376
批判にまともに向き合わず、質問にまともに答えずはぐらかし、真摯に説明することもせず、挙句の果ては「まだそんなことをやっているのか」などと冷笑してみせる。そういう不誠実さを、政権運営の巧みだの世論コントロールの巧さだのと斜め上から賞賛してきた人たちこそ、最も批判されるべきですね。
377
安倍晋三の葬儀に際して教委が学校に半旗掲揚を要請したというのは、矮小化してはいけない問題だ。国旗国歌法に際し義務づけは行わないという約束を反故にして強制が行われたときも、裁判所は「慣例上の儀礼的な所作だから」という詭弁で、思想・良心の自由への重大な侵害行為を肯定したではないか。
378
逆説的だが、権利は国から与えられるものと信じて疑わない、国家パターナリズムを内面化した大衆の存在は、公教育の失敗例どころかむしろ、自民党保守派が長年にわたり推し進進めてきた教育、つまり「個人の自由や権利の主張を忌避し集団への従属を志向する人格を作る教育」の成功例なのかもしれない。
379
議員定数が減らされると、少数者は議会に代表を送ることができなくなる。社会的弱者や少数者の意見を議場で取り上げる議員はいなくなり、多数者の専横が進行することになる。だから逆に、多数者の専横を実現したい勢力は、真っ先に議員定数削減というポピュリズムを煽る。
asahi.co.jp/webnews/pages/…
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マスクから鼻を出し、再三の注意にも従わず、失格を言い渡されると暴れて他の受験生に迷惑をかけるような行為は批判されるべきだが、49歳で大学受験に挑戦する行為は批判されるべきでもなければ嘲笑われるべき行為でもない、ということだけは言っておきたい。
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朝のワイドショーで中央道架橋の耐震偽装告発が報じられたとき、コメンテーターの岸博幸が「この件は野党が騒ぐのではなく政府が調査すべき」的なコメントをしていて、この人物は野党がどんなに重大な問題を取り上げても、所詮は「騒いでいる」としか評価しない人間なんだなということがよくわかった。
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「酒を出す店は開くな。オリンピックのアスリートも制約の中で試合に出て頑張っている。」という田村厚労相の言葉に唖然とする。居酒屋に酒を出すなということは、五輪選手に試合に出るなということと変わらない。いや、生業を諦めろと言っているんだから、それ以上だ。 www3.nhk.or.jp/news/html/2021…
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オリンピック選手にSNSに辞退を求めるメッセージを送ることが「言葉の暴力」であるというロジックが、正直私にはよくわからないのだが、それが暴力だというならば、舞台俳優に演劇の自粛を求めるのも、バンドマンにライブハウスでの演奏自粛を求めるのも「暴力」ではないのですか?
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暴力装置である自衛隊が「反戦デモ」をテロと同一視し、排除すべき対象と見做していることがよくわかった。 20年2月の配布資料なのに、今頃になって明らかになるのも不思議であり、当初からもっと問題視されるべき事態であろう。そして、また、当たり前のように文書が消える。
nordot.app/88183137841566…
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参院厚労委員会の過労死問題の議論中、過労死の当事者遺族が傍聴する中でヘラヘラ笑っていた安倍晋三の面相を思い出す。ナショナルセンターのトップが、そんな人間の「国葬」とやらに「労働者の代表で」のこのこ出席することに、私は「労働者の一人として」抗議申し上げたい。 mainichi.jp/articles/20220…
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権利と義務はバーターである、という考え方は、義務を果たさないのに権利を主張するな、といった主張として展開されることが多いが、むしろ、国家権力が市民に対し、権利を与えないのに義務だけを課すこと、こそ批判されるべきなのだと思う。「代表なくして課税なし」というのは、その一つである。
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関東大震災下の朝鮮人虐殺事件に対する小池百合子の態度は、その事実性は争えないことを知った上で、事実性そのものを争うのではなく、事実を肯定も否定もしないことにより無視し、埋没させるという消極的な歴史修正(改竄)であり、それを覆い隠すための方便が、「哀悼の意」という空疎な発語である。
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夫婦別姓の審議会で、「夫婦別姓が認められると嫁が舅姑の面倒をみなくなるからダメ」みたいな意見が採用されてしまうことなどは、強制的夫婦同姓制度を擁護する側の、男女どちらの姓を選んでもいいんだから男女差別ではない、みたいな弁明が完全に虚偽であることの傍証となっています。
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橋下徹は多分、理想論を振りかざすリベラルと違って自分は現実的に問題を解決する力がある、などと自身を見積もっているのでしょうが、自暴自棄になっている人に「人生は自己責任が原則」と諭せばなんとかなるという彼の論は、現実の問題を解決するのには何の役にも立たない空疎な理想論でしかない。
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「税金払ってないくせに格差を問題視する若者」などという文字列が流れてきたが、まず第一に消費税は誰もが払っているし、さらに所得税や資産税を払っていない人たちがいるのは彼らが働いても僅かな所得しか得られず資産形成もできないからであり、「税金も払っていない」のも結局は格差のせいですね。
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立憲主義も三権分立も説明責任も、およそ権力を保持する側が守ってしかるべきリーガルなタテマエはことごとく放棄しつつ、死んだ人を貶めるな、厳粛に静かに追悼しろ、みたいなエモーショナルなタテマエだけは轟然と主張して憚らないのだから、確かにそれは厚かましいくらいに「エモい」のである。
392
少なくとも私は、私が正しいと思った側が「負ける」こともあることを知っている。しかし、「勝つこと」が正しさを担保すると信じて疑わない人たちにとっては、自分が正しいと信じる勢力が負けることは、絶対に受け入れ難いのだ。負ける屈辱を受け入れることは、たぶん、人格の崩壊に等しいことなのだ。 twitter.com/kinkuma0327/st…
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人権について語るアカウントに対し「アフガニスタンに行け」などと意味不明な揶揄冷笑をぶつける顔ぶれと、身を危険に晒しつつ現地にに渡って状況を伝えるジャーナリストや現地での支援を続ける人たちに対し敬意を払うことなく、迷惑だ自己責任だと喚き散らしている顔ぶれが一致しているように見える。
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それこそ、いずれは、「戸籍が誤って発行されるくらいでマイナンバーカードを批判するような人は、自分の戸籍が他人に見られたら困る理由でもあるんでしょうか?」みたいな「見覚えのある」言説すら、登場するかも知れない。そのようにして、社会のシステムを批判する側が社会から排除されていくのだ。
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むしろ、こういうどうしようもない発言に対して、日本はまだまだ「寛大すぎる」くらいだと思います。それにしても、選択的夫婦別姓も同性婚も認めようとしない、頑迷なまでの不寛容を貫く自民党の議員の口から「寛大」などという単語が出てくるんですから、すごいですよね。 asahi.com/articles/ASQ75…
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だから、竹中平蔵がどんなに強欲で冷酷な人間だろうが、権力の側が彼を重用しなければ何ひとつできないとあれほどいっているのに。YouTubeで低評価をつけたところでただ溜飲が下がるだけで、実際、竹中平蔵を重用しつづける菅義偉を引き摺り下ろさない限り、今後も竹中平蔵の天下は続くんですよ。
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賃金を上げずに「副業で稼げるようなかすればいい」みたいなことをいう政治家は、副業しなければ生活できないから副業をした結果として長時間労働で過労死しても、自身の体調管理もできない自己責任、ということにするに決まっていますね。
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同性カップルは子供を産めなくても子供を育てることは可能ですが、こういう発言を見ても分かるとおり、白石議員のような人たちは「子供を産ませること」にしか興味がないのですよ。産ませること偏重で、育てることに関心がない社会では、少子化はますます進むと思います。 tokyo-np.co.jp/article/59502
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菅義偉の専門家に対する態度は当初から同じである。利用できるうちは利用し、利用しやすくするために恫喝し、利用できなさそうなら無視をし切り捨てる。やはり、学術会議問題は菅義偉の本質であったわけだし、ああした態度を鮮明にした時点で、菅義偉のコロナ対応の失敗は決定づけられていた。
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「そういった人たちの質問には『お宅とうちの国とは国民の民度のレベルが違うんだ』と言って、みんな絶句して黙るんですけれども」…って、そりゃ、絶句して黙るだろうね。もちろん、「こんなことを言う人が要職についているのか…」と呆れて絶句しているんでしょうけど。 asahi.com/articles/ASN64…