201
アベノマスクの一番すごいところは、安倍晋三のやったことなら、あんな愚策でも徹底的に擁護するような幇間を可視化したことである。アベノマスクは防疫対策には役には立たないが、安倍晋三への服従を炙りだすのには大いに役立った。あれはいわば、趙高の馬のようなものだ。 daily.co.jp/gossip/2021/10…
202
もはや何度目かわからない石原慎太郎の暴言を受け、氏の過去の暴言が紹介されるという様式も、もう何度も繰り返されていることであるが、氏の数々の暴言を「石原節」などと褒めそやし、数々の暴言後も変わらず支持し、衆議院議員9期都知事4期を務めさせた我々の社会は、氏本人よりも罪深い気がする。
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石原伸晃だろうが必要なら入院するのが当然でそれ自体を批判する気はないが、一方で入院できないコロナ患者がたくさんおり、入院できない状況下で入院を拒否した場合の罰則の話だけが前のめりで議論されていることなどを見れば、伸晃は入院早くていいな、最後は金目かな、くらいの嫌味は言いたくなる。
204
案の定というか、やはりブルーインパルスのカラースモークで財産を毀損された事案に対し、記念になるから喜べ、ガタガタ騒ぐな、みたいな声が出てきているが、こういう意見を見ていると尚更に、憲法を改正して緊急事態条項を、みたいな話が怖くなる。緊急でも何でもない曲技飛行ですらこれだからな。
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維新は、「溜飲が下がる」ようなこと推進力として増殖する集団だ。新型コロナの影響で、多様であるはずの大衆の娯楽が消えていく中で、誰かを攻撃して溜飲を下げる、という維新型ポピュリズムが、徐々に新しい「娯楽」として浸透してくる感じ。私には正直、それが一番恐い。 www3.nhk.or.jp/kansai-news/20…
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作品への批評を忌避し、「作品を純粋に楽しめ」的なことをいう人がいるが、自分の見方こそが純粋だ、などと思い込める能天気さに辟易するしかない。自分たちこそ純粋に作品を見ていて、だからこそ自分たちだけが作品を享楽する資格があると思い込んでいる傲慢な精神が孕む攻撃性には唖然とする。
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別にアイドルが政治家を目指してもいいと私は思います。生稲晃子だの今井絵理子だのがダメだと思うのは、アイドルだからではない。彼女たちから、政治的であろうとする意思が全く見えないからです。非政治的であることを求められていた時の感覚のまま、政治家になろうとしているように見えるからです。
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誰一人として、社会的な責任を負おうとしない。上の方の人間は「末端がやったこと」として責任を回避し、末端の人間は「上の人間の言うことを信じてやったこと」として責任を回避する。登場人物が全員無責任。すごいねこれは。 mainichi.jp/articles/20210…
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生活保護などは典型的だけど、日本の政府は各種福祉給付の制度自体は存続させながらも、「制度はあるけど、どうせ私には適用されないんでしょ?」と個人に思い込ませるのが上手いし、そういう諦めの感情を引き起こさせることで、制度自体を空洞化させる戦略が非常に巧みですよね。
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菅直人の「最小不幸社会」をよく示すのがこのエピソードだろう。幸福は国家権力が決めるものではない。しかし、不幸ならば、国家や社会の力でなくしていくことが可能だ。私は国家権力はかくあるべきであると思うし、逆に「国民の幸福」なぞを声高に主張する政治勢力は危険であると思っている。 twitter.com/kinkuma0327/st…
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全ての人間に「尊厳ある生」を保障することすらできない社会において、尊厳死の議論を前のめりに進めようとする者たちのあまりにも分かりやすすぎる思惑に鼻白まずにいられるのが不思議だ。
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政治家たちが「医療関係者に感謝」みたいなことを言い出すのは、要するにこれなんだと思います。自らは安全な場所から現場の犠牲にただ乗りしつつ、自分たちの施策に対する批判を封じる盾として利用する。感謝の大合唱が起こる時こそ、こうした権力の習性に対し批判的、懐疑的でなければなりません。 twitter.com/kinkuma0327/st…
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ひろしまタイムラインの一件は、日本社会が日本の加害性について公教育等で教えることを避け、差別の存在を「なかったこと」にしてきたことの結果なのだと思う。自分たちの加害性に無自覚なまま、朝鮮人に狼藉された、という被害者意識だけを抱いたシュン少年は、現在を生きる我々の鏡像に他ならない。
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座り込みから住民投票まで。どんな「やり方」をしても、抗議の声は無視され続けるし、無視をしているのは他ならぬ我々本土の人間です。そのことを忘れて、「座り込みのカジュアル化」だの「やり方が悪い」だのといってられる「やり方評論家」の精神が批判されている、ということがなぜ分からないのか。
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同性婚の制度化よりlgbtの理解増進が先だ、みたいな議論がありますが、別に、万人がlgbtを「理解」する必要があるのでしょうか。例えば、二回りも離れた年の差婚なんて、「理解できない」という人もいるはずです。しかし、年の差婚は制度上、認められています。同性婚だってそれと同じではないですか。
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特攻隊を美化するとか以前に、なぜこの時期になると戦没者の代表のように特攻隊員が語られるのか、という疑問は発せられなければならない。特攻の死など一握りであり、戦没者の過半数は戦闘中の戦死ですらなく、十分な食糧も適切な医療も提供されず飢餓状態で餓死、あるいは病死して死んだのである。
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岡村さんは謝ったじゃないか、岡村さんは悪くない、という自身の感覚を絶対のものと信じ、時には犬笛を吹き、時には岡村発言を批判するアカウントのところに集団で駆けつけて、誹謗中傷や罵倒の限りを尽す人たちのことを「正義の暴走」の輩と呼ばないのは何故か。
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大阪での維新の強さは当然、メディアの大アシストも理由の一つだけど、それだけではない。攻撃すべき標的としての敵を設定し、敵を悪魔化し共通の敵とする。感情に訴え、感情を総動員する能力に長けているからで、むしろメディアもその意味では、動員する側ではなく動員されている側なのだと思う。
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野党は自民党の批判ばかりしていると息巻いていた人たちが、最近は延々と立憲民主党の批判ばかりしている。相手に対して「批判をするな」という呪いをかけた上で、ノーガードの相手をただただ批判するのは、本当に楽しそうである。
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安倍晋三が辞任しようが、こうした問題が有耶無耶にされたままでは、次の権力にも公文書廃棄などの隠蔽スキームが引き継がれていくだろう。あまりにも長すぎたこの政権が残した負の遺産の一つが、官僚組織を「嘘をつく者だけが出世する組織」にしてしまったことだと思う。 mainichi.jp/articles/20200…
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選択的夫婦別姓を導入すると家族の一体感が壊れる、などという珍妙な言説があるが、家族といえど他者であるという当たり前の事実をすら無意識に否認し、家族を自我の延長などと思い込んでしまうような人たちにとっての「家族の一体感」なんぞ、むしろ一旦、解体しなければならないのではないか。
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石原慎太郎、森喜朗、麻生太郎と、どの案件をとっても、石原さんだから、森さんだから、麻生さんだから、などとキャラクター化されて、堂々と寛赦してきたわけだし、逆にそうした発言を批判する側の方が「不寛容なクレーマー」としてステレオタイプ化され、冷笑されてきたのが我々の社会だった。
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前にもいったが、学術会議の任命拒否の一番の問題はこれだと思う。政府の意向に沿わない専門家や学者を排除することが肯定されるなら、政府の立ち上げたあらゆる専門家会議も、政府の意向を過剰に斟酌したものになっていると考えざるを得ない。政府の所業そのものが、科学に対する信頼を毀損している。 twitter.com/kinkuma0327/st…
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タレントや作家が政治的発言をする敷居はやたら高い一方で、神社本庁が憲法改正を求める幟を掲げて署名を集めたり、地方自治体の長が神社支援組織の会長になったりするのにはみんな平気らしい。政教分離にはおおらかなくせに、「政芸分離」には皆さん相当ヒステリックですよね。
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医療従事者を英雄視していた日本人が、オリンピックが始まると医療従事者の逼迫した現場の話など聞こうともせず、今度はメダリストを英雄視しているのを見ると、結局のところみんな英雄が欲しいだけなんだな、英雄を取っ替え引っ替えして、英雄を讃えることに陶酔したいだけなんだなと思う。