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こういう炎上商法と言えるようなことをやる(もしくはそれに乗ってしまう)人とは一緒に仕事をしない、そういう判断を多くの人がするのも大切なのかも知れません。メディア業界には日頃尊敬している人が少なからずいるけれど、僕自身はこういうやり方をしてる人とはなるべく仕事したくないです。
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#憲法記念日 前文を読みました。立派な歴史的遺産として誇れる美しい文章です。例えば自民党の改憲案がカットしてる次の一節もそう。
「そもそも国政は国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。」
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僕もジェンダーついて長いこと向き合ってこなかったけれど、専門外だからそのことは傍においておく、というのはやっぱりまずいのだ、と思うようになりました。男性にあてがわれてる社会的役割や期待感を内面化したり再生産したりモヤモヤ感じている時点で、男も皆ジェンダー当事者なんです。
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都議選候補者アンケート、参考になります。 投票したい候補者がはっきりしない場合でも、白票は棄権をせずにぜひ4日日曜日は投票所に。「これだけはやめて」という党/候補が当選しないように、「よりマシな」候補者で当選の可能性のある方に投票をするのがオススメです。
nhk.or.jp/senkyo/databas…
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読んで衝撃だった読み物として、思想 2020年1月号に入ってる姫岡とし子「ジェンダーの視点からみたヨーロッパ近代の時代区分」があるんですが、オンラインで入手できないものですかね。授業でも読んだのですが、「常識を覆された」と学生からも評判でした。多くの人に読んでほしいです。
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ここまできてようやく気がついたのが、男性として、男性が残した記録を使って、その資料が素直に語ってくれるテーマ、つまり当時の白人男性にとっての関心事を調べるのがいかにやり易いことなのか、ということを実感できました。
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女性(妻でしょうか)に問い詰められます。「で、そんなものにいくら払ったの?」
さて、男性はこうした経験をどのように理解し、記録するでしょうか。「ああ、口うるさいヤツだ」「女は不平ばかり言う」などと、言う。そんな事例が過去のケースから出てきたのです。
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これって本当に過去の産物なんだろうか? そんな風に思います。 今でもさまざまな紋切り型があふれていますよね。 SNSはそういった乱雑なものの見方の宝庫です。 そういうレッテルが貼られる時に「ぬりぶされている」経験はないか。そう問いかける必要がありそうです。
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自己啓発書ばかりを百冊並べた読書案内を見かけました。ショーペンハウエル『読書について』の一節を思い出します。『良書を読むための条件は、悪書を読まぬことである。人生は短く、時間と力には限りがあるからである。』
ショーペンハウエル『読書について 他二篇』岩波文庫、134頁
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イギリス人の仕事を守れ!との大号令でEU離脱したイギリスだけど、今やトラックドライバーもガソリン・スタンドのスタッフも足りなくなってジョンソン首相は結局移民が増えるように規制緩和しろとの指示を出したようだ。離脱に反対していたスコットランドを代表するスタージョン氏はそりゃ怒るよ。 twitter.com/NicolaSturgeon…
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つまり、大学を出ても、継続して働き続けることは、女性にとっては男性よりも難しい。このデータをもとに、職場での労働継続にとて「学歴は、男性にしか効かない薬と同じ」という挑発的なテーゼを、平尾氏は提出しています。
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で、この記録の少なさ、声の聞き取りづらさ、調査時のハードルの高さ、こういった「真実に迫るための障壁」そのものが、男性中心の社会が歴史的に生み出してきた構造の一部な訳です。
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ひと昔前の日本では、食事の支度と買い物の多くは家庭の女性が担っていたとします。材料の調達、品定め、価格交渉などのほとんどを女性たちが行っていて、魚屋では新鮮な魚の選び方、良い部位を売ってもらうためのコツ、値引きの仕方等について女性たちは経験とノウハウを共有しているとします。
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そこで一家の男性が、仕事帰りに通りがかった魚屋で刺身を買って帰って来ました。本人は、自分が「せっかく買ってきた」のだから、家族に喜んでもらえるだろうと思います。 しかし、普段から刺身を買っていないので、売れ残りを割高でつかまされてしまいます。帰ってきて自慢げに刺身を見せる男性は、
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実際このグラフはそういう格差是正の文脈で紹介されています。しかし、この曲線には落とし穴があると平尾桂子氏は指摘します。この曲線の変化は、例えば高齢結婚と出産の増加を反映している可能性もあります。つまり「結婚・出産を乗り越えて働き続ける女性が増えたとは必ずしも言えない」のです。
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こちらのグラフ*を見ると、最近になるにつれ、より多くの30–40代女性が就労しているように見えます。このM字曲線の是正は、男女雇用格差是正の一つの指標とされてきたようです。
*woman-type.jp/wt/feature/157…
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で、「史料無さすぎだ」「じゃあ次に何調べろっていうの?」ということになって、その難しさ、フィールドの非対称性を実感してみて、初めて「あれ、この非対称性って、まさに今でも続いているよな」「これって氷山の一角だよな」と思い始めた感じです。
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多くの人に社会問題を考えてもらう「きっかけ」を作ることが著名人を辺野古に連れて行く目的だったのであれば、(座り込みに賛成していない人でも良いので)せめて当事者が直面してきた様々な物事について「何が起こってるのだろう」と「知ろうとする」姿勢を持てる人物を選ぶべきだったと思います。
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かなり似ていると多います。それに小説家のトニ・モリソンがレイシズムについて書いていることとも似ています。「レイシズムの深刻な作用は注意を逸らすこと…それはあなたに繰り返し、繰り返し説明をするように強いるのです」と。 twitter.com/mameta227/stat…
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ラムザイヤー論文の問題と並行する形で、慰安婦問題を矮小化しようとする修正主義者たちが海外の日本史研究者を執拗にハラスメントしています。史料の厳密な分析を通じて過去の出来事とその意味を誠実に解き明かそうとする営みは、人格攻撃から守られるべきです。連帯を。 twitter.com/paularcurtis/s…
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権力による世論コントロールって、活版印刷の発明以来メディアの発展と並行して試みられているはず。シェークスピアの時代に商業劇場が発展した時も、劇団が政治的に重要な媒体としてコントロールや支援の対象となっていた。
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驚くのは、こうして見ると、2009年の調査時点では、大学を出た男性調査対象は、まだ半分以上が初職に残っている。それに対して、女性の方は、大学を卒業していても、4.7年以内に半分の調査対象が初職をやめてしまっている。
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まず、当たり前のことですが、石鹸を使ってシーツやシャツを洗ってる洗濯婦の様子を知りたいと思っても、史料の残存状況が僕が研究対象にしてきた起業家層の男性とは雲泥の差。
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石鹸は当時も日用品。それを使って洗濯をしていた人はイギリス中にいた。そこから賃金を得ている洗濯婦も。 けど、そもそも女性の賃労働は「職業」として記録に残されることが少ない。「誰々の妻」とか「どこどこ居住の未婚女性」とかしか記載されてないことが多い。