トダ(@_t0da_)さんの人気ツイート(新しい順)

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退去しなかったドラコー 藤丸は世界を守る為契約を続けた 最期の時 「今まで令呪で縛っててごめんね…令呪を持って命ずる…自由に生きて…でも、都市を滅ぼしたりはしないでね…」 「…もとより貴様の令呪の拘束力で余を縛れるわけなかろうに」 『自由に生きたからこそ、貴様と共に生きたのだ』
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ママにお兄さんの話をするとアルバムを 「お兄さんってこの人?」 「そう!髪が白と黒のくるくるの人!」 「そっか…」 「誰?」 「友達かな」 「しんじゃったの?」 「何で言えばいいかな 難しいね、色々助けてくれたんだよ」 「わたしのことも!」 「そうだね、ああ見えて面倒見よかったからなあ」
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川で溺れた 目覚めると目の前にお兄さん 「ここどこ?」 「地獄と現世の間です、あなたが早く来すぎるとお母様が悲しみます」 「ママのとこ帰りたい」 「手を繋いで、振り返らぬよう」 後ろからおいでって声がしたけどお兄さんにしがみ付いた … 「ゲホッ」 「よかった…!」 藤丸立香は娘を抱きしめた
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「道満あっち見てみようよ!」 「いやそっちは獄卒が、ああもう仕方ありませんな!」 「あっちは何!」 「あちちちち!早く行ってくだされ龍が!龍が来てるので!!」 「寒いねー」 「ガチガチもう拙僧の服着なされガチガチ」 「地獄結構楽しいね!紅閻魔にも会いたい!」 「…当分来ないでくだされ」
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母が急逝 「母さん!」 その晩夢 ボロボロの着物の男 「貴方のお母様と地獄に参りましたが、暴れて手がつけられませぬ、こんなじゃじゃ馬お返し申し上げます、次はもっとヨボヨボになってから来いとお伝えくだされ」 病院から電話 「信じられませんがお母様の心拍が戻りました…」 『まだ早すぎる』
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「お父さん…あのミサンガ千切れてから皆変なんだ…」 「そうか、お父さん少し話してくるから」 そう言い向こうの部屋に … 「虐められてました」 「全員傀儡化はやりすぎ 十分だろ?息子も怖がってる」 「仕方ありませんなあ」 … 「もう大丈夫だから」 「誰と話してたの?」 「んーミサンガ、かな」
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父から白と黒のミサンガを 「お守りだ」 学校で見つかった 「藤丸の癖に!」 「いーけないんだ!」 「没収です」 引っ張られたミサンガが千切れて 1本ずつ皆の口に入った … 「おはよう!」 あれから学校生活は快適 でもなんか違和感が…皆人形みたい 「「「そうですとも!拙僧の傀儡ですからな」」」
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「あの男…不自然にぶつかろうとしてる、その前に…!」 「ピピー悪事判定です」 「何ーーー?!こうなったら拙僧がぶつかりますぞ!ドーン!!」 「わっ、ふっとんだ、すごいドーマン」 … 「基本カウンターしか出来ないの疲れますな…」 「ドーマン正義の味方みたい!」 「…初めて言われましたよ」
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「道満…私に何かあったら娘を頼むね…」 「お任せを」 「ただ…絶対悪い事はしちゃダメ」 「…え?」 …… トラックが突っ込む 「フンっ!」 片手で止める 「ドーマン凄い!」 (正当防衛…悪事ではない) 悪口言った同級生を病院送り (呪詛返し、悪事ではない… ああ、悪い事しないの疲れまする!)
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「聖杯戦争を勝ちたいですか?」 「ううん、ママは戦いをとめてっていってた」 「それで何故拙僧を?」 「どーまんは、たさいだから何でもできるって!」 「…そうですか、そうですか お母様は?」 「びょーいん、体よわいの」 「…今すぐ、いえ、すぐ戦いを止め見舞いにいきましょう」 「うん!」
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「安倍晴明では!?」 「晴明を喚んだ筈」 「…ハァ」 道満は大抵晴明召喚の失敗で喚ばれる だから魔術師は大抵殺した … 「今度もですか」 喚ばれた先には少女 「どーまんだよね?ママが言ってた人とそっくり!」 握りしめるのはバレンタインのお返し 「はい、拙僧が道満にて、なんなりとマスター」
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道満が膨れ顔 「なーに怒ってんの?」 「怒っておりませぬ!拙僧の絆が13になった暁の石30個で…あろうことか他のアルターエゴを喚ぼうとするなど…シクシク」 「…ほら、来なかったから、ね」 「拙僧の呪でございます〜ピロピロ」 「それ洒落んなんないから!」 「アルターエゴは拙僧だけで充分!」
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「何かしたな?」 「…少し悪い夢をみせてるだけ それだけよ?」 「今すぐ起こして」 「だってマスターのこと悪く言うんですもの」 「パパとママ平気?」 「平気だよ、ごめんな」 … 「藤丸さんの所行ってきなさい」 「いいの!やったー!」 あれ以来パパとママは優しい まるで、人が変わったみたいだ
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隣の老人、藤丸 一人暮らしなのに話し声 … ある日うちの子が藤丸宅に入り浸ってると判明 「あんな変な老人の所行くな!」 「えー楽しい話してくれるよ」 「ダメだ!」 苦情を入れた 「これで安心だ」 … 「藤丸じいちゃん、パパとママが起きないんだ」 「…お前達何かしたか?」 「「「何も?」」」
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「今までの優しい叔父さんはぜーんぶ作り物でした!いかがでしたか?マイマスター?」 「…それでも今の私がいるのは叔父さんのおかげ、ありがとう」 「…もう叔父とは呼びなさるな」 「うん、分かった道満」 … 「宝具お願い、叔父さん!」 「だから叔父と呼ぶなと言うのに!ああもう手のかかる!」
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私は母の弟の叔父に育てられた 父と離婚した母が早死に 叔父は「占いのような」仕事をしてた 母に似てない、黒髪の叔父 不自由せず育ったのは叔父のおかげ … 「霊基パターン、アルターエゴ!」 召喚された長身の男、髪型も服も違うけど間違いない 「叔父さん…」 叔父は見た事ない、歪な笑顔で笑った
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「監督優しいけどさ、監督っぽくないよな!」 「髪長いし、ピアスも!爪塗ってるし!」 「でも教え方上手いってパパもママも言ってた!」 … 「流石教えてただけあるね」 「ンン、頼みがあると言われ来てみれば…まさかサッカーの監督をしろと仰せになるとは…」 「これからも息子をよろしく、道満」
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サッカークラブに入ってる 監督が怖い 怒鳴ったり叩いたり 親の前ではニコニコ … ある日勇気を出しパパに相談 「知り合いに経験者いるから、頼んでみる」 監督はすぐ変わった 新しい監督は優しい …でもなんか変な喋りなんだよな 「上手いですぞ〜パスして!」 「藤丸君いいですな〜」 『蘆屋先生』
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「表向きは真っ当でしたし、信者もみな信仰心篤く良き人でしたのに…」 「行方不明者続出で騒ぎになってたし 勧誘禁止の所で勧誘しちゃダメでしょ」 「まったくめちゃくちゃですぅ まあ私は見て見ぬふりしますけど」 「母もおいたはダメだと思う、めっ」 「余も同意見だな」 「…なんで皆いるの!?」
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今流行りの宗教団体 大学でも勧誘の注意喚起 教祖はキレイな女の人らしい 「ママ、怖いねー」 「…」 ママはどこかへ電話し始めた 「…もしもし、キアラさんに繋いで、藤丸立香と言えば分かります …久しぶり 単独顕現であんまやりすぎるとアンデルセンとか呼ぶからね」 後日団体は縮小を発表した
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「パパのママは人魚だったの?」 ママに言ったら笑われた でもパパに聞いたら 「ママには秘密だが、パパにはママが何人かいてな、そのうちの1人が海に、今もいるとは思わなかったけど…」 「…修羅場?」 「違う違う!育ての親だよ 血の繋がらない姉もいた」 「パパやば…」 「ヤバくないから!」
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海水浴で溺れた パニック その時 「こっち」 女の子に手を引かれ助かった 「ゲホッ、ありがと」 「…海を嫌いにならないで、嫌われると、母は悲しい」 「?」 … 「大丈夫か!?」 パパに話を 「…そうか」 海に向かってパパは叫ぶ 「ありがとう!母さーーん!」 …私のおばあちゃん、人魚だったの?
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「マスター、いや 藤丸立香よ 怠惰でも汚濁に染まってもなかったが、貴様の最期は…味がよくわからなかった 何故だ?きちんと看取るはずだったのに そのために居続けたのに この世界など全て食らってしまおうか、でも いや、もうよい、もう、よいのだ」 ドラコーは静かに単独顕現をやめた
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「余は帰らん!食べ足りん!」 退去しなかったドラコー 「酒をもて!」 「ほどほどにね」 … 「ハンバーグがよい!」 「了解〜」 … 「お昼作るね」 「さっき食べたぞ?」 … 「粥である、余が作ったのだ!」 「…誰?」 … 「容体が悪化し…今夜にも…」 「…」 … 「…貴様のいない世界は味気ない」
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全て終わりサーヴァントは退去、日常へ 「マシュと買い物!」 「ショッピング楽しみです」 「うむ、余も楽しみだ!」 「…あれ?」 「ドラコーさん?何故ここに」 「単独顕現」 「いや理屈ではなく」 「余はまだまだ食べ足りん!帰らんぞ!」 「そんなフードファイターみたいな…」 『獣のいる日常』