トダ(@_t0da_)さんの人気ツイート(新しい順)

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カルデアベースで感染症が蔓延 皮膚が壊死、脳を侵され 呻きながら食べ物を探す 人間は、俺だけ発症しなかった 「おぉうー あぁー」 「ほら所長 こぼしてるよ」 「あぁうぅー」 「マシュ 縛ってごめん 」 「おうぅー」 「きっと異聞帯とか解決したら皆治るんだ!」 「そうだよね?」 「あぁあーう」
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目がさめると誰もいなかった 部屋も食堂も空っぽ 「まさか大奥みたいに攫われて…!」 人っ子一人いないカルデアベースを走る 「おーい!おーい!」 … 「我々を知覚出来ないようだ」 「何らかの攻撃、認識阻害かも」 「おーい!みんな!」 「…先輩 みんなここにいます」 「マシュ!どこだ!」
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それ以来決まりが出来た 「残り令呪を数える敵が来たら戦わず速やかに離脱する」 「戦闘が避けられない場合は日付をまたぐまで長引かせるか、嘘の残数を口にする」 最後に 「残り令呪を執拗に気にする味方サーヴァントには注意すること 年老いた猫が化けているかもしれないから」 猫と茶釜の蓋より
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強い敵にあった 会うたび令呪を1画ずつ使った 「あとふたつ」 「あとひとつ」 「これがさいご」 使うたび呟き消える 4回目が来た 「もう無いねぇ!!」 ニタニタと近寄る 丁度日付が変わった! 1画で宝具を打つと倒れ動かなくなり 腹の中から骨、骨 「こうやって数多のマスターを食ってきたんだな」
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特異点を修復した時も聞こえた 実はカルデアでもたまに聞こえる 「いーなー」 「いーいなー」 でもなんの実害もないんだよね それがなにより怖い もし私やマシュがしんでしまったら 生きて進んでいく誰かを 呪うことすらできず 「いーなー」 と羨むことしか出来ない何かに なってしまうんじゃ、と
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人理修復を進めるうち 強敵が分かるようになった なんでかって びっしり纏わりついてんの 倒された私やマシュ達が沢山 キャメロットの騎士達なんか姿が見えないくらい覆われてた 別に害もなければ益も無かったけど 勝った時彼らがいっせいに 「「「いーーなーーー」」」 って叫んだのは流石に怖かった
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執拗に1人の職員に話しかけられた 「僕は昔から君を知ってるんだ」 勿論国籍も違う他人 「子供の頃からね」 半分無視していた ある日マイルームに戻ると赤いランドセル 中の教科書の名前が見えた [3年2組 ふじまる りつか] 小学生の時不審者に盗まれていた 探しても職員名簿に彼の名前はなかった
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「各自詠唱は?」 「〇〇〇による福音書第△節までです!」 「こっちは〇〇経半分くらいまで!」 「聖水は!」「塩と酒!」 結局追い出された 寂しい 寂しい 「あ」 あそこのカルデアはマスターの魂がからっぽだ もう一年はかえってないみたい 「あそこなら、きっと」 「私のカルデアになってくれる」
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カルデアに戻ったらいきなり罵倒され叩かれた 「出てけ!」 「出て行きなさい!」 マシュも泣きながら叩く 「…どうして?」 「あなたはここにいてはいけません!」 カルデアは私の家なのに…皆家族同然なのに… 「いいえ、ここはあなたのカルデアではないんです!」 「先輩の体から、出て行って!」
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それきり出てこなかったが 時折マシュの酷い怪我が戻る頃には治っていた 「代わってくれているのでしょうか」 敵の宝具の熱線 盾を構えたが耐えられない! 横から一緒に支えてくれた人がいて 気づくと熱は消えていた 「きっとあれが最後だと思います」 「安心して下さい 守りぬきます 先輩も、私も」
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手だけの幽霊が出る 岩の隙間、ベッドの下 探すような動きをし消える 無害だが俺にしか見えない 「ちょっと不気味…」 攻撃がきた時、その手に引っ張られ助かった 手の感触に覚えがあった 次の日瓦礫から手が そっと握ると静かに消えた 「どこかの俺が手を握れなかったんだね」 「ごめん、マシュ」
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記録用カメラ 試しにマイルームで撮ろうとしたら 背後にびっしりと黄色い顔認識の枠 「うひゃあ!」 誰もいない …霊体化? 「出てきて!」 サーヴァントがぞろぞろ 「もう驚かせないで!」 10騎を超えた頃から寒気がした こんなに?私に内緒で何のために? 結局35騎もいた カメラは次の日壊れた
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まさにもて遊んでいた 骨も抜かず食い散らかし ただ私に石を投げた人達は全員 生皮を剥がされ広場に積まれていた 「…仇討ちとかじゃないんだと思う」 「はい きっと」 でも、彼女は私達を彼女なりに大切に思っている そう思ったから責めなかった 鬼は2人の憂いた顔を見て一層笑い 笑い声だけが響いた
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訪れた村で石を投げられた 「よそ者!鬼!」 武装しなかったマシュも私も怪我を 「うちはほんまの鬼やからええけど かわいそやねぇ」 ケタケタと酒呑童子 明日また行こう… 次の朝村は滅んでた 所々血溜りと肉 笑い声が響く 「あんな鬼、鬼いわれたら そら鬼らしいとこ少しは見せなあかんよねぇ?」
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ボーダーに戻ると 所長が全く違う人だった 「おかえり」 並行世界?早く戻らないと! 「このままで良いんじゃない?」 繰り返し聞かれた 「いーえ!所長は太ってて偉そうで変に常識人なあの人じゃないと駄目!」 飛び出し暫くすると見慣れたボーダー 「遅い!」 怒る所長のお腹を2人でモニモニ押した
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帰還したが背中が痛い、フラフラする 「…まだ感染しているようですね」 消毒槽を取り出し俺を投げ入れた ガボガボ! 「殺菌完了、これでもう大丈夫」 ゲホ 死ぬかと思った、でも体が軽いや あとから検査したら背中から大量に内出血し急速に治った跡があったらしい あのまま休んでたらしんでたかな
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マシュが怪我し、背負った ナイチンゲール達と合流すれば治療が 姿が見える 「おーい!マシュが!」 パン 乾いた音 マシュの頭を婦長が撃ち抜いた 「…な、何を!?」 「あなたの精神を蝕む雑菌を消毒しました」 「まだ分からないの?彼女はカルデア待機でしょう」 マシュの死体はどこにもなかった
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結局俺は彼女を問い詰めなかった 酒呑童子は大切なサーヴァント、信頼してる それは何があっても変わらない でもあの洪水は?町を壊したのは? 聞けない、だって答えはわかってる きっと世界を取り戻しても母さんの遺体は見つからない あの肉が何だったのか、きっと俺はもう知ってるんだ おわり
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強いし頼りになる! ついに絆が10になった 「旦那はん、ほれ」 礼装をくれた 「ありがとう、酒呑童子」 長いようで短かったなぁ 受け取ろうと差し出した手をぎゅうと掴まれた 「あぁ あの頃よりは太ぉなったねえ 頑張ったなぁ 偉いなぁ 大きゅうなったなぁ ぼん」
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間も無くアサシン、酒呑童子が来た 驚いたよ 「あー!あの時の!」 「…旦那はんうちに会ったことあるん?」 違う…? マシュ達にも言われた 酒呑童子が戦争もなく単独で俺の前に現れるなんてありえない 他人の空似だろうって 疑問はあったが 人理修復も一緒に頑張った 絆もどんどん上がっていった
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遠方の爺ちゃん婆ちゃんに引き取られて、多少生活はマシになった 三食食べて、服もきれい 友達もできた 高校生になったある日 「藤丸、献血いこーぜ!」 「お菓子とジュース飲み放題らしい!皆行くってよ!」 三食食べても相変わらず腹ペコだった俺は、お菓子目当てに献血に そして、カルデアにきた
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お巡りさんに話すが信じてもらえない 「本当だって!神社の女の人に!」 「…いいかい藤丸君 君が行方不明の間にその神社の川で大雨から鉄砲水…洪水が起きた」 「君の◯◯町は巻き込まれて壊滅してしまったんだ」 家はぐちゃぐちゃに壊れていた 母さんの遺体はどんなに探しても見つからなかった
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「肉も焼かないと…」 「生で平気や あんの牛女、バクバク食べてピンピンしとったさかい」 口に入れた肉は生臭かった 肉を食わせられる日が何日か続いた頃 「まぁそろそろ頃合いやね」 「ぼん ほなまた」 気がつくと見知らぬ道路にいた 交番に駆け込む 3日しか経っていないつもりが1ヶ月経っていた
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「かわいそうに 食わせてもろてないんやねぇ」 「…」 「お母はんと2人なんやろ?甲斐性なしやねぇ」 難しい言葉、でも母さんをバカにされた気がして言い返した 「あらぁ 立派やわぁ偉いなあ」 「偉い子にはご褒美や」 出されたのは血の光る生肉だった 「ぼんは刀使えへんから、先に切ったったわぁ」
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ドサドサ こんもりと盛られたのは生魚 「食べよし」 「…焼かないと食べらんないよ」 「そうなん?なんぎやねー」 頭から生魚をバリバリ食べながら 彼女は魚を丸焼きにした 外は焦げ焦げ 中は生 「…いただきます」 (絶対人間でも神様でもない!よーかい、おばけ きっと食べられちゃうんだ!)