じこぼう(@kinkuma0327)さんの人気ツイート(新しい順)

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たとえ強引な手法で世論の反対を押し切って強行しようが、既成事実化さえしてしまえば世論は消極的に容認し沈黙する。そういう確信があるからこそ、二階氏は「終わったら反対していた人たちも必ず良かったと思うはず。日本人なら」みたいなことをいうのだろう。二階は「日本人」をよくわかっている。
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反対派は極左、日本人なら賛成せよ、などと分断を図り、反対多数の世論も押し切り国会手続きも経ずに強行し、頼みの世論も「まあ、やっちゃったものはもう仕方ない」などと既成事実化の論理に流されて沈黙する。そんなようなことになれば、それこそ権力にとっては最大の「成功体験」となるだろう。
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「国葬」も止められないのに戦争が止められるはずがない、という言説があるが、むしろ政府の方こそ、「国葬」も強行できないのに戦争を強行できるはずはない、と考えているだろう。すでに引き返せないところまで来て初めて、我々は今回の「国葬」がターニングポイントだったと振り返るのかもしれない。
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知性というのは本来、「この社会は何故、こうなっているのか」を問い直すものであり、こうでない別の社会のあり方を射程に入れるものだと思うのだが、現代における知性は「この社会(世界)を所与のものとして、その中で巧妙に立ち振る舞うための知恵」のようなものを量産し続けているように見える。
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「社会を変えるより自分を変えよう」的な思考回路が身についているから、「カップ麺が高いと憂うよりもっと節約できるはず」みたいな発想になる。日本社会全体が「自己啓発セミナー化」していると思う。政治や社会を問うという思考回路がまるごと放棄され、「ライフハック」的な回路に置換されている。
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オリンピックという国家主義的な大イベントも「国葬」とやらも、本質的には同じものなのだと思う。市民に対しては熱狂、あるいは弔意を要請しつつ、その裏側で静かに利権が配分され、新たな「縁故」が再生産される。その上澄みの、縁故のヒエラルキーの最上位には、当然ながら我々は到底達しえない。
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「世界一カネのかからない五輪」だったはずの東京五輪が、他に類を見ないカネ食い虫になったのは何故か。国家イベントの開催が決まると、そのおこぼれに与るため、資本や企業が政府の下に集結する。それらに利権を分配するために、国家イベントの費用は跳ね上がっていく。 bbc.com/japanese/featu…
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選択的夫婦別姓や同性婚を妨げているのも、性教育バッシングをしたのも家庭教育支援法を制定しようとしているのも自民党だ。統一教会さえ切り離せば自民党は自由でリベラルな政党になる、というわけではない。このままでは統一教会がスケープゴートにされ、自民党が「漂白」される可能性すらある。
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自民党議員の反LGBTや反ジェンダー的発言が、即座に「統一教会」に結び付けられて語られることには、私は別の危惧がある。性や家族制度に対する彼らの思想それ自体は、むしろ自民党そのもののほんしつであることが、統一教会が前面に押し出されることで忘れられてしまうのではないか、という懸念だ。
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「のろさ」は民主主義のコスト、というのは正論ですが、だからこそ国会での議論などのめんどくさい手続きをすっ飛ばし、閣議決定を連発し既成事実化して押し通すような政治はダメなのではないですか。力のない人間が力を持つ可能性に怯えるより、「現に力を持っている人」をも少し批判しませんか。 twitter.com/lullymiura/sta…
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あいかわらず、正義が力を得た場合の負の作用がどうたらこうたらと底の浅い話が流れてきましたが、正義だろうが不正義だろうが絶大な「力」を持たせたら危険、というだけの話です。だから三権分立とかが大事なわけで、閣議決定で重要事項をポンポン決めちゃうようなやり方はダメっていってるのですよ。
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「日本人の一般的な死生観」ってなんなのでしょうか。「国葬」とやらを大仰に執り行うのが、「日本人の一般的な死生観」に合致しているのでしょうか。「国葬」とやらへの反応をもって「日本人かどうか」を測ろうとする排外的傲慢さにおいて、玄葉氏と二階氏は全く同じですね。 yomiuri.co.jp/politics/20220…
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政府にとって「国葬」とやらは、むしろ「反対する60%に見せつけるため」にこそ、やるべきものなのだろう。一度権力が決めたことはどんなことがあっても翻らない、反対しても踏み躙られるだけだということを見せつけるためにこそ、彼らは「国葬」とやらを強行するのだ。 nordot.app/94412895347004…
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結局のところ、個々の拉致被害者や家族の事情より、北朝鮮という「外敵」とま闘っているフリをし続けることで、反北朝鮮の国内世論を維持する方を選んだ、ということだろう。どんな政権にも功罪はあると思うが、安倍の死以降、次から次へと「罪」の部分が明らかになっていく。 nordot.app/94361337483857…
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「あーあ。デマに騙されちゃった。今後は気をつけなきゃね」で終わりにするのではなく、なぜ何の裏付けもなくこの手のデマに飛びつき、あるいは嬉々として拡散してしまうかを考えるべきだ。デマを信じる人間のリテラシーの問題、だけではない。根っこにあるのは、社会に漂う差別や排外主義の問題だ。 twitter.com/asahi_kc/statu…
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参院厚労委員会の過労死問題の議論中、過労死の当事者遺族が傍聴する中でヘラヘラ笑っていた安倍晋三の面相を思い出す。ナショナルセンターのトップが、そんな人間の「国葬」とやらに「労働者の代表で」のこのこ出席することに、私は「労働者の一人として」抗議申し上げたい。 mainichi.jp/articles/20220…
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しかし、「総理大臣は行政のトップで警察や検察は行政府なのだから、総理大臣の安倍晋三が捕まえるな、起訴するなといったらそれに従うのが当然だ」くらいのことはいいかねない人間や、そういうデタラメな言説を支持しかねない人間がちらほらと頭に浮かんでくるので、日本は法治国家かどうか怪しい。
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安倍晋三が高橋治之に対し、「大丈夫です。絶対に捕まらないようにします」と約束したっていう話、すごいですね。つまり、もしも安倍晋三が生きていたら、高橋に対する捜査も五輪汚職の追及も有耶無耶にされていた、ということじゃないか。もはや、法律も何もあったもんじゃない。ヤバいな、日本。
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確かに、社会運動なんぞやったところで社会は変わらないぞ、などという冷笑に包まれ、社会を変えようと考えるより自分を変えよ、などという自己啓発的な言説が溢れかえった社会では、カルトが蔓延するのも然りではある。
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「正義や公正を問うことはバカのやることだ。正義や公正の不在を嘆くのではなく、その中で巧く立ち回るのが賢い人間だ」という空気が社会に広がっている。不公正を追及すると立ち現れる、「そんなことをやっているから、君たちは負け続けるんですよ」的なインテリたちの冷笑はその空気を象徴している。
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デモや社会運動を嫌悪する彼らが重視するのは、コネクションである。エリートの繋がりを駆使して権力に食い込むことで、彼らは「決定する側」に立とうとする。彼らが森友・加計問題を追及する側を冷笑したがるのはある意味で当然だ。コネで権力に接近するのは、彼ら自身の振る舞いでもあるからだ。
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新興エリートの左翼嫌い、リベラル嫌悪の根幹にあるのは、デモや社会運動を忌避する思想だ。彼らは多分、社会全体を一部の「決定する側」と、その他の「決定をインストールされる側」とに分つことで、社会を合理化できると考えている。そういう社会の実現のためには、社会運動は邪魔でしかないのだ。
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ワイングラスを傾けながら、絨毯爆撃だの全部殺せだのと軽口を叩く夏野の姿からは、「私たちは社会を改革できるエリートであり、“決定する側”の特権階級である」という驕慢が溢れていたし、実際、彼ら新興エリートたちの思想というのは、改革を進める我々の決定の邪魔をするな、というものなのだろう。
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今回のBPO 案件に限らず、デモや社会運動により、政府などの権力の決定を翻そうとする者に対する冷笑的な態度を広めようとする言論人の存在が気になっていた。例えば、「炎上」の様相を呈している夏野剛の「B2爆撃機でその辺絨毯爆撃したほうがいい」みたいな発言も、そういう文脈に位置している。
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NHK五輪番組虚偽字幕問題でのBPOの意見書を斜め読みしたが、放送がデモの価値を貶めたことについても言及されていた。単なる字幕の問題ではなく、市民運動に対する偏見の助長という報道被害も生じている極めて重大な違反行為であることを、当事者のNHKのみならず全メディアが認識した方がいい。