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今日、友人に連れられて釣りに入った川。
明らかに隠し沢だった……。
隠し沢とは、岩手県によくある、飢饉の時の為に食糧庫として隠しておく沢だ。
もう明らかに明らかな感じで隠し沢だった。物凄く面白い体験だったから、貴重な民俗学の記録としてちょっとずつ様子を書いていきたい。
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岩手県の百姓たちが「今年は冷夏になる」と口を揃えて言ってる。
何でも、経験則的に、この時期まで本格的な山背がしつこく居座り、7月までに台風が10個以上発生していない年は、過去必ず冷夏になったとのこと。今年はまさにそれだと。
話半分に聞きたいものだが、気になる発言だ。
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アッネの勤める保育園で、
「朝、天狗が空を飛んでくる」
という話をする子が年に数人入ってくるらしい。
子供たちの話はだいたい一致していて、その天狗は超巨大で、たまに早池峰山の方から飛んできて、近くの○○森に腰掛けるのだという。
その時物凄い轟音がするが、大人には聞こえないとか。
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誰か研究して欲しいんだけど、大体の川で「ここからヤマメとイワナが入れ替わる」とか「モクズガニはここから先には登らない」という生物的な分布が入れ替わる地点には高確率で神社やお堂がある。
そういう場所には「神様が魚を通せんぼするからその先に魚がいない」とかいう言い伝えがあったりする。
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名前は忘れたが、鎖国たけなわの頃の日本に来た欧米人で、
「日本人に『踏み絵を踏め!』とか言われて聖母マリアの絵を出されたんだけど、自分はプロテスタントだったからクッソ踏んだった」
と言った欧米人がいた。
踏みっぷりが良すぎて、逆に侍に気にいられて保護され、彼は生きて祖国へ帰った。
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何度も言って自慢したいんだけど。
数年前、岩手県の遠野市を歩いてたら、
『若草色の着物に雪駄、ごま塩のざんばら髪に丸眼鏡、ステッキを持った手に黒い指抜きグローブを着け、爆笑しながら凄く機嫌よさそうに街中を歩く男』
に遭遇した。
京極夏彦先生だった。
#あなたの狂った体験を聞かせて
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ママ母が「いいシーンなのにめっちゃ軽トラックの轍があるんだけど……」って呟いてて笑いが止まらない。
田舎民ならわかる草の生え方。
#麒麟がくる
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学生の頃、ニコニコ動画に嘘字幕シリーズを投稿してた時、とあるセリフがそうとしか聞こえず、このシーンの字幕に、
「おっぱいプルンプルン!」
という字幕入りの動画を投稿した。
それが今ではこの映画を代表する名台詞に成長した。
画像はイメージです。
#あなたの狂った体験を聞かせて
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「Wikipedia三大文学頁」と呼ばれた記事一覧
「三毛別羆事件」(殿堂入り)
「日本住血吸虫」(殿堂入り)
「ディアトロフ峠」
「八甲田山雪中行軍遭難事故」
「デーモン・コア」
「JOC東海村臨界事故」
「福岡大ワンゲル部遭難事故」
「ゴイアニア被曝事故」
多分、いい加減にした方がいい。
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『銀の匙』とか『百姓貴族』を読んだぐらいで「酪農家って面白いんだなぁ」と思ってた時の自分は存分に愚かだった。彼らには休日の概念、労働時間の概念、趣味の概念、この3つは有り得ない。
逆に今、「酪農家やりながら漫画描いてた荒川弘って何もんなんだ? サイボーグか?」ってなってる。
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しかし岩手県では「天狗って何?」と言うくらい、天狗の話がない。早池峰山と伸び比べをした岩山が天狗に蹴り飛ばされて頭が欠けたとか、その程度で、私の知る限りマジでそんなにない。
子供たちは一体何を見てんだろうね。
子供の目にも天狗だってわかるくらい天狗なのか。
鱗滝さんだろうか。
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調べてきました。ラナルド・マクドナルド氏ですね。
彼はネイティブアメリカンの血を引くアメリカ人で、「俺の祖先は日本人や!」という憧れから日本に密入国しました。
生涯に二度踏み絵を踏みましたが、一度目は
「日本の妖怪かなんかの絵だと思ってめっちゃ踏んだった」
と言ったそうです。
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@RoseTogetoge ウワアアアアアアーーーーーー!!! そうだった!! 今年岩手県内でめっちゃ笹の花咲いてた!! 何回も何回も呟いてたのに忘れてた!!
この4枚、全部今年に私が撮った笹の花の写真です。冷夏だ! 冷夏が来るぞ!!
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Apple Storeが至るところにある。
#何県民かバレるツイートしろ
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そういや今年は、やけに早池峰山に近づく度に雨が降ると思っていた。
沿岸の百姓たちは山背の居座り方から、既に「今年はなにかおかしい」ことを察しており、夏の日差しが生育に必要不可欠なスイカは今年は諦めろと言っている。
恐ろしいもんだ。今年ダメになる作物の指南までされてしまった。
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『えんとつ町のプペル』だの『ママがおばけになっちゃった!!』がいい例だけど、最近、絵本ってものすごい勢いでなんか変な人々の養分になりつつあるよね。
絵本は大人の読むもんじゃないと、みんな目を覚ますべきだよ。このままだと絵本は子供の読むもんじゃなくなるだろう。
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【隠し沢の様子①】
まず、この沢が「隠し沢」であろうと確信するに至った点がふたつある。
1.地図に沢の名前が乗ってない
2.水源の森が「○○共有山」みたいな名前の山
この事を説明してる、地域おこしのためと思われる看板が沢の入口にあったのだが、沢の名前が書いてないのには驚いた。
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これは超貴重な映像……!
多くの人が「イワナは山を登る。大雨の最中に水のない所を張って山を登り、分布を広げてゆく」と証言している。事実、放流も移植も行われていない山奥の沢にもイワナがいる場合は数多い。 twitter.com/Aqua_Char/stat…
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今も昔も、炭焼きとは、田舎でも特に儲からない職業の代表格だ。それは古くから流通経路が整備され、生産者と消費者の直接取引がNGだったからだ。
「炭焼に学問は要らない」とは、今日の田舎でも稀に聞く慣用句だ。どうしようもない市場構造を放置してたから今日滅んでる。
炭治郎の苦労が忍ばれる。
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【隠し沢②】
その沢はひと跨ぎほどの沢に合流する、切ないほどに小さな沢だった。洗面器程度の水溜まりが連続するだけの、要するにちょっと凄い湧き水だった。
友人が「ここが例の岩魚天国やで」と言った時は、「ここ行くんか?」と思った程、なんというか、入る価値もないように見える沢だった。