初出てきたときは自分の専門のことだけマジメに話していたはずなのに、気がつくと「専門家って看板使っていい加減なことばかり話す」ようになるのも一種のダークサイド落ちだと思う。
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IT関係のスキル全般の習得において「公式ドキュメントを読む習慣があるか否か」って地味にめちゃくちゃ大事なポイントで、習慣ない人って本当に全く読まないし、代わりになぜか微妙な入門書買ってきたり、微妙な技術記事を拾ってきたりして学習効率損ねがちみたいなところしばしば見かける。
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「本当に賢い人は難しい話を専門外の人にもわかりやすく説明できる」説、裏返すと「私が理解しにくい話をするのは話者が本当に賢い人ではないから」ってひどい責任転嫁であり、そんなこと言ってる間に理解できなかった話の前提知識から丁寧に説明してくれてる入門書の一冊でも読めばいいのにと思う。
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「わかりやすい話」ざっくり言うと、
1)受け手に求める前提知識
2)話自体の長さ
3)厳密さや発展性
のトレードオフを最適化する行為であり「専門外の人向けのわかりやすい話」が上手な賢い人、ある種の諦念で3)の部分ガンガン捨てて「わかった気にさせるのが上手い」って側面しばしばある。
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「本当に賢い人は難しい話を専門外の人にもわかりやすく説明できる」みたいなこと言ってる人たまにいますけど、「賢さ」にもいろいろあるし、例えば「難しいことの厳密性保ったままスキなく高速で議論できる」とかの方向の賢さを、この種の話する人は検知するセンスがないんだろうなと思う。
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個人的には、物理的だったり心理的な安全性確保された状態で健全に話しあえる状態こそが本性というやつじゃないかと思ってて、高ストレス下で多少何かやらかしても「大変だったねー」って思うだけだし、自分が付き合う人に対しては極力「安全な状態の本性」を出し合える間柄でいたいと思う。
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「相手の本性を見たければ○○をさせろ」ってストレス負荷かけること推奨する人たまにいるんですけど、「ストレス高めの環境こそが本性」って前提おかしくないかと思ってる。仕事だろうがプライベートだろうが、自分と付き合う相手は多くの状況でストレス高めな状態になりますって暗黙の表明では。
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お金だけでは買えない経験ってものがないわけじゃないけど、それはスポーツとか芸術とか仕事とか勉強とかに異常なレベルのエネルギー費やした結果得られるものくらいだと思うし、「異常なエネルギー費やしていい環境」というのはたいてい家族や税金で買われたものである感謝を忘れてはいけないと思う。
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逆に世界のどこに行ったとか、ちょっとした社会活動したとか、ちょっとした起業したとかいう意識高い系経験は全部純粋にお金だけでも買えるやつであり、このへんの領域で「お金だけでは買えない」のって、経験とかぬるい話じゃなくそれだけでドキュメンタリーのコンテンツになりかねないものくらいだ。
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自分が「面倒臭さの非対称性」って言ってる現象なんですけど、経営者でも行政でも、人に面倒くさいことさせるルール制定するだけの権力持ってる人ほど自分自身がその面倒くさいことする可能性が低いため、気軽に面倒くさいルールを導入して組織や社会の生産性を下げにかかるリスクが常に存在している。
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医療関係者が今「マジでたいへんな状況だからみんな気をつけて」って言ってるの、「自分が忙しくて嫌だから」とかじゃなくて「通常だったら助かるはずなのに助からないような人見るのが辛いから」って意味だと思ってたんですけど、前者の意味にしか認識できない人ふだんどんな意識で仕事してるんだ。
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日本に何千万人かはいるだろう「穏健な思想を持った政治に関心なくて投票しない人たち」の政治的影響力ゼロな一方で、その1000分の1程度の規模しかない、「数万人が同じ方向で熱心に政治にお金と時間ガンガン使う集団」がやべぇことを実現させるための政治的影響力は意外と大きかったりするのだ。
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投票とかも含めて「政治的なことを言ったりやったりすること」を嫌がる人少なからずいますけど、そういう姿勢って逆に「やべぇ政治活動する人たち」をのさばらせる原因になってる側面ある。まともな人が政治的にアクティブじゃないと相対的に「やべぇ政治活動」の持つ影響力が上がってしまうのだ。
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日本が好きで日本の少子化は何とかすべき、という主張はいいとして、なぜ一部のおじさま方たちがその対策を子育て支援バンバンやっていきましょうという方向じゃなく、若者とか女性とかLGBTとかの自己選択権制限しましょうって方向に行きがちなのかという点については前から不思議なとこである。
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本日私的に比較的緊急性の高い電話をしないといけなかったんですけど、auの通信障害のために電話が使えず、どうしたもんかと検討した最終手段として10年ぶりぐらいにskypeに課金してそこから先方の固定電話にかけてなんとかなった。古のインターネット知識で救われた感ある。
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あ、最初のツイートで「文科省がガイドラインで」って書きましたけど正確には最初の画像は環境省が定めたやつで、文科省もこの環境省のやつ紹介しつつ「これ参考に学校や地域でガイドライン定めなさい」って姿勢っぽいです。念のため。
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ちなみに「暑い時期は水分をこまめに補給しましょう」「スポーツドリンクを利用するとよいでしょう」と文科省の公式の文書で言及されてるので、昭和体質の先生にスポーツドリンクの持ち込み禁止って言われた場合もこれ根拠に交渉したいところである。
mext.go.jp/content/210528…