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これまでお会いした看護学生さん、明日試験ですね、ご飯は食べましたか、うちではとんかつの大きいのを食べました。
病棟で訪問で出会ったあなたは一生懸命が白衣を着て歩いているような、真摯で誠実で努力家の学生さんでした、4歳も「がんばって」と言っています、何も問題ないです、きっと大丈夫。
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柿が大好きでこの季節にはよく食べるんですけれど元々里山育ちで柿は庭のその辺に沢山生えているから好き放題採って食べなさいという子供時代を過ごしていただけに、スーパーで柿を手に取ると
「柿を..買って食べるなんて」
と言う斜陽の没落貴族みたいな気持ちになって軽く面倒臭い秋です。
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13歳の頃私には「この物語の言葉はずっと昔のものだけれど今日の自分に向って書かれたものだ」と思う本がいくつもあって、それは30年を経た今でも全然変わらないしそれで息子にも「本棚の本、読んでいいよ」と言っているのであって、それはカバーのすり切れた古本であるけれど私の血肉であるのです。
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この暑さと乾燥で埃っぽくなってしまったベランダを少しだけ掃除しようと思って、お掃除用の小さな盥に水をはってベランダに置いた3分後
昨日幼稚園で水遊びをしている園児をじっと見つめていたウチの3歳が、とてもいい笑顔で着衣のまま盥の中にお尻を押し込んだ。
今年も冷やし幼児始めました。
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息子の担任の先生が国語教師で、その人から電話があった日に
『山月記』の李徴と『こころ』の先生、どちらに共感します?
更級日記と蜻蛉日記どっちが好き?
志村ふくみ派?向田邦子派?
そう聞きたい気持ちをグッと堪えて「いつもお世話になっております」と挨拶した私。好きな教科は国語。
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ひとりひとりに幸福があるように、ひとりひとりに空気のように掴めない哀しみがあって、私の今の哀しみは娘の紙オムツを洗濯機で回した事で、3歳半でまだ紙オムツかよと言う事はさておいて、洗濯槽の中で死んだ給水ポリマーと白くなった黒いTシャツと
「②ッタンガイレテアゲタヨ!」
犯人の笑顔
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岡山県の皆様に置かれましては、銘菓『大手まんぢゅう』が大変に可愛らしい小ぶりな姿、京菓子に負けない上品なこし餡、そして備前米で作った甘酒と小麦粉を練って作った薄皮にそっと包んだ世にも美味な菓子だと私にもっと早く教えてほしかった。大手饅頭伊部屋に永遠の栄あれ(とてもおいしいです
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首の痛みに耐えかねて受診した整形外科でレントゲンを撮り、そこに帯同した娘②が私の傍らでひたすら
「コッミテヨ!」
「ジョージュダッタネエ」
「エラカッタネエ」
「アトデジューシュカイニイコーネ!」
私が娘②のレントゲン撮影に際して使う台詞すべてを完コピで叫んでRTさんに笑われました。
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とにかくこの秋の4歳は真剣で「運動会、見に来てね」「みんなできてね」「アタシ走るからね」と家族どころか主治医まで誘いそうな勢いで、酸素をつけてマットを前転する心疾患児なんて学会でスライド上映してもらいなさいなと思うのは、かつて運動会が嫌いすぎて園庭の隅でしくしく泣いていた私です。
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先日誕生日だった娘①の誕生会を土曜日に開催するので
「お寿司頼もう、どれがいいか娘①ちゃん選んで」
そう伝えて宅配のお寿司のチラシを娘①に渡し、遠慮勝ちにじゃああたしコレ…と指さしたのが小さな助六の桶だったので、明日は銀座久兵衛でトロとイクラとウニを山盛りにした桶を頼みます。
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医療的ケア児娘②の幼稚園入園、幼稚園側は可能な限り受け入れたいが看護師が手配できていないという現状でもしこのまま4月入園を敢行した場合、母子同伴通園になるという痛み分け膠着状態である事を評した主治医の一言が
「そんなん幼稚園の意味ないやないか」
ですね、神様なんとかしてくれさい。
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娘の大切なお友達が天国に引っ越しをして、いのちは突然姿を隠してしまうとどうしてこんなに哀しいのかあんなに頑張っていた子なのにねと思う。私は完全なる他人だけど心臓を肝臓みたいに切って分けられたらどんなにいいだろうと何度も思ったあの子、娘が起きたらあの子は天国に行ったよと伝えないと。
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今日紀伊水道を震源にした地震のあったその時は丁度3歳を送り出す直前の玄関で、突然の事に慌てた私は「娘ちゃん地震!」と大声を出したのですよね、そうしたら3歳は
「さわがないでよー」
と言いながら私の手を握って悠然とドアを開けてくれて私このひとに一生について行こうと思ったのです。
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このツイートをした時期に、妊娠初期から中期だった母達がいよいよ出産の時期を迎え始めました。今もまた1人この世界に。
世界はあの頃からあまり変わることなく未だ混沌の中、それでも時は満ち人は生まれるという意外と当たり前じゃない事が今日も起きる事を奇跡と呼ぶと思っています。
個人的に。 twitter.com/3h4m1/status/1…
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3年前娘の術前説明で「自発呼吸はしてるだけで偉い」という人間の実存を根底から肯定する名言を発した執刀医が今回の術前最後の外来で、術後まま起きる胸水が抜けず長期ICUに留め置かれる事態について言った言葉が
「止まらない胸水はありません、いつか必ず止まります」
娘はこの先生が凄く好き。
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初登園の日の事を書きました。
まだ緊張している娘ですが、園庭に滑り台があって水遊びも出来てお友達がたくさんいるあの場所はTDLとUSJが両方くっついた場所みたいな所だろうなと思います。
ひとりでたびに。(クララは5月の荒野に立つ・終)|きなこ @3h4m1 #note note.com/6016/n/nc56f38…
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雨のせいか寝過ごした息子が朝食を喰む時間も惜しい。そうだ、今こそあの伝説のアイテム・食パンをくわえて学校へ走る千載一遇の契機とか言い出したんですが、生憎朝ごはんはおむすびで
傘
おむすび
カーキ色のハーフパンツ
坊主に近い短髪
4アイテムを揃えたら痩せた山下清画伯になった。
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湯舟に小さな柚子がふたつぷかぷか浮かんでいるのを見た4歳がキッチンの果物カゴの温州みかん5個とレモンをひとつ、つまり家中の柑橘類を全部お湯に放り込んで
「ぜんぶきいろい!」
『正答を導き出し我を褒め称えよ』という顔でいるのを誰が叱れようかと言うことで今日はみかん風呂。
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小学校の新学期、私には各登校班の班長が下級生を従えて
『俺は俺の責務を全うする、ここにいる者は誰も死なせない!』
そう叫びながら登校班旗を振る姿しか見えて来ないし、何なら小6のうちの息子はそう言ってみんなと登校するそうです。
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昨日の夕方ちらちらと小雪が降り始めてそれがほんのりつもったのを、そろばん教室から戻った真ん中の娘がひと握りの雪玉に、塾から帰った上の息子がおにぎり程の塊にして持ち帰り、末の妹は雪を見たことがないからと、お椀に入れて冷凍庫に仕舞った朝、すごく宮沢賢治、あめゆぢゆとてちてけんじや。
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勤めていた会社をやめた次の日、思いつきで普通電車を乗り継いで香川に行った。初めての高松の街、うどんを食べていてふと、自分1人なら何処でも生きていけるんじゃないかと思った。今その認識と世の中は変わってしまったけど、あの日の無職の自分の事は今も割と好きだなと思う。多分15年間の今日。
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かの2歳君の事故は私の実家が富山であるので、あの川あの海とそれが分かって一層哀しく、幼子の魂が安らかにあるよう祈っていますが、2歳とは病気で色々の発達が遅れている子さえ制御不能なもので、ウチの4歳が2歳の時は入院中点滴ルートを己が手で引き抜き輸液ポンプの停止ボタンを連打してました