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第一話で炭治郎から直で炭を買ってた街の人々は、早くに父親に死なれ、女手一つで大世帯を守っている竈門家を支えてやろうの意味で、わざわざ炭治郎に声をかけ、卸に持ってく前にみんな買い付けて竈門家を助けていたのだ。
炭治郎があんなに自己犠牲的なのは、その匿名の恩を知っていたからだろう。
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なまじ炭が日々のライフラインであったからこそ、中抜き構造が完璧になっていた炭焼きにおいて、炭治郎が第一話で問屋に行く前に直接取引で炭を捌いてしまっているのは、これはもう、地元の人達が申し合わせてたのだろう。問屋に持ってく前にみんな直で炭治郎から買えと。
竈門家は人望があったんだ。
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これからの長期休暇を前に言いたいことがある。
「頭のてっぺんが寒く感じたら川から上がれ」。
我が家では代々、頭のてっぺんが急に寒くなるのは、強烈な低気圧が発達し、気圧が下がってきている証拠だと言っていた。つまり間もなくゲリラ豪雨が降るのだ。
私はこれで助かったことが2回ある。
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今回の北海道のヒグマと全裸の男出没事件でわかったことが、たったひとつある。
北海道とヒグマと変態を描いたゴールデンカムイは和製ウエスタン漫画ではなく、北海道にありがちな日常を描いた日常系漫画だったんだ、ということだ。
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そのちびっ子と付き合いのある姉いわく、
「冨岡義勇にハマる女の子は、鬼滅ごっこもしない。善逸にも伊之助にも興味がない。ただただ冨岡義勇のグッズを集め、冨岡義勇を崇拝する」
と言ってた。
いわく「そういう子には才能がある」らしい。
なんの才能かは私の口からは言えない。
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「炭焼きするのに学問は要らない」というのは、裏返せば「長男に学問は要らない」ということだ。
現代では長男にこそ高等教育を施すものだが、昔の日本では、長男とは教育云々よりも前に家業を継がせる存在だったので、どうせ外に出ていってしまう次男以降の方が、長男よりよく教育された例が多い。
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ちびっ子界隈は今空前の『鬼滅の刃』ブームだが、稀に炭治郎でも、禰豆子でもなく、冨岡義勇を好きになっちゃう女の子がいるそうだ。
親御さんは炭治郎や禰豆子は知ってるが、義勇さんが鬼滅のキャラだと知らないんで、
「うちの娘、鬼滅の刃に興味を示さないんですよ……」
と心配するそうだ。
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だから今日において「長男だからみんな我慢できる」と豪語する炭治郎に「???」を思い浮かべる現代っ子は多いだろうが、本当にそうなのだ。
炭治郎はあんなことがなければ、弟たちの学費を稼ぐだけの炭焼きとして一生を終えていただろう。
長子相続制とはそういうことだ。
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我々古風なオタが「ドラゴンクエストやファイナルファンタジーのOPテーマは国歌」と冗談で言ってたんだけど、まさか東京オリンピック開会式で国歌を超える存在として扱われるとは。
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「八丈小島のマレー糸状虫症」
「ドナー隊」
「テネリフェ空港ジャンボ機衝突事故」
「全日空機雫石衝突事故」
「女子高生コンクリート詰め殺人事件」
「玄倉川水難事故」
「飛騨川バス転落事故」
「ボストン糖蜜災害」
「ツァボの人喰いライオン」
もうやめろ、こんな不当な「三大」は。
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【隠し沢の様子①】
まず、この沢が「隠し沢」であろうと確信するに至った点がふたつある。
1.地図に沢の名前が乗ってない
2.水源の森が「○○共有山」みたいな名前の山
この事を説明してる、地域おこしのためと思われる看板が沢の入口にあったのだが、沢の名前が書いてないのには驚いた。
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ああ、これやな。
ある坊さんから聞いた話だけど、「『人に迷惑をかけない』というのを人生訓にしてた人ほど、老人ホームでは極悪な人間になる」と言ってた。
そういう人は迷惑しかかけられない存在になった時に、タガが外れて一気に横柄に、そして暴力的になっちゃうそうだ。 twitter.com/shu_yamaguchi/…
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まとめるとして、
岩手県は山背という冷涼な風の吹き付ける山地であり、暴政が続いた江戸時代には大量の餓死者を出した。
特に被害が酷かった天明の大飢饉では、実に藩人口の1/4が死に絶えたと言われる。→
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@tips_boxes マジで誰か研究して欲しいんですよ。釣りしてて「おっ、イワナが釣れ始めたか」って思ってふと顔を上げると神社ないしお堂があったことが一度や二度ではないのです。
私、今とんでもない思いつきを口にした気になってます。私が新たな学問、生物民俗学、もしくは生物誌学の祖になるんですよ。
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そんな中、飢饉の影響を受けやすかった岩手の山峡の人々は、生き残る道を山に求めた。
そんな集落の共通財産が「隠し沢」という食料庫であり、その存在は平時は隠され、人の立ち入りも村の掟で制限されていた。
それが部外者であってもだ。
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仏教伝来〜明治期までの記録が廃仏毀釈で消えてしまったため、現在も鹿児島の歴史家や研究者は他のどの地域よりも資料集めに苦労し、また、お上から文化財保護関連の予算もなかなかつけてもらえないと言う。
どうりで鹿児島人は西郷どんばっかり推すわけや。推す歴史を消してもうたんやからな。
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【隠し沢②】
その沢はひと跨ぎほどの沢に合流する、切ないほどに小さな沢だった。洗面器程度の水溜まりが連続するだけの、要するにちょっと凄い湧き水だった。
友人が「ここが例の岩魚天国やで」と言った時は、「ここ行くんか?」と思った程、なんというか、入る価値もないように見える沢だった。
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オオムラサキもいいが、私の推しはミヤマカラスアゲハ。
岩手のような人跡未踏の地では結構見るが、本来的には珍しい蝶らしい。
そして、画像の通り、この蝶がこれまたクッソ美しい。山奥の開けた川原、湧き水の周囲にはこれが夥しい数舞い踊り、桃源郷に来たかのような錯覚を覚える。 twitter.com/Suou_sy/status…
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【隠し沢③】
そんで友人と沢に入ったのだが、早速奇妙なことがあった。
沢と並行して、ずーっと踏み分け道があるのだ。
それは所謂林道というような生易しいものではなく、人ひとりが歩けるだけの道だった。
だが、何故かその道は度切れることなく続き、しかも自然石の石垣で補強されていた。