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何回かつぶやいてるけど、娘が生まれるとき、周りの20代〜30代女性に父親との関係をリサーチしたんですよ。そしたら、大人になっても父親と関係がよい人は、かなりの確率で父母の仲が良い。女性陣いわく、自分のことをいくら可愛がっても、自分の母親(妻)をないがしろにする父親は信用できない、と。
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いつも100%で頑張ってると、それが当たり前になって、次は120%求められる。120%頑張ってるとそれが当たり前になって、できないと評価が下がる。60%ぐらいの頑張りで、120%頑張ってるように見せるスキルって、長い人生生き抜くのに重要だと思う。誰にも教えてもらえないことだけど。
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理不尽な目に遭ったときに「嫌だと声をあげていい」「人に伝えてもいい」「正攻法で反撃してもいい」と考え方を、幼少期から教えることも必要だと思う。「嫌なことがあっても我慢する」ことを、「いいこと」だとする教育は、「いい人でありたい」人を都合よく利用する社会をつくっていると思う。
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慕われている、信頼されている「おじさん」は、自分が踏み込んで欲しくないラインを守ってくれる。この人と話していて、自分は何も脅かされない、プライベートなことに不当に踏み込まれない、雑に扱われたり、茶化されたりしないと思わせる何かがある。まぁもちろんおじさんに限らずなんだけど。
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この人といたらなぜかわからないけどもやもやする、ざわざわする、心が疲れるという感覚って大事にしたほうがいいと思う。わざわざ相手に伝える必要もないし、それとなく距離を保って自分を守ることも必要。結構、後でその人にまつわる嫌な出来事が起きて、答え合わせみたいになることも多い。
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自分と相手の距離感を見誤ると、自分だけ楽しくて相手が不快になってることに気付かない。なぜ「おじさん」に言及するかというと、年齢や地位があがると、それを教えてくれる人も減るから。気付かぬ間に誰かを傷つけてたり不当に扱ってても、相手の我慢によって会話が成立している場合もある。
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対人援助の現場って、得てして「強い人」か、「鈍い人」が生き残りやすい性質がたしかにあって、人の気持ちに寄り添い、共感性が高く、感受性が豊かな人ほど、バーンアウトしてしまう傾向はあると思う。それを防ぐには、ちゃんと組織が個人を守る、育てる仕組みが必要だと思う。個の力では限界がある。
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子育てを通じて、自分の幼少期を追体験することがあると思うのだけど、自分が幼少期に満たされなかった思いや、誰かにぶつけたかった気持ちが、自分の子どもの育ちと同化してしまうことがある。目の前の子どもは自分の幼少期ではないし、別々の人生だと意識しないと、感情が揺さぶられる場合がある。
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ぼーっとする、休憩する、寝る、疲れをとる、無駄な時間を過ごす、意味のないことにエネルギーを割くなど、本来、自分のこころとからだを回復させるはずの行動が苦手なタイプの人っていて、何故か自責的になったり罪悪感に襲われたりする。常に生産的な行動をしないといけないという呪いが漠然とある。
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精神病なんて存在しない、病院に行くな、薬なんて飲むなと言っているアルファアカウントのツイートが流れていったけど、こういう言説で、精神疾患の方が陰謀論や流言を信じて、適切な支援や治療を受けられず、亡くなったり社会的に死んでしまった人たちを知っているので、本当に辞めてほしい。
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脳みそ疲れてるときとか、アドレナリン出まくってテンションハイなときとか、メンタルやられて鬱っぽいときとか、とにかく脳みそが正常じゃないときは、「大事なことは今決めない」って結構大事だと思う。多くの場合、後悔する。
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心理学におけるレジリエンスの概念は、いわゆる「回復力」「ストレスをはねかえす力」「弾性力(しなやかさ)」のことなんだけど、レジリエンスを高めるには、そのはねかえすための力を、子どものころから蓄えておくことが必要で。
それは、周りの大人や社会に大切に扱われることで培われる。
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メンタル回復には、「ストレス源から離れる」が一番有効なのだけど、同居家族や身近な人に、「支配」されていて、かつ逃げる先がない、もしくは逃げる選択肢を取るだけのパワーが当事者にない場合、最もストレス源である他者に取り込まれるほうを選択してしまうこともある。
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つわりが重い妊婦の友達と話してて、もし、性交渉した男女どちらかランダムで妊娠する仕組みだったら、妊娠、出産、産後の社会的な課題が色々解決に向かうのではないかという話になった。みんなが自分ごとになる。
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「自分はもうおじさんだ」という言葉は、自己卑下でも、何かの免罪符にしたいわけでもなく、「自分の気づかないところで、相手を脅かす距離に踏み込んでしまっているかもしれない。それを指摘してくれる人がいない可能性がある」という自覚をもったおじさんでありたいという意思表明(?)です。
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自分のメンタル評価をするとき、家事(炊事や洗濯、掃除など)がある程度できているかと、身の回りのこと(入浴、歯磨き、食事など)が滞りなくできているかって重要で、不調になると、まず家事が出来なくなり、次に身の回りのこともできなくなって、さらにその状態に自己嫌悪に襲われる悪循環に陥る。
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同期の男性が、結婚してこれから新居で新婚生活始めるっていうときに、急きょ東京転勤になって、しかも結婚式に呼ばれた部長が、主賓挨拶で「僕が東京出張を命じました」って笑っててドン引きしました。管理栄養士として働いていた奥さんが仕事を辞めて東京についていくことになったという。
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毎年言ってる気がするけど、冬から春にかけて暖かくなってくる木の芽どきは、昼夜の寒暖差、気圧差など気候の変化に加えて、進学、就職、転居などの環境の変化で、からだとこころが不安定になりやすいので注意が必要だそうです。あと気をつけたいのが嬉しいことも実は負荷がかかってる場合もあること。
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子どもに「自分でできることは自分でさせる場面」と、「自分でできるけれど、あえて親にしてもらうことで得られる安心感」はどっちもあると思っていて、どっちもあっていいと思うし、年齢や状況によって正解はないから、やっぱり子育ては難しいなと思う。「甘やかす」と「甘えさせる」の境界線。
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学校って本来失敗する練習をするところで、失敗してもやり直せる、助けてもらったらなんとかなる経験を、学童期で積み重ねておくと、大人になってから、失敗しても簡単には折れなくなるように思う。ただ、どうしてもいまの日本の教育体制や人員配置だと、失敗させない教育が優先されているように思う。
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妊娠中、一日家事も何もできなくて横たわっていたら、仕事から帰ってきた夫に、「一日何してたの?」って言われて、罪悪感で辛いっていう妊婦さんの話に、ベテラン保健師さんが、「何してたの?って聞かれたら、お腹で子ども育ててた」って胸張って答えたらいいって言ってた。
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子どもを肯定するというのは、子どもの存在そのものを認める、尊重する、できていることや挑戦しようとしていることを褒める、大人が手を貸したり環境を整えればできるようになることは、大人が手助けしたり、方法を教えたりする。その繰り返しの中で、子どもは自分自身が肯定されている感覚を育てる。
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日本では「たった一人で反対したら、袋叩きにされるかもしれない」から、「なんか変だな」と思っても声をあげられない。たった一人の「なんか変だな」が社会に反映されたら、みんなが生きやすい社会になるかもしれないのに。
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自分の気持ちを言葉にする作業ってすごく大事なんだけど、言葉にするということは、自分の気持ちに向き合わないといけなくなるわけで、その作業ってすごくしんどい。安心できる環境と、信頼できる人と、向き合えるまでの時間が揃わないと難しい。言語化することでさらに傷ついてしまう可能性もある。