226
大規模接種センターの実働と、その規模への落胆を見るに、日本がバブル崩壊以降、国家の全力を心の底から傾けて削ぎ落とし続けてきた公的セクターの力は、有事の為の備えであったことがよく分かる。米百俵の喩えの好きな元宰相によって、日本の米百俵は完全に、永久に、喪われてしまった。
227
「自殺対策にアイドルのポスター貼るより、今死にそうな人に当座の10万渡した方が救われる命は多い」というのは持論です。
228
これを言うと「不正にもらうやつをどうするのか」「一度貰ってもまた金がなくなったら死にたくなる」「ざいげんはどうする」と毎回毎回毎回毎回ご指摘が来ますが、アイドルのポスターに「いのち、大事に!」って言われて自殺を思いとどまってから来てくれ。
229
ウマ娘の攻略サイトを色々見ていると「5%の失敗率でも10回挑戦すれば50%失敗すると言うことなので~」という記述を見た。
「同様に確からしい」ということは5%の失敗率なら10回目の挑戦でも5%しか失敗しないのだが、確率というのはやはり直感的には理解しにくいのだと再認識した。
230
231
押井守、最後の最後に「実は押井守という映画監督は存在していなかったのではないか?」という映画を撮って欲しい。乙一や関係者に「押井守って?」って新人プロデューサーが訪ねて回るんだけど、まるで手がかりがない。あちこち回り、「押井守は俺たちに何を見せたかったんだろうな」と立ち食いそばを
232
手がかりを集めて最後にたどりついた無人の部屋には、あんぱんの空き袋が散乱していて、古臭いブラウン管のテレビではwizardryのEDが流れている。今まで誰かそこにいた気配があるのに、誰もいない。バセットハウンドの瞳だけが、全てを見つめている。
233
「ドラえもーん! ジャイアンが虐めるんだ!」
「はい、これ」
「……これは?」
「ICレコーダーと監視カメラ。それから教育委員会の連絡先。こっちは地元選出国会議員の名刺で、これはヤメ検の弁護士の電話番号。で、これが裁判費用としての当座の200万円。他に欲しいものは?」
「……ない、です」
234
実は驚くべきことに、多くのファンタジー作家は異世界に行ってないし、ミステリー作家は人を殺していないし、SF作家は文明を滅ぼしていないんですよ。飲兵衛作家は飲み倒してますが。 twitter.com/m_mysteriousmo…
235
あるエンジニアが地獄に落ちると、鬼が教えてくれた。
「地獄の箸が長くて食べにくいんだ」
「折ればいいのでは?」
「だから、箸には何よりも硬い素材が使われている」
「炎熱地獄と極寒地獄で脆くできないかな?」
「それでも折れない箸だ」
彼はその箸を集めて軌道エレベーターを作り極楽へ行った。
237
某党が「どのワクチンが一番効くか分からない段階で色々契約したのはダメ」って言ってたけど、どのワクチンが効くのか分からないから色々調達するし、余ったら余ったで他国の支援に使えるんだから、ワクチンを調達しておくのは正解だよな……自国産ワクチンがあっても、買っておくべきだったと思う。
238
全ての文物を破壊し、知識人を虐殺したポルポトのカンボジアでは、「クメールルージュ以前のカンボジア文学」も「カンボジア料理」さえも記録が散逸し、他国に残っていた数少ない資料から再建する有様になっているわけで、このことは肝に銘じなければならない。
239
なろう系と呼ばれるライトノベル群がまだノベルスと棚を取り合っている頃、私はあちこちに行った。岡山のブックランドあきば高島店もそうだし、岩手のエムズエクスポもそうだ。今でこそ「異世界系は多過ぎる」と言われているが、往時はまだ未開拓の、活気ある、そういう市場だった。
240
「オレ、この戦争が終わったら……」
「終わったら?」
「故郷に帰ってさ」
「いいじゃん」
「薔薇の……」
「薔薇の?」
「薔薇の花に沢口靖子の細胞とG細胞を組み込んで培養するんだ」
「やめろ」
241
金魚の例が有名なんだけど、「従順な個体」や「家畜化可能性の高い個体」を1000年くらい掛けて交配しても、フナと交雑すると一発でフナに戻るらしい。品種改良は「坂道でボールを押し上げ続けている」ようなものらしいので、なかなか困難が大きいのだとか。
242
寿司はなぜ小さくなったのか。江戸末期にはあれほど大きかった寿司が一口サイズになったのは、ベルクマンの法則が関係している。「同じ種でも寒冷な地域に生息するものほど体重が大きく、大型の種ほど寒冷な地域に生息する」気温上昇によって、寿司は縮んだのだ。(民明書房『すし/不都合な真実』)
243
「ミヤネはなんで失脚しないんだろう」とずっと思っていたのだが、以前乗ったタクシーの運転手が「宮根さんはとにかく局の人に優しいし、配慮する。タクシーに同乗しても気配りを忘れない」という話をしていて、「なるほどなぁ」と思った。(故人の感想です
244
ワクチン希釈忘れの件で「看護師がうっかり希釈し忘れた」ことに衝撃を受けている人がいるけれども、大切なのは「うっかり忘れることのできないシステムの構築」である。
245
スマート貞操帯をハッキングされ身代金を要求される事態が発生、被害者男性は「デジタルのものは信用できない」と語る - GIGAZINE
攻殻機動隊っぽい gigazine.net/news/20210201-…
246
尾身先生外しを見て、「なろうの追放系って本当にあるんやな……」って思った
247
飲食店でおひたし食べて意識を失う…実は猛毒の「トリカブト」 #ldnews news.livedoor.com/article/detail…
248
「エルフの森を焼きたいが、人為的に焼くと外交問題になる」と判断した編集者が、エルフの森の外縁部にユーカリを植樹する物語
249
やはり芸能人や歌舞伎役者が「私は打ちました」「僕も」「私も」「私も」
「拙者も」「それがしも」「吾も」「私も」「ちくわ大明神」「オレも」「私も」
「みんなで打とう、新型コロナワクチン」
「政府広報でした」
っていうCM流さないとダメだよ
250
「門外漢だからこそ正鵠を射ることができる」というファンタジーをこの国は信じすぎたんだろうと思う。