トダ(@_t0da_)さんの人気ツイート(古い順)

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蛮神の心臓が毎夜減る 職員、サーヴァント、外部犯 突き止めようと息巻くもマシュ達ははぐらかす 監視カメラも閲覧不可 なら私が!と張り込んだ 誰も保管庫に入らなかったが、夜が明け中を見たら減ってた 「何で…!」 霊体化? 考えながら窓を見ると 血まみれの口元が映っていた 「…私だったんだ」
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「ない…ない…」 マイルームに子供の霊 泣きながら何か探す 「大切なものでしょうか」 「一緒に探せば満足するかもしれません!」 マシュとベッドに その夜 「ない…」 来た 「ねぇ、何探してるの?」 尋ねるとゆっくり振り返る 「ないの…どこにも…私の せかい」 異聞帯で会った子供の顔だった
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サポートに出したサーヴァントが消え 1週間ほど経った頃、フレンドから手紙が 「この度はありがとう おかげで随分助かりました 皆喜んでいます 余った分をお返しします」 いくつかの素材が添えられて それを見たダヴィンチちゃんが零した 「残念だがもう戻らないだろう」 「これは彼の体の一部だ」
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半年ログインしてないフレンド 変わらないサポ欄 たまに見てたけど最近おかしい ログインないのにレベルが上がってる 今日見たら全員聖杯マーク 前なかったのに 「えっ」 て、画面の前で言ったら 皆一斉にこっち見た 目だけギロリと動かして すぐタスクキルしたよ 次の日見たらフレンドから消えてた
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虚数潜航中にムニエルの誕生日 「カルデアならパーティ出来たのに」 「気にすんな」 「パエリア君来たまえ!」 「ムニエルです…って」 レーションをフランス料理のように皿にちょこんと乗せ シャンパングラスに水を注ぐ所長 「いつかたらふくご馳走を食べさせてやるから、今日はこれで我慢なさい」
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「おっさんこの非常時になにやってんだよっ!」 口では怒っていても嬉しそうなムニエル レーションを丁寧にフォークとナイフで食べ 水を飲み干すと所長がうやうやしく継ぎ足した 「こんな誕生日も楽しいですね」 マシュが目を細めて笑う 異聞帯に向かうほんの僅かの穏やかな1日
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マシュが戦闘不能になり担いで帰還 ボーダーに来た所で敵に追いつかれた 「早く上がるんだ!」 間に合わない!背中のマシュが! 「くらえィ!情熱のゴッフパンチ!」 所長がダイブし敵を殴り なんと倒してしまった 「わりと強いじゃん」 「当然だぞチミィ …いざとなれば小娘2人くらい守れるわ!」
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「それよりホームズ、なにパイプなんぞふかしてる!」 「あなたなら簡単に倒せると分かっていたのですよ、ミスター!」 「…本当は結界もあるしあそこで戦わなくてもきっと平気だった」 「でも飛び出しちゃうんだね、彼はさ!」 こっそり話すダヴィンチちゃんの後ろで 所長は一際大きなくしゃみをした
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ケガレガミから金箱 鏡だ! 喜び開けると日記帳が 「○月○日 マスターとはぐれた 」 「○月△日 帰り道が分からない 頭が痛い 澱んだ空気に侵される」 「□月○日 体が重い 髪で前が見えない 帰りたい」 「?日 マスターみつけた」 「…あのケガレガミ しきりに叫んでた」 「あずたー あずたーって」
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バビロニアで戦ってた時 熱帯雨林の奥の奥でサラリーマンを見た 黒いスーツに眼鏡の 街中なら普通だったよ でもその時はどんな魔獣に逢った時より恐ろしかった 「見ない格好の方ですね、声をかけてみましょう」 マシュはこの異常さが分からない 引っ掴んで逃げたよ 「絶対やばい 絶対絶対やばいから」
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そういう 背筋が強張る程の違和感を感じる場面はそれから時々あった 「アナスタシアの村はずれ 礼装がなきゃ耐えられない猛吹雪の中 スーパーの袋をもって歩く女の人を見た」 「スカート膝丈だったんだよ? 幻覚かと思ったけど サーヴァントの皆も見たし足跡もあった …あれは何だったんだろうね」
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キャメロットの村近くの崖に揃えられた二足の靴 「まさかここから…」 でもここの人達のじゃない、これは 「私とマシュの靴だ」 私達のじゃない、なのに何故 靴の側に手紙 自分達では恐ろしくサーヴァントに読んでもらった 中は一言 「私たちは世界を救えませんでした」 崖下を覗く勇気はなかった
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「だめだったね」 「だめでしたね」 「攻め込んだけど皆全滅 立て直しも不可能」 「令呪のあった腕は千切られて」 「私も決戦の損傷で」 「あと一日もたないね、私達」 「はい」 「…無責任だよね、皆ごめん」 「マシュ、手 握ってくれる?」 「はい」 「じゃあ行きますか」 「はい、先輩」
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貧乏だった子供の頃 給食のない夏休みは 悪いと思いつつ近所の神社の饅頭を盗んで食ってた そんなある日 「ぼん」 柔らかいけど恐い声 「ぼんや ちぃと来てもらうわ ええこにしてたら食わへんで?」 「まぁ逃げるいうなら足の骨ぬいたるけど」 マスターになる10年前、酒呑童子に神隠しにされる話
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手を引かれ参道を登る 神様が怒ったんだ、と震えていると 「やけに細っこい腕やねぇ まあとりあえずこれでも食べよし」 桃を放られ片手でなんとか掴む 空腹に耐えかねかぶりついた 「ふふ 皮もむかんでまぁ」 コロコロと笑う彼女に連れていかれ いつのまにか神社についていた でもどこか違うような…
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ドサドサ こんもりと盛られたのは生魚 「食べよし」 「…焼かないと食べらんないよ」 「そうなん?なんぎやねー」 頭から生魚をバリバリ食べながら 彼女は魚を丸焼きにした 外は焦げ焦げ 中は生 「…いただきます」 (絶対人間でも神様でもない!よーかい、おばけ きっと食べられちゃうんだ!)
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「かわいそうに 食わせてもろてないんやねぇ」 「…」 「お母はんと2人なんやろ?甲斐性なしやねぇ」 難しい言葉、でも母さんをバカにされた気がして言い返した 「あらぁ 立派やわぁ偉いなあ」 「偉い子にはご褒美や」 出されたのは血の光る生肉だった 「ぼんは刀使えへんから、先に切ったったわぁ」
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「肉も焼かないと…」 「生で平気や あんの牛女、バクバク食べてピンピンしとったさかい」 口に入れた肉は生臭かった 肉を食わせられる日が何日か続いた頃 「まぁそろそろ頃合いやね」 「ぼん ほなまた」 気がつくと見知らぬ道路にいた 交番に駆け込む 3日しか経っていないつもりが1ヶ月経っていた
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お巡りさんに話すが信じてもらえない 「本当だって!神社の女の人に!」 「…いいかい藤丸君 君が行方不明の間にその神社の川で大雨から鉄砲水…洪水が起きた」 「君の◯◯町は巻き込まれて壊滅してしまったんだ」 家はぐちゃぐちゃに壊れていた 母さんの遺体はどんなに探しても見つからなかった
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遠方の爺ちゃん婆ちゃんに引き取られて、多少生活はマシになった 三食食べて、服もきれい 友達もできた 高校生になったある日 「藤丸、献血いこーぜ!」 「お菓子とジュース飲み放題らしい!皆行くってよ!」 三食食べても相変わらず腹ペコだった俺は、お菓子目当てに献血に そして、カルデアにきた
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間も無くアサシン、酒呑童子が来た 驚いたよ 「あー!あの時の!」 「…旦那はんうちに会ったことあるん?」 違う…? マシュ達にも言われた 酒呑童子が戦争もなく単独で俺の前に現れるなんてありえない 他人の空似だろうって 疑問はあったが 人理修復も一緒に頑張った 絆もどんどん上がっていった
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強いし頼りになる! ついに絆が10になった 「旦那はん、ほれ」 礼装をくれた 「ありがとう、酒呑童子」 長いようで短かったなぁ 受け取ろうと差し出した手をぎゅうと掴まれた 「あぁ あの頃よりは太ぉなったねえ 頑張ったなぁ 偉いなぁ 大きゅうなったなぁ ぼん」
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結局俺は彼女を問い詰めなかった 酒呑童子は大切なサーヴァント、信頼してる それは何があっても変わらない でもあの洪水は?町を壊したのは? 聞けない、だって答えはわかってる きっと世界を取り戻しても母さんの遺体は見つからない あの肉が何だったのか、きっと俺はもう知ってるんだ おわり
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マシュが怪我し、背負った ナイチンゲール達と合流すれば治療が 姿が見える 「おーい!マシュが!」 パン 乾いた音 マシュの頭を婦長が撃ち抜いた 「…な、何を!?」 「あなたの精神を蝕む雑菌を消毒しました」 「まだ分からないの?彼女はカルデア待機でしょう」 マシュの死体はどこにもなかった
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帰還したが背中が痛い、フラフラする 「…まだ感染しているようですね」 消毒槽を取り出し俺を投げ入れた ガボガボ! 「殺菌完了、これでもう大丈夫」 ゲホ 死ぬかと思った、でも体が軽いや あとから検査したら背中から大量に内出血し急速に治った跡があったらしい あのまま休んでたらしんでたかな